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33歳の誕生日。会社の未来を定め資金調達しました

こんにちは、株式会社SEAM代表/和もんプロデューサーの石根です。
11月15日に、33歳の誕生日を迎えました!パチパチっ
同時に、SEAMは「食のライフスタイルカンパニー」に舵をきる覚悟を決め、シードの資金調達をしました。
SEAMは実は4期目。4年かけて、やっとスタートラインにたった気がします。

節目として、「和もん」とともに歩んだ32歳の振り返りと、SEAMの目指す未来について意思表明します。

■ なぜ食領域なのか

SEAMのミッションは「"心と体"の栄養を満たす食体験を創る」です。これには私の2つの原体験があります。

まず一つ目は、私の数年前に私の父が亡くなったこと。父の死の要因は一つではありませんが、明確に栄養不足により体重が激減し体が弱っていました。
もう一つは、私自身が妊娠中に、ちょうど独立したばかりで仕事を詰め込み、食生活が偏ったことが原因で胎児がお腹の中で育たなくなる病気になったこと。娘はとても小さく生まれ、元気に育っていますが体は小さいです。

日本には食べ物が溢れているのに、なぜこんなことが起こってしまうんだろう。この体験からこの問いを真剣に考えるようになったのがきっかけでした。

食の価値は2つあると思っています。

まずは、単純な栄養面の価値。私達の体は私達が食べるものでできています。体をエネルギーを満たし健やかに生きるためには、いわずもがなまず食でのアプローチが一番効果的です。

次に、精神的な幸福を満たす価値。大切な人と食卓を囲うだけで幸せにいなったり、自分へのご褒美として美味しいごはんを食べて幸せになったり。

この2つの価値が重なった、すごく強烈な思い出があります。
当時父の死を受け入れられず、食べ物が喉に通らなかったとき、耐えきれずふと恩師に連絡したことがありました。恩師はたくさんのおかずとお酒を机いっぱいに用意して笑顔で出迎えてくれました。すごくホッとし涙が溢れて、ご飯とお酒は美味しくて、久しぶりにお腹いっぱい食べることができほろ酔いで楽しい時間でした。恩師と囲んだ食卓とおかずたちとお酒は、私を癒やしてくれました。

私は、この"栄養面の価値”と"精神的な幸福を満たす価値”を兼ね備えた食体験を生み出すことが、当時の父や自分のような事態を無くす方法になるのではと考えるようになりました。

■和もんをつくった32歳の青春

様々に思考してまず形にしようと決めたのが食D2Cサービス、ジャンルはお漬物。
なぜお漬物なのかといろんなところでお話しているので割愛しますが、前提の理由は私自身がお漬物が好きだった、そしてもっと栄養満点でワクワクするプロダクトになりうるよなと思っていたからです。


お漬物D2Cを企画しはじめたのは昨年6月ごろ。まずテレアポから始まって、全く相手にされず、「やばいこれ実現できるかな?」の不安になりながらとにかく糸口を見つけて...
その繰り返しで、あっと言う間に半年がすぎ、お正月ごろにはなんとか形にできる目処がたってきました。断られ続ける中、唯一私の話に耳を傾け、一言「やってみよう」といってくれた製造パートナーさんには感謝してもしきれせん。

それから「和もん」という名付け親の神デザイナー、料亭鮨屋「みや古」野口さん、管理栄養士さん、Twitterで「一緒にやりたいです!」と手をあげてくれたディレクターさん、静岡の配送スタッフさん、超優秀なインターン生。様々な力を頂いて、「和もん」はなんとか発売までたどり着きました。
5月末、静岡で借りた倉庫兼オフィスに泊まりながら1人徹夜で商品に和もんシールを貼っていたことはわりと今年のハイライトです(笑)

(徹夜でシール貼った商品たち)

そして「和もん」リリースをして4ヶ月、何度もまじかよ…となる事件がありそれなりに不感症にもなり、事業の細かい数字や施策うんぬんではない部分で今明確に感じていることは以下です。

①覚悟と比例してファンが生まれ、ブランドが作られること
ブランド初期は、創業チームの想いがそのまま反映されます。どれだけ素材をこだわるか、美味しさをどう表現するか、見た目のときめきをどこまで作り込むか、サイトのUI/UXをどうするか…すべて手間と工数がかかり、お金もかかります。これをどこまでやるかは完全にチームの覚悟で決まります。一方で、その覚悟が商品のオリジナリティとなり、ユーザーのWOW体験を生み、ファンが生まれ、何度も選んでいただける循環が生まれることを実感しました。

③1人ではできることはたかがしれてる
私は「和もん」の本質的な意思決定は1人で行ってきました。人では意思決定および行動のスピードも精度も遅い。1人でできることは本当に限られていました。いつも誰かに相談したかったし、自分と同じ目線で会社と事業のことをディスカッションできるメンバーがいればと何度も思っていました。


■食の多様性に寄り添う食のライフスタイルカンパニーへ 

とりとめなく振り返りをなぐり書きしましたが、「和もん」という事業を通して、明確にSEAMのなりたい未来が見えました。

これまで食サービスのメインは、"時短・節約・便利"といった機能軸がメインでした。しかし、SDGs文脈やコロナ化による価値観変動で、機能軸だけではなく、より情緒的な価値が好まれるようになってきました。ヴィーガンやフレキシタリアンのようにポリシーをもったり、作る体験自体を楽しんだり、生産過程の透明性を重要視したり…食の価値感は、ロングテール化しつつあります。

そんな変化の中で、10年後は、現在のファッションのように、1人ひとりが食のスタイルを持ち、食に対する価値観が自己表現の場となっていると考えています。
その未来において、SEAMは、日々の生活を豊かにする食ブランドを複数展開し、一人ひとりの食の価値観に寄り添う食のライフスタイルカンパニーになっていたい。

この未来への目標が決まり、素晴らしい投資家を迎え、会社として新しい一歩を踏み出す覚悟を決めました。

今後のSEAMの展開として、「和もん」を展開しながら、新たなるブランド創りを行っていきます。

これからのチャレンジは長く険しい道で、心が折れる瞬間もきっとたくさんあるでしょう。だから、遠くまで一緒に行ける伴走者を心から求めています。 

すべては誰と一緒にやるかなので、愛のある最強のチームを創りたい。
絶対に後悔させないし、「仕事ってこんなに楽しいんだ」というハイタッチしてわくわくする瞬間をたくさんつくってみせる。
そんな気合で、めちゃくちゃ応募を待ってますし、本当に一緒にチャレンジしていきたい人には直接ラブコールしていきます。
応募はこちら!↓


33歳、もはや立派な年齢ですが、今が一番しんどくて、楽しくて、本気です。30代には30代の青春のやり方がある!
美味しいご飯とお酒とともに、青春しましょう。

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