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北極星を見失わぬように

ファッションに関して“凪”の日が続いている。
毎日心地の良い服を地道に着倒すことを続けてはいるが、ファッション以外の趣味や生活の比重が高くなってきており、キラキラした楽しみは「いまは」自分と少し遠くにあるのだな、と思うことが多くなってきた。

綺麗に舗装された道ではなく、道端の小石に躓いたりぬかるみに足を突っ込んでしまうこともあるけれど、
遠目から見ればそれなりに平坦で、登り下りも激しくはない人生を選んできた。

演歌ではなくハミングを歌う人生を選んだので、ステージで歌って拍手喝采を浴びる代わりに長い下積みに耐えられるか?と自分に問うと、それはできないなと思う。
(もちろん、自分の意思と関係なく辛い境遇に身を置かざるを得なくなってしまう人生や、労なく欲しいものがすべて手に入る人生もあることは承知の上で)
選べる範囲で私はどうしてきたかを振り返ると、ただただ彼女たちへ拍手を送りたい気持ちになる。
そうしたらそこまで、私は自分の穴蔵へ帰るのだ。


私自身は末端も末端のフォロワーで、それこそ自分自身が靴磨きの少年であろうとは思うのだが、Xのアルゴリズムも手伝って強い言葉を伴う個人の意見が頻繁に流れてくるようになってきて、疲れを感じるようになってしまった。

私にとって自問自答ファッションは北斗七星で、
北極星を見つけるためのもので、
この旅路を歩くのは私だけなのだ。

noteを始めてから、いちおう毎週何かしらの投稿を続けてきたが、ちょうど新刊の出る来週で30週になる。
そこで一区切りとして、少し他人の言葉から離れる時間を増やして更新頻度を下げようと思う。
(もしかしたら密度の高いインプットをすることで、もっとファッションを楽しみたい!となるかもしれないしね、それはそれでいいことだ)

ありがとうございます。