「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」を読みました。
(旧ブログサイトからの転載です)
以下は書籍「タテ社会の人間関係」を読んでかいたマインドマップです。
友人から本の感想を聞き、面白そうだったので図書館で借りました。
本書は1967年に刊行されたものです。しかしながら、日本の社会を理解する理論としては今でも十分通用する内容となっており勉強になります。
本書のポイント
個人的に押さえておきたいと思ったポイントを3つ挙げると以下の通りです。
日本人の集団意識にとって「場」は重要な役割を担っている
日本人の価値観として、論理やルールよりも「感情的人間関係」が優先される
タテ組織/集団において、リーダー個人の能力の有無は大きな問題ではない
読んでまず思ったことは、日本人の特殊性です。特に2つ目のポイントをしっかり理解しておかないと、組織において様々な物事が進みません。企業や組織における「しがらみ」の正体はこれです。
一方で、インターネットやSNSの普及によってグローバル化が進み、少しずつ日本人の価値観も変化してきているように思いますが、企業の中はほとんど変わっていません。
特に若い世代は、SNSを活用することで「ヨコ社会」を当たり前に経験しています。彼らにとって企業の中の「タテ社会」はとても窮屈な世界にみえていることでしょう。
また、近代化に貢献したタテ社会の仕組みは、これからのVUCA時代には通用しません。
タテ社会に広まりつつあるヨコ社会。どちらが良いというものではないと思います。
大事なことは、人の意識や行動はそう簡単に変わらないということです。じっくりと時間をかけて(日本人にフィットする形で)、タテとヨコの関係に新たな解を見出していく姿勢が企業に求められているように思います。
(追記)オンラインへシフトした日本企業(特に大企業)は、組織の一体感をどのようにして醸成していくかが大きな課題となっているのではないでしょうか?
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