自分の楽譜はあんまり見られたくない話

明日(今日)のお昼頃に初めてzoomを介したプレゼン(というほどでもない何か)をするのだけれど、そのための準備を何もしていない。やり始めたらわりとすぐ終わりそうではあるんだけど、めんどくささと夜行性が勝ってしまってやる気がゼロなのでどうでも良いことをまとめてみよう、と立ち上げた次第でございます。

さっきまでビデオ通話にて自分の演奏のフィードバックをもらっていて、ノートテイクと同じ要領で楽譜に書き込みをしていて思った。書き込み方ってめちゃ個性出るよねぇ。いや、同業者である皆さまとは指使い、弓使いをシェアしてきたわけなので気づくのは初めてではないのだけれども。そういう機会で盗んだ印の付け方をアレンジしたり自分のオリジナルを加えたりしていくと、わからない人にはわからない記号や指示が並んでいるんだろうなぁ、と。

私がよくやっていて他の人の楽譜で意外とあまり見かけないのは、簡易絵文字みたいなやつ。ハート、星、お花、王冠、太陽あたりはよく登場する。ちょっと大事に、キラキラさせて、お花が咲くように香るように、偉そうに、パアッと明るく、みたいな。最近は広さや浮遊感を表しているのであろう雲も仲間入りした。ざっくりしたイメージなので、絶対これっていう訳し方はできないけどね。

技術的なところだと、弓の位置を気にしなければいけないところには稲妻をシュシュっとしてある。これは調節するときの弓の使い方を辿ったらギザギザしてるってだけだ。一緒に弾いている人と合わせるポイントにはメガネ、これはよくある。ミュートはmみたいなのがつけるところで、キリル文字のшみたいなのが外すところ。とか。エトセトラ。

もちろん音程だの音の質だの基本的なことは文字で書いてある、自分なりに略して。あとはレッスン中の先生の言い回し。最近だと転調が続くパッセージで「五度圏を散歩しているように」と言われてとても納得したから「五度圏散歩」って書いた。でも、バッハの楽譜に「フラメンコ」、タンゴの楽譜に「バター」、チャイコフスキーの楽譜に「シャブシャブじゃなくてヤキトリ」。何年も前に使った楽譜を見ると、思い出せなくなっているものある。いや書き込んだ意味な。
その時の言語で書いたり、これはこっちのほうが合うだろうなっていう言語で書いたり。といってもこれは読み仮名反対理論と同じ理屈で逆に拘束力がありそうな場合もあったりなかったりするので難しいよね。

あとは自分のビジョンというかなんというか、イメージ作りのために関連づけたい単語。チャイコフスキーで「魂」「皇帝」「筆記体」とか、ブラームスで「森」「湖」「ひげ」「お腹」とかは誰が見てもまぁそんな感じよねってなると思う。(ひげ…おなか…)

この間自分でも驚いたのは「DDあべちゃん」である。がっつり趣味のアイドル持ち込んでる笑。これはジャニーズSnowManのデビューシングルD.D.のマルチアングル版で阿部亮平くんが踊り始める前に可愛くニヤッてした瞬間(メンバー曰く「あざと警察の出動」案件)がこれじゃんっていうフレーズの切り替わりがあったからですなんかすみませんD.D.はサビに入る前のコココココココ…パァーンの腕を振り上げるところが気持ち良いので阿部ちゃんなしでも登場率高めです。(ここだけ早口になるオタク感が強いな)表情がくるくるかわるところに「さっくん」(SnowMan佐久間大介くん)と書いた前科もあるもので。

最近は「息するの忘れてない?」って注意されがちなのでシンプルに「息する」「息」「吐く」がよく出てくる。
やっほーみんな息してる?どうもミーハーのヴァイオリン弾きです。

ちなみに学術的でない(#とは)書物に書き込みをすることは絶対にありません。

ところでアイドルだけでなくいろいろな音楽に手を出し始めた時期とビブラートが上手くなったねって言ってもらえるようになってきた時期がかぶっています。主にポップにはなるんだけど、いろんな雰囲気、表現のバリエーションや感情の出し方を知らない間に吸収しているのかもしれない。純粋なる希望的観測。


もともと長文書くの得意じゃないし、刻一刻と目の疲れ(一日中オンライン講義だった)とお肌の調子の限界が近づいてきているし、サクッと音響心理学におけるマスキング効果とデータ圧縮について少し話せる程度にまとめて寝ましょうかね。とりあえず顔洗ってこよ。
(徹夜コース)

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