見つけたボール
毎日 親を探して 孤独だった
毎日 やりとりが欲しくて 孤独だった
毎日 交流が欲しくて 孤独だった
大人になったからって ずっと孤独だった
大きくなればいい
成人すればいい
一人暮らしできればいい
そう思ってた
市役所に選挙に行けるようになればいい
そう思ってた
いつまでも埋まらない空間は
埋まってるように張りぼてして
心配して欲しくなかった
自由に行き来出来るように
羽ばたける範囲を広げ続けてた
帰る場所なのか
急に忘れそうになる
ほかに帰る場所があるのではないかと
いつもの着地場所についたとき
頭の中を巡らせる
きた道を帰ってきただけだと思っていたのに
飛び立てるように育ててもらったら
感謝しないといけない
そう思って
感謝したけど
心の居場所は帰るところなのか
彷徨った
巣穴に居るのに 違和感のある寝床
今私の存在が見えていますか
起きたら 私は姿はありますか
鳴き声をあげないで
呼ぶことのない自分の存在を
知らせるには
どうすればいいですか
喧嘩が怖い
離婚が怖い
浮気が怖い
怖いことばかりで
誰かと居続けることが
自分には出来るのだろうか
素直に心を開けて
投げたボールは
拾ってもらえる高さに
こんな自分は
届けることができるのだろうか
投げたら拾ってもらえることが嬉しくて
投げ続けてたら
嫌がられないかな
親が飽きたみたいに
飽きられないかな
大丈夫
色んな投げ方覚えてきたんだから
アレンジだってこなせるさ
そう願って
また 明日もこのボールの届くところは
どこなのか
届くまで
投げてみるか
成長していく過程を通して”伝える”ことを学んでいます。言語化サロンを開きたいと思っていますので、ご支援よろしくお願いいたします。