『ディズニーキャストざわざわ日記』を読みました
阿佐ヶ谷の八重洲ブックセンターで見つけた本です。
この本が目に留まった理由
「ハッピーなことばかりの仕事などない」
清掃スタッフが描く、不安と夢の現場報告
タイトルとともにこのようなメッセージが表紙に書いてありました。
日本のディズニーで働く人々はいつも笑顔で楽しそうで理想の仕事に就いているというイメージでした。
このメッセージに惹かれて読み進めていくと、ディズニーキャストの方々も他の仕事に従事する人と同じようにお客さんにイライラしたり嫌なことを経験していることが分かりました。
なんだかキャストの皆さんがグッと身近に感じられました。
カリフォルニアのディズニーランドを思い出した
私は2019年の7月に新婚旅行でカリフォルニアのディズニーランドに行きました。
フロリダのディズニーワールドに行きたかったのですが、アメリカの大規模イベントと重なりホテルが取れずカリフォルニアに行きました。
日本のディズニーキャストの皆さんはいつでも笑顔で親切で優しいと思いますが、アメリカは違います。
笑顔で手をふるスタッフはほぼいない
アトラクションに乗るとき、強めの「How Many!?」が炸裂する
お客さんも含めてディズニーキャラにあまり興味がない
スタッフの人たちがおしゃべりしている
日本のキャストの皆さんが世界でも当たり前だと思っていたので、入園してからかなり驚きました。
日本のディズニーランド・シーで働いている方々は本当に素晴らしいと思います。
日本とカリフォルニアディズニーの乗り物に乗る時の違い
①日本ディズニーVer.
「こんにちは!ディズニーランドへようこそ!お客様は何名様ですか?」
「2名です」
「2名様ですね!1番までどうぞ!いってらっしゃい!😄」
②カリフォルニアディズニーVer.
片手を腰につけてちょっと強めに「How Many?!」
「Two」
(手でそっちいけ風なジェスチャー)
「Next!」
(笑顔なし)
「How Many」はめちゃくちゃ早口で言われるので「ハメニッ!?」って聞こえます。最初は何か分からなかったですが、乗り物に乗るシーンなので人数を聞かれていることが分かりました。
このような感じで笑顔で手を振る文化がそもそも無かったです。
カリフォルニアディズニーに行ってからは日本のキャストの皆さんの努力とホスピタリティが更に感じられるようになりました。
本当にすごいと思います。ありがとうございます。
この本で特に印象に残ったこと
オリエンタルランドで働いているスタッフのほとんどが準社員という名のアルバイトの方々です。
中には家族のためにダブルワークをしている準社員の方々もいて、待遇面の改善について触れている箇所がありました。
私は現在パートとしてデザイン業務を担当しています。
今までは正社員で働いてきて、アルバイトやパートの方々の管理もしていたことがあるので立場が逆転している環境にいます。
パートになって感じるのは、社員の皆さんにそのような思いは無いと思いますが、やっぱり最低賃金で、できる限り面倒な仕事をたくさん任せて可能なかぎり働かせよう、といった部分が垣間見えることがあります。
成果が出たとしても社員のお給料やボーナスに反映されます。
正社員とアルバイトでは立場や責任の度合いも全く違うので、このようなことは当たり前なんですが、この本を読みながら現在の私の心境もちょっと重なり、キャストの皆さんを応援したくなりました。
そして私が正社員として企業にいた時に、一緒に働いていたアルバイトやパートの方々に同じような気持ちを抱かせていたと思うと申し訳なさも感じました。
今の環境やこの本を読んだことで、1つ違った視点で物事がみられるようになった気がします。
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