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ヤクルトスワローズ2019ドラフト戦略

前回までのシミュレーションでスワローズが獲得してきた選手を振り返る前に、スワローズの今年のドラフト戦略を考えていきたい。

先発投手
質・量ともに圧倒的に不足している。
ただし、昨今のNPBでは投手陣を盤石にするというのは難しいと思う。
ここ最近3年続けて2桁勝利をあげたのは菅野と千賀だけ。
ドラフトの段階でここまでのクラスの選手が獲得できるわけもなく、ただ、こうなる可能性を秘めた選手を獲得することが優先される。
2桁勝てるポテンシャルがある投手というのはどういう投手かと言えば、QS(6回3失点以内)を10試合以上できる投手だと思う。
先発投手は1年間ローテーションを守り抜けば24試合投げることになる。
そのうちの10試合だから、QS率が約4割の投手を集めればよいということになる。

QS率40%というのは達成しやすく、今年規定投球回数投げた投手すべてがQS率40%を超えている。
一方でスワローズの投手陣を見てみると、今年10試合以上先発した投手の中でQS率40%以上だったのは
原(58.33%)、小川(50.00%)、ブキャナン(50.00%)
の3人だけである。
しかも、原、ブキャナンはシーズン通して投げていないためQS10を記録しているのは小川だけである。

※ちなみにQSは先発投手として役割を果たす最低限条件だと考えている。
1年間ローテーションを守ってすべての試合で6回3失点なら、ちょうど規定投球回数に達し、防御率が4.50という数字になる。

なので、来年すぐにQS率40%+10試合先発できる投手を2人、将来的にその域に達する可能性がある投手を2人獲得したい。できれば、不足気味な左投手がよいが、左右よりもQSできる能力を優先させたい。

リリーフ投手
ドラフト時からリリーフ投手というのはあまりいないと思う。来年以降、日本人で期待できるのは石山と梅野のみ。できれば35歳以上の五十嵐、近藤と外国人投手が担っている役割を代われる投手がでてくることが望ましいが、ドラフトで望むのではなく、今いる投手の中から適性をみてリリーフにコンバートすればよいと思う。なので、ドラフト時では、リリーフということを考慮する必要はないと思う。

捕手
中村が29歳、今年急成長した松本が26歳(2019年度の年齢)とこの二人が切磋琢磨していくことが望ましい。
次の世代として考えられるのが21歳の古賀。その対抗馬になり得る捕手が1人欲しいところ。
というのも、捕手全体で育成の内山も入れて7人。
大村は他のポジションを守ることが多く、二軍で2試合のみ。
怪我も多いポジションなので絶対的人数も不足しているので、高卒でも構わないので1人は必要ということになる。

内野手
村上のサードへのコンバートがどうなるかわからないが、来年を考えれば山田、村上、廣岡、太田、西浦、奥村といったところがスタメンを務めるだろう。ただ、村上、山田以外はレギュラーと言い切れないところなので、早急性はないが、彼らにとって起爆剤となるような選手の獲得は必要だと感じられる。
特に右打者は荒木、西浦、山田、廣岡だけなので右打者の方が望ましい。

外野手
レギュラー陣の高齢化が目立つ一方で、若手が伸び悩んでいる印象。
26歳以下では塩見、山崎、中山、渡邉、濱田といるが、現時点では万全とは言えない。特に左打者が山崎のみなので、左打者を獲得できると望ましい。

今年スワローズがドラフトで獲得すべき選手
投手:4人(うち即戦力2人+左投手が1人以上)
捕手:1人(優先度低い、高校生可)
内野手:1人(できれば右打者)
外野手:1人(できれば左打者)


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