ゆるっと東洋占術を語る会 プレオープン

東洋占術を語る会 次回開催日程などの最新情報はこちら

記事:松岡秀達

ゆるっと東洋占術を語る会
プレオープン 2021/05/07 20:00 - 22:00ゆるっと東洋占術を語る会は、東洋占術についてユルっと語る会です。見識を広めることがメインの目的で、結論を出すことは特にしていません。みんなフラットに語ることを目指しているので『先生』無しということですが、みんな間誤付いてます。

今回の主な参加者(敬称略)
天道春樹、アーロン千生、松岡秀達(まとめ作成)、松山明輝、伊藤瑛輔ほか

20時から開始でしたが、その前から三々五々と集まってきて話が始まりました。そういった中でスゴイ話も。
参加者の御一方が、『ある吉』の財方を取るのを繰り返して300万円以上稼いだとか。『ある吉』は奇門遁甲を使った吉方取りの暦です。方位の取り方には色々あって屋内で吉方位の掃除をするのも吉方取りです。

とりあえず初回は四柱推命の用語について交通整理をしようということで、用神について語ってみましょうということで集まりました。四柱推命に流派があることも知らなかった人は結構いるみたいです。

20時になってお目付け役の天道春樹さんも参加して始まりました。メンバー紹介の後で本日のテーマである『四柱推命の用神』について参加者がどう理解しているのかを話して行きましょうとなったところで、いきなりお目付け役の天道先生が「用神もあれだけど、ワシはそもそも蔵干がよく分からん。」と切り出してきました。

確かに流派によって蔵干の取り方が異なることはよくあります。多くは『月律分野蔵干』で流派によって蔵干の時間幅が異なっていたりします。また節季蔵干とでも呼ぶべき特殊な蔵干を使う流派もあります。これは暦法の変遷の影響がまだ続いているのではないか?という話も出ました。四柱推命は明代に四柱八字のフォーマットが決まりましたが、その当時は恒気法の二十四節季が使われていました。その後、清王朝になってから太陽黄経を基にした定気法二十四節季に変わりました。この定気法二十四節季では正節から正節までの時間間隔、つまり1ヶ月の長さが変化します。月律分野蔵干は1ヶ月の長さ一定の恒気法二十四節季を前提に決められています。それが通用しなくなったわけです。

そこから中国人て暦については割とアバウトなんじゃないのという話が出てきます。後、地方時とかも使ってないそうです。まぁアバウトなのには運用上の利点もあって、占った結果と現実の食い違いがあると、中国の人って簡単に出生時刻とか変えてきます。

一方、日本人は暦について細かいよねという話から、1日の境界を子刻の始まり(23時)で取るのか正子刻(0時)とか、細かい所で対立するよね、という話になります。これには透派は子刻の始まり(23時)が正しいんだと強く主張したことも一因のようです。亡くなられた佐藤六龍先生は「1日に子刻は1つしきゃないんだ。それを……」とよく言ってました。もっとも台湾で八字をみてもらうと、大抵は子刻と晩子刻があります。

そして流派毎に得意な命式みたいなものがあるんじゃないか?とか言った話もでます。各流派集めて討論会とかやってみては?とか、それを呼びかけたこともあるけど誰も乗ってこなかったとか、どんどん話題がドライブしていきます。

占いの流派とか占い師をラーメン屋に例えると、みんな自分とこのラーメンに自信持ってるだろうけど、お金払ってラーメン食べにくるのはお客さんなわけで、お客さんだって「今日は味噌ラーメンの気分」とかで店を変えるように「今日は辛口の〇〇先生にしようか」みたいな感じで占い師を選んでくるよね、とか選ぶのはお客さんということで、やってきたお客さんの期待に答えないといけないわけで「うちの流派はそれはちょっと……」というわけには行かないですよねとか、古典にこう書いてあるからといって、それをそのまま言っても始まらない。そりゃ古典は大事だけど分かり易く話をしないととか、ずっと繁盛してるラーメン屋って、色々試行錯誤続けてマイナーチェンジを一杯してるよね、とか占いをラーメンに例えた話で盛り上がります。

続いて、占いを医療に例えて、骨折で来た人はまずレントゲン撮るし、内科なら問診だし、占術毎にカラーがあってお客さんの知りたいことにフォーカスしやすい占術とかありますよね、と続いて行きます。

で、参加者の皆さん、どんな占術から勉強を始めたのかとか、何が得意なのかとか、何を中心に研究してるのかとか、話が動いて行きます。六壬はホロスコープ占星術と干支術のハイブリッドだとか、手相はやはり人相の一部で顔とか身体に色々出るのに、手からだけとかは情報源として限られているよね、みたいな話もでました。
それから易に一家言のある人からの易談義が始まります。

九星特に一白って本来は吉の星なのに、坎宮が定位なので易の坎卦の凶の影響を受け過ぎじゃないですか、とか。
高島易は爻辞まで暗記してて初めて使い物になる、とか。
同じ周易でも流派でやっぱり違う、とか。
最近は考古学の発展で易の原初の姿が分かってきて、最初に大成卦があったし、陰陽じゃなくて数字だった、そういう竹簡がどんどん出土してる。考古学に占い師が追いつくのは大変です。

書ききれないくらい色々と盛り上がって時間が来ました。


『東洋占術を語る会』
https://note.com/yuruttoken/n/n3097e6afb779

第一回のテーマ

「東洋占術って何から始めたら良い?」

8月3日(火)20時~22時
場所:zoom
参加料:無料

お申込みフォーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?