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13年前の育児日記⑦ 13年前の夏休みに思ったこと

 息子は9月の終わりに2歳になります。
 1歳と6ヶ月で育休に入りました。それから早5ヶ月が経つなんて……。本当に時間がすごいスピードで流れていっています。

 この5ヶ月間を、4月から振り返ってみました。

 今では当たり前のように階段の上り下りをしています。最近は、こちらが話す内容をよく理解してくれるようになってきました。おしゃべりもだんだん言葉がはっきりとしてきました。
 走るスピードも速くなった!ますます目が離せなくなりました。

 もちろん、まだまだはっきりと話せなかったり、ジュースをこぼしたりするので、こちらとしてもまだまだだなあなんて思ってしまうところがあるんです。しかし……。
 この5ヶ月でできるようになったことと、その進歩の度合いはものすごいものだと、ふとふり返ってみて気づきます。

 走る速さは倍以上。
 ことばもはっきりしてきた。バスは「ばーしぃ」だったが、最近「ばーしゅ」になってきました。「あんまん」だったアンパンマンは「アンパンマン」に。「なな」だったバナナはちゃんと「バナナ」になりました。なぜかスティッチは最初から「すてぃっち」でした(笑)。何でだろ?

 家の階段なんて、今や平気で上るし、降りるし。そういえば4月は、階段を降りるときは手を貸していたなあ。
 服も自分で着られるし、トイレも教えてくれるようになってきました。
 あんなに嫌いだった歯磨きも、上手にできるようになってきました。
 父と子の会話が成立するときがあるのは、本当に驚くばかりです。まさか会話のキャッチボールができるようになるとは!

 親として子ども成長はやっぱり嬉しいものです。そこに、親の努力(もちろん妻)があったのも事実です。知らないうちに育ってくれているのですが、大切に思っている親の存在が必ずあります。

 自分は職業柄、「お子さんのよいところを見つけて褒めてあげてください」と言うときがあります。
 しかし、現実はなかなかそうはいきません。どうしてもカチンときてしまうときだってあります。
 ちょうど今も。ウンチがオムツの中だったりすると、まだまだだなって思ってしまいます。何かのせいにして誰かを怒りたくなってしまうこともあります。ウンチに気づけなかった自分のせい。教えてくれなかった息子のせい……。
 いやいや、良いじゃん。ウンチぐらい。できるようになったことに目を向けてみると、スッと心が楽になります。ウンチ、明日は教えてね。お父さんもあなたを見てるね。って。

 この夏休み、ふとふり返ってみて、本当によかったと思ったことは、確実に息子は成長をし続けているということを確認できたということです。確かにできるようになったことがあるわけで、やっぱりそういうところを見つけて褒めていくのが親の勤めなのでしょう。

 ふり返るということは、幼児の時期だけでなく、これから大きくなっていってからこそ大切になってくるのではないでしょうか。そんなことを考えさせられた、夏休みです。

 できないことばかりに気を取られないように。
 慌てず焦らず。
 確かにそこにある、様々な良いところに目を向けてあげられるようになりたいと思っています。

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