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リヴァプールアカデミー・プロスペクトランキングTOP60

割引あり


こんにちは。お久しぶりです。
ゆーりです。(@nana_ynwa1892)

昨夏のプレシーズンからアカデミーに関する原稿を書こうと思っていたのですが、少し忙しかったのと怠惰(主にこれ)でこの時期になりました。
今作は私自身の独断と偏見と性癖で「現在のリヴァプールアカデミーにおけるプロスペクトランキングTOP60」を選定した記事になります。

60人⁉︎⁉︎⁉︎と驚いた方。それが正しい反応です。

リヴァプールアカデミーに所属する数多くの有望な若手を紹介しようと試みた結果、60人という膨大な量になりました。更に加筆修正を加えた結果、計68人になってしまいました。
今後数年でトップチーム昇格の可能性がある若手は本記事で全て網羅出来たかなと思います。また当方のやる気次第ではありますが、今後は定期的にアカデミーの記事を執筆しようかなと計画しております。今回は普段以上に労力が掛かったので要課金の設定にしましたが、基本的には無料(+寄付)という形での投稿を考えてます。今作はX(旧Twitter)で拡散していただければ、ワンコインの500円で最後まで読む事が出来る設定になってます。本垢で拡散するのが嫌な方、恥だという方は多分捨て垢でも大丈夫です。

68人で500円‼️お得‼️

では本文が長いので早速主題に入ります。
アカデミーの試合やトップチームに昇格する若手を見る際に参考になれば…と願ってます。
最後まで目を通して戴けると幸いです。

ユース世代に関するnoteを不定期で掲載する予定です。
多くの方々に届く様、拡散して戴けると幸いです。

基本的には無料での記事掲載を考えています。
本記事が気に入った方は寄付という形でnoteのサポート機能、又は以下のリンクからお気持ちを送っていただけると有り難いです。https://querie.me/user/nana_ynwa1892

是非次回以降も宜しくお願いします。
誠に有り難うございました。


〈本記事におけるプロスペクトの条件〉

  • 15歳以上21歳以下。

  • 生年月日が2002年8月以降の02/03が対象。

※ 生年月日でなく年齢のみ表記。
※ 表記揺れがある場合が御座います。御容赦下さい。





【60】
Billy Koumetio
ビリー・クメティオ

LCB, LSB
Age: 21

2020年夏のプレシーズンでトップチーム帯同を果たし、計り知れないポテンシャルを示したクメティオも現在は苦しい立場に追い込まれている。2度にわたる国外への武者修行では出場機会を掴む事が出来ず、現在はイングランド2部のブラックバーンにローン移籍中。恵まれた体格と身体能力の高さに由来するスケールの大きさ、広いキックレンジを生かしたロングフィードという明確な武器はあるものの、背後のスペース管理の拙さ、集中力の欠如に起因する失点に直結するミスの多さ、継続性の無さ等から最近ではCBで起用される試合さえも殆ど無くなっている。そして現在では同期のクオンザーの後塵を拝する形となっている。しかしそれでもクロップやアカデミーの指導者が惚れ込んだポテンシャルの大きさに関しては疑いの余地は無い。先日のFA杯ニューカッスル戦では後半途中からLSBとして出場し、対人能力の高さを見せつけた。まだまだ懸念点が多く、今後も道のりは険しい事が予想されるが、一歩ずつ着実に階段を登り、その先に花開く日を迎える事事を願っている。

【59】
Kyle Kelly
カイル・ケリー

Age: 18
IH, CH, LSB

グラスルーツのクラブからリヴァプールに加入した経歴を持つカイル・ケリーは今回の代表ウィークでセントクリストファー・ネービスのフル代表デビューを果たした。そんなカイル・ケリーのプレースタイルは堅実そのもの。オンザボールにもオフザボールにも弱点を持たず、トランジションで強度を出せるユーティリティ性に優れた左利き。様々なポジションで起用されながらもどの位置も器用に及第点以上で熟せる潤滑油。チームを回してくれる選手だ。本職は中盤ながら今季はLSBからのインバートにも挑戦し、新たな戦術を導入するU18でプレータイムを積んでいる。来季はU21に主戦場を移し、その後は下部リーグへのローン移籍で経験を積む事になるだろう。

