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#2 歯を守るための基本方針 <心得編> 〜歯医者の歩き方〜

受け身で歯科にかかることは、歯が守られるどうか、運を天に任せてしまっているようなものです。できる限り運に左右されないで、自分の歯を守るためにどうすればよいのか?

今回は心得編です。

1. 自分で 治療を選択する
2. 自分の 病状と病因を理解する
3. 自分に 丁度いいセルフケアを知る

これら3つを意識するだけで自分の歯を守れる可能性が高くなります。


1. 自分で 治療を選択する

「虫歯があるから治療しておきますね~」と言われるがまま削られてしまったり、次回の治療内容を知らないまま「○月○日に来てください」と予約をとられたりしていませんか?
非常に強い痛みや外傷など緊急性がある場合でなければ、下記のことをクリアにしてから治療を始めても遅くないことが多いと思います。

・どの歯?
・病状は?
・治療法の選択肢は?
・予後は?

これらについて、手鏡、写真、レントゲン、検査結果、図などで説明してもらい、理解した上で「治療をするか、しないか」を「選択」してください。わからないことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。

ここでわからないからと言って、ネットで調べまくるのはあまりおすすめしません。”あなたの”現在の歯や口の状態に対しての治療法ですから、ネットには答えがありません。

わからないことは主治医に質問するか、疑問があればセカンドオピニオンを求めて他院を受診するのも有りです。
質問をたくさんしたり、セカンドオピニオンを取りに行ったら、主治医に嫌がられるのではないか、と心配される方がいますが、それを嫌がるのはその程度の歯科医師だという判断基準にもなります。

とにかく「おまかせ」にはしないようにしましょう。自分の体です。


2. 自分の 病状と病因を理解する

虫歯になったことがある人は、虫歯のメカニズムと自分が虫歯になった原因を知りましょう。
(歯みがきだけではありません。)

歯周病になっていなければ予防法を、歯周病であれば重症度、治療法を知りましょう。
(歯周病かどうかは歯科医院の検査でわかります。)

虫歯と歯周病以外にも歯ぎしり、顎関節症、粘膜疾患などなど色々なリスクや病気があります。

歯科オタクになる必要はありません。

「自分の」口の中のことだけでよいのです。
「自分の」虫歯・歯周病などについて、状態と病因(病気の原因、リスク)に誰よりも詳しくなりましょう。


3. 自分に 丁度いいセルフケアを知る

歯を守るためにセルフケアは不可欠です。

しかし、自己流だったり、ネットやテレビ等の情報でセルフケアをしていると、めちゃくちゃ頑張っているのに肝心な部分が抜けていたり間違っていたりということが割とよくあります。

ひとりひとりの口内の状態やリスクに合わせたセルフケアがあります。

最小努力で最大効果を出せるセルフケアがベストです。
的確なアドバイスをしてくれるかかりつけの歯科衛生士か歯科医師がいるのがベストです。
そういった歯科医院の選び方、あるいは良い歯科医院が見つからない場合にも役立つセルフケアのポイントと考え方についても解説していきたいと思っています。

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