見出し画像

半鐘蔓 / ハンショウヅル

今年はとにかくクレマチスにハマっています。
クレマチス、どれだけ種類があるんだ…と調べてみたら、原種だけで300種、現在は2000種を超える交配品種が生み出されているらしい。みんな好きなのね。

私はクレマチスの中でもベル型の品種が好きで、今年お迎えしたベル型は「ハンショウヅル」と「ロウグチ」と呼ばれる品種です。「ロウグチ」はまだ苗が小さく、これから花が咲く予定。ハンショウヅルはすでにかわいい綿毛をつけています。

半鐘蔓 / ハンショウヅル

ハンショウヅル(半鐘蔓、学名: Clematis japonica Thunb)は、キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性低木の1種。和名は、下向きに咲く花の形を半鐘にたとえたことに由来する。(Wikipediaより)

画像1


ハンショウヅルは日本原産のクレマチス。日本原産のものは他にセンニンソウやボタンヅル、カザグルマなど。センニンソウは家の近くに自生しているところがいくつかあるけれど、確かにクレマチスっぽい。花も随分と長い間咲いていたし。

画像2

こちらが去年の秋に撮った近所のセンニンソウ。
星のようね。

ハンショウヅルは、まぁとっても地味な花ですが、どうしてもこういう目立たない花に目がいってしまいます。パッと明るく華やかな花に元気を貰うこともあるけれど、人知れず、目立たず、でも凛と咲いている、そんな佇まいに勇気を貰うことが多いです。

いつか自然の中で出会いたい。

せっかくなので、このハンショウヅルをモチーフにしたいと思い、作ってみました。

画像3

が、これが結構大変でした。色を出すのが。

ガラス胎有線七宝は銀線を使うので、銀と化学反応を起こしやすい赤や紫系の釉薬は、発色がとても難しいのです。それに加えて融点が高い。つまり焼き付ける時の温度が高くないと綺麗に溶けないのですが、温度を上げるとガラスの生地自体が歪んでしまうという…。難しいっ!

でも、この時に改めて「紫」の釉薬の実験をしたので、別の紫色の発色が出来るようになるという副産物がありました。

それが、次回書くつもりの「野葡萄」の作品に繋がります。

失敗は成功のもとって良くいうけれど、本当にそんな事ばかりです。失敗したままの作品もゴロゴロあるけど。

さて、私はこの個展が終わったら庭仕事に精を出すつもりです。野菜もまだ植え付けていないし。クレマチスを誘引させて、庭に作り出したい景色があるのです。NHKが出版しているクレマチスの本も買っちゃったし。

場所が限られているから、どこに何を植えるかをよく考えないと。ワクワク。

ここまで読んで下さってありがとうございます。
また、明日。

記事を読んでいただいてありがとうございます。いただいたサポートは、次のだれかの元へ、気持ちよく循環させていけたらと思っています。