【58】
Prince Kobe Cissé
プリンス・コービー・シセ

Age: 15
WG, ST

アンフィールドで躍動したストライカー、ジブリル・シセの息子がリヴァプールU16に所属している。シセ息子は父親の影響もあり根っからのリヴァプールファンだ。父親ほどストライカー寄りの選手では無いが、一瞬のスピードを持ち、裏への飛び出しが武器のアタッカー。狭いスペースでのプレーも厭わず、得点能力に優れている。同世代と比べてサイズが少し劣っているので身長や体格面の成長には今後期待したい。またウェールズ世代別代表にも定期的に名を連らねており、前回の代表戦ではRSBとしてスタメン出場していた。(前半途中で負傷交代した為、あまり長く見られず。) なお今回はランクインしていないが、同世代にはエヴァートンで活躍したジャギエルカの息子も所属している。

【57】
Kareem Ahmed
カリーム・アーメド

Age: 17
IH, OM, ST

06/07世代の中心的な役割を務めてきたアタッカー。エジプト世代別代表経験も持つ。15歳ながら昨季後半戦にU18デビューを果たすと直ぐに初得点を記録。その後も出場する度に印象に残る活躍を披露し、華々しい1年となった。しかし今季はシーズン開幕直後の9月に怪我を負って長期離脱。復帰後に2戦連続で得点を記録したものの、アーメドは体格が非常に小さく、キックレンジも狭い為、最近の試合ではボールロストが多く空気になる事が多々。中盤では強度が出せず、偽9番では裏抜けを余り行わないという悪循環に。足元の技術と豊かな創造性に決定力を備える素材なだけに身体面の成長に期待したい。来季は勝負のスカラーシップ2年目。

【56】
Emmanuel Airoboma
エマニュエル・アイロボマ (エアオボマ)

Age: 16
RSB, RWG

未だに名前の読み方が全く分からないエマニュエル。U16までは大外での仕掛けを得意とするWGだったが、今季昇格したU18ではRSBにコンバートして新境地を開拓中。ラインコントロールや背後のスペース管理など経験不足を露呈する局面は少なくないが、持ち前のスピードを生かした対人性能には目を見張るものがあり、相手アタッカーとの対人勝負で負ける場面は既に殆ど見受けられない。将来的には大外のライン際で勝負するRSBになっていくだろう。

【55】
Finn Inglethorpe
フィン・イングルソープ

Age: 16
OM, ST, CF

アカデミー責任者のイングルソープの息子。小柄ながらペナルティエリア内で輝く神出鬼没の点取り屋。昨夏U16が参加した国際大会では大会得点王に輝き、イングランドU15代表にも選ばれている。チャンスクリエイトから多くの場面に関わるのではなく、最終局面でフィニッシャーに専念させると輝くオークリー・キャノニアに似たタイプだ。一方でU18やU21で今と同様の結果を残すには身体面の成長が必要不可欠だろう。体格が非常に小さく、現在もU18デビューには至っていない。今後の身体面の成長に期待したい。

【54'】
Melkamu Frauendorf
メルカム・フラウエンドルフ

IH, OM, WG
Age: 20

ホッフェンハイム時代から常にドイツ年代別代表に招集され続け、既にリヴァプールでもトップチームデビューを果たしているフラウエンドルフも今季は怪我でプレータイムが伸びない不本意なシーズンを過ごしている。リヴァプール加入当初のフラウエンドルフは攻撃的なアタッカーだったが、同世代との競争に負けて徐々に序列が低下。近年は本職のWGに加えてCHやIH、RSBでも起用されるなど万能型のユーティリティ路線を目指していた。しかし突出した武器が見受けられない局面も増え、器用貧乏感は否めない出来となっている。足元の技術や基本的なフィジカルは良いものを持っているが、状況判断が悪く自分から選択肢の少ない方向を選びがち。来季は下部リーグへのローン移籍でトップリーグの経験を積むべきだろう。

【54】
Joe Upton
ジョー・アップトン

Age: 15
CH, IH

イングルソープやDJベルナルドと共に昨夏イングランドU15代表に選出されたアップトンは現在リヴァプールのU16で主力を担っており、昨年末には既にU18デビューも果たしている。足元の技術が高いボックスtoボックスのアップトンは身体の向きを整えるが上手く、全局面でプレーに関与出来る多彩な中盤。一方、イングルソープと同様に体格が小さく、今後U18やU21ではフィジカル面の壁にぶつかるだろう。アップトンに関しても時間を掛けて身体の成長待ちを待ちたい。来季のU18主力候補。

