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プロレシピイタリアン「梨のジャム」と「梨のタルト」


2018年夏から秋へと移りゆき、梨が旬を向かえる。
梨の賞味期限が短い。

イタリアでは、旬の果物や野菜を砂糖で煮詰めて、コンフェットゥーラ(ジャム)を作ることが日常的だ。
マンマ(お母さん)、ノンナ(おばあちゃん)、ノンノ(おじいちゃん)、男女問わずに、料理上手。

自分が作ったものを自慢気に、嬉しそうに語る様子は、作業工程を聞いているだけで、さぞや美味しいんだろうと想像する。

私のマンマのお庭には、桃、アプリコット、葡萄、プラム、サクランボ・・と沢山の果実の樹々があって、収穫の時期になると嬉しい大忙しだった。

出来上がったジャムは、煮沸した瓶に詰め、逆さまにして脱気をし、大事に納屋にしまう。旬を過ぎても美味しい味を楽しむために。
そして出来立てのジャムは、パンやクラッカーに塗ったり、早速お菓子作りにしたり。おしゃべりも止まらない。


今回のレシピのマル秘技は、砂糖だけではなく、白ワインを加えること。
砂糖のみのジャムではないので、梨のコンポート入りタルトのように、美味しさがステップアップする。


レシピ1 梨のイタリア風ジャム
pere cotte caramellate
梨 : 2−3個
白ワイン:200ml
砂糖 : 120g
シナモン、生姜 : 少々

梨をカットする(薄切りしすぎず、細かくしすぎず)
鍋に、白ワイン、砂糖、シナモン、生姜を入れ、蓋をして、極々弱火で約30分ほど煮る。(*甘さ控えめです)
レシピ2 イタリアのタルト生地 と梨タルト
crostata di confettura di pere giapponese
<タルト生地>
強力粉 : 200g
卵   : 1個
砂糖  : 80g
バター : 80g (冷蔵庫から出したてのもの)
レモンの皮 : 少々(レモンの皮をすり下ろす)

フードプロセッサーに、全ての材料を入れ攪拌し、ひとまとめにする。バターは、必ず冷凍庫から出したものを使用。
捏ねすぎないようにひとまとめにし、ラップに包んで、
出来れば10−12時間、時間がなければ6時間ほど、冷蔵庫で休ませる。

タルト生地をタルト型に引き、梨のジャムを乗せて、
180度で温めたオーブンで50分焼く。
(タルト型には、バターを塗り、小麦粉をまぶして、焼きあがった後に外しやすいようにすると良い)


ひとつずつ、ひとつずつ、お菓子を作り上げていく工程は、時代を逆行しているようではあるが、こういう時間があるから、こういうめんどくささがあるから、心が柔らかくなる気がする。

最後に、
白ワインの隠し技付き、梨のイタリアンジャム「コンフェットゥーラ」は、チーズとあわせて、ワインとご一緒に。クリームチーズやハード系のチーズに最高。

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