さっきまでいたところで発砲事件が起きた次の日

今朝の最新情報(日本大使館からの最新のメールより)
・現時点の被害者のうち死者3名(男性2名、女性1名)
・負傷者15名のうち一部が重傷、うち1名が警察官
・攻撃は少なくとも1名により実施。当該犯人は介入した警察官により射殺
・攻撃は明らかにイスラム(過激派)の動機によるもの
・犯人は突撃銃等で武装
・犯人により装備されていた自爆ベルトは模造品
・犯人の被疑者自宅の捜索を実施
・多数のカメラ映像の評価を実施中

結局、午前一時頃の緊急記者会見をみても特に新しい情報が出るわけでもなく。ストレスのピークが過ぎてガクンと気持ちが下がったら涙も出るし、お腹が空くし、寝ようとも寝付けないし。
家族の無事を確認してからは、これもまた寝られなくなっている友人たちとチャットしながら3時半過ぎまで起きていた。
遅めに設定した9時のアラームで浅い眠りから覚めたときには、死人が3人に増えていた。救急救命士の友人は4時近くまで現場待機していたそうだ。私が起きたころ、やっと帰宅して朝ごはんを食べるところだった。

13時からオンライン授業だと思っていたら、それはキャンセル。今日からウイルス感染防止のためのロックダウンなので、どちらにしろ大学に行く用事はなかったけれど、現場付近のキャンパスは閉鎖。他の大学でも、課題の期限をのばしてくれたり、授業がなくなったりしているみたい。神経をすり減らしながらの寝不足で、学生も大学関係者も集中なんかできるはずもない。

ずっとニュースの緊急生配信をつけながらぼんやりとご飯を食べて(母からきちんと食べろと連絡があった)、コーヒーを飲んで。12時には市内の教会の鐘がなり、1分間の黙祷。
昨日の夜から思っているのだけど、言い方は悪いけれど、この国を動かしてる人々はやっぱりまともで信頼できそうで、なんだか安心もした。

ネットの掲示板やニュースのインタビューでは心無い言葉を使う人もいて、それを見てはまた泣きそうになっている。
『身近になることによってやっぱり怖さの度合いはめちゃくちゃ違う。』と昨日書いたけれど、「こんな差別や差別的な行為がこの街にもあるなんて」と発言する人には、やっぱり周りが見えていないのかなぁ、とも思ってしまう。差別はずっとある。ずっとあったし、明らかにアジア人である私以上に差別を経験している人々なんてたくさんいる。それを「意外」とするのはまた違う。

今のところ、犯人が複数人であったかどうかも見えてこないらしく、それも恐怖を煽る。市内にテロリストネットワークがあることを前提としなければ、とする専門家もいる。

ただ、テロってやっぱり非日常であって、非日常であるべきだ。慣れてもいけない、屈してもいけない。
有事の際こそ忙しいお仕事をされている方々、現場に関わる職種の人々に、限りない感謝と尊敬を。

今は、現場で大統領、首相、市長等がお花を供えている映像が流れています。また涙が出そう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?