【53】
Ranel Young
ラネル・ヤング

Age: 18
OM, WG

16歳でイングランドU18代表に選出され将来が嘱望されたラネル・ヤングだが、直近1年半は怪我に悩まされる苦しい時間を過ごしている。昨季開幕時はクーマス、ドーク、TKDと共に強力な攻撃陣を形成し、スカラーシップ1年目の開幕時点で将来有望な才能だと見せ付けた。しかしこの長い離脱期間の間に同世代のライバルとは大きな差が付けられているのが現状だ。ヤングの特徴は全局面で高い能力を発揮出来る事だ。高い突破力とセンス溢れるラストパスを有するオンザボールに加えてオフザボールの質が高く、トップ下の位置から攻撃にダイナミズムを加えられるアタッカー。来季はU21で本来のコンディションを戻す作業を地道に頑張って欲しい。

【52】
Cody Pennington
コディ・ペニントン

Age: 18
CH, IH

U18で輝く小柄な中盤。ペニントンは足元の技術が非常に高く、敵の逆を突くターンで対人相手を剥がし、一気に局面を打開する。このような特徴からチアゴにも例えられる若手である。一方で自身のテクニックを過信してしまう場面もあり、低い位置でボールロストしてしまい、失点に直結する事も多々。リスクとリターンが全く見合わない選択をどれだけ減らせるかが今後の鍵。また守備強度が低いのも今後の課題であるが、オンザボールの高いセンスはアカデミーでもトップクラスのモノを持っており、来季以降はU21で研鑽を積む。

【51】
Dominic Corness
ドミニク・コーネス

Age: 20
CH, IH

今季スイスのスーパーリーグで研鑽を積むコーネスはスペシャルな左足を持った中盤だ。モートンとのコンビでチームを支えていたU18時代も昨季のU21でも常に過小評価されてきたのがコーネスだろう。中盤からのゲームメイク力に優れ、非常にキック精度の高い左足で中長距離のフィードを前線に届ける。加えて左足で浮いた球をミートするのも上手く、アカデミーでは長い距離のロングシュートを何度も沈めてきた。来季は再びローン先で武者修行を積むと見られるが、活躍次第ではモートンのようにトップチームに復帰するチャンスが回ってくるかもしれない。

【50'】
Harvey Blair
ハーヴェイ・ブレア

WG
Age: 20

大外破壊兵器になり得る快速ウインガー。アジリティやスピードに起因するドリブルとパンチ力のあるシュートが武器のブレアはU18時代から順調な成長曲線を辿ってきたが、昨夏8月に半月板の大怪我を負い長期離脱に。イングランドの2部や3部から届いていたローン移籍のオファーは全て破談になってしまった。個の質は高く、期待値の高い一発を持っているもものの戦術理解度は凡庸でプレーの幅や局面理解は改善の余地あり。調子のムラも激しい。現在は戦列復帰し、徐々にコンディションを戻している。

【50】
Mateusz Musiałowski
マテウシュ・ムシャウォフスキ (ムシアロウスキ)

LWG, ST, CF
Age: 20

今夏の退団が既定路線の若者を特例で選出。
先日のスパルタプラハ戦で待望の公式戦デビューを果たしたムシアロウスキ。筆者が最も惚れ込んだアカデミー生は唯一無二の才能を秘めるダイヤの原石だった。オンザボールのプレーに絶対的な自信を持つポーランドの若者は独特なリズムを刻むドリブルと両足から繰り出されるパンチ力のあるシュートで多くの人々を魅了してきた。エデン・アザールにも重ねられるドリブラーがアカデミーの試合で記録したゴラッソは数知れず。しかしそれでもトップチームの壁は厚く高かった。異色のキャリアを歩んだ影響もあり、サッカーの原理原則に対する理解やオフザボールの動き、守備時の立ち位置など足りない部分だらけ。加えて良いリズムに乗れないと保守的なプレー選択に逃げる傾向も強い。良さや特徴は全く示せなかったスパルタプラハ戦のプレーが現状の課題を全て表している。今季限りの契約を延長する動きが見られない為、今夏でのリヴァプール退団が有力視されるが、昨夏は母国ポーランド復帰、今冬はイングランド国内の移籍を拒否したムシアロウスキの新天地は恐らくオーストリアかドイツになるだろう。「球蹴りは上手いが、サッカーは下手。」を象徴する荒削りの原石が新たな居場所を見つけ、無限のポテンシャルを開花させる日を待っている。

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