記念競輪とそれ以外のGⅢの違い

今日から4日間、京都向日町競輪場で
「施設整備等協賛京都向日町カップGⅢ」が開催されています。
この開催は「記念競輪」ではありません。

では記念競輪とは何かというと、誰でも分かる見分け方としては
開催名に「開設〇周年記念」などの言葉と(大宮競輪は「東日本発祥〇周年」という言い方。豊橋競輪は、『開設』でなく『開場』という言い方)
「~賞」「~カップ」というような冠(っていうのかな)的な名前がついています。京都向日町であれば「平安賞」といいます。

そもそも記念競輪とは、その競輪場が作られたことを記念したもので、
つまりはその競輪場のお誕生日開催ということになります。
小倉競輪場は競輪祭がお誕生日開催のため、記念競輪はありません。
記念競輪のグレードはGⅢで、必ずS級S班の選手が斡旋されます。
一方、最近始まった「施設整備等協賛競輪」や、以前開催されていた「国際自転車トラック競技支援競輪」、松戸競輪で開催される「燦燦ムーンナイトカップGⅢナイター」などは、グレードとしてはGⅢですが、ビッグレース(G1かG2)付近に基本的に開催されるため、ビッグレースに出場する選手が斡旋されません。(尚、今年4月に四日市競輪場で開催された、大阪・関西万博協賛「ベイサイドナイトドリーム(GIII)」のように、S級S班の選手が斡旋されているGⅢは存在します。ですから、開催時期によってはメンバーは変わってはきますが、あくまでも基本的にはこの考え方で良いと思いますし、その前提で話を進めます。)

つまり記念競輪とそれ以外のGⅢでは出場する選手層が違います。

最近、GⅢと記念競輪を混同しているファンの方がいますが
開催される理由も、斡旋される選手も全く違います。

しかしファンの方の間で「準記念」と呼ばれたり
関係者の中で「GⅢ」をひとくくりに「記念」と呼んでいる方がたまにいるために、混同が起こりやすいと考えています。

記念競輪で優勝するのと、記念以外のGⅢで優勝するのは、同じ優勝でも全く意味合いが違ってくると思います。どちらの優勝でも勿論うれしいでしょうし、価値のあることですが、記念競輪を優勝するというのは、選手にとっては喜びもひとしおなのではないかと思います。

だからこそ、もっと明確に分けてほしいという思いもあります。ファンの方にもわかっておいてほしいと一競輪ファンとして思ったりします。
でも今のところ、記念競輪で優勝してもそれ以外のGⅢで優勝しても、「.jp」のデータにはGⅢの優勝回数としてカウントされてしまいます。だから、スーパーF1とかにしてくれないかな、なんていうことも思ったり思わなかったりします(笑)

また、少し似たような話で、G1やG2とかぶっているF1開催は、ビッグレースに出場する選手がいないため、今まで優勝がなかった選手にチャンスがまわってきます。同じような話はガールズケイリンにも言えることで、例えば競輪祭のトライアルレースや、ガールズケイリンフェスティバル、ガールズケイリンコレクションとかぶるような開催は初優勝しやすくなると言えると思います。

だからこそ、もし車券を考える上で過去のデータを見るときに、ただGⅢやF1、F2の優勝回数を見るのではなく、どんなメンバーの中のどのような優勝だったのかを見ると、その選手のことがさらに分かってくると思っています。もちろんそれは、普段のレースを見る上でも言えることですが。

少し話がそれてしまいましたが、とにかく
記念競輪は記念競輪。
記念以外のGⅢは普通のGⅢ!
というお話でした。

記念以外のGⅢの場合、放送側的な言い方としては『競輪場名G3』という言い方が一般的だと思います。
今回だと『京都向日町G3』。
記念の時はちゃんと『京都向日町記念』と言っているし書いてあるので、今後そのあたりもチェックしてみてくださいね!


ちなみにG2で優勝すると時々「タイトルをとった」という方がいますが
以前の特別競輪、今でいうG1を優勝して初めて
「タイトルホルダー」と言われます。
それぞれの価値が言葉の使い方によって
あがったり下がったりしてしまうと思うので
今回こんなnoteを書いてみました。

でも多分ここまで読んでくれてる方は
きっと分かってらっしゃる方が
多いのではないかと思います。
知っている話をすみませんでした!


もうすぐ高松宮記念杯競輪ですね!
私はこの開催が大好きです!東西対抗がおもしろいです。
それぞれのG1がもっと特徴的になったら面白いのになー!と思ったりもします。

ではこのあたりで失礼します。
何か私がミスしていることあれば教えてくださいね!

一ノ瀬鮎夏

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