4コママンガの新作

前にも書きましたが編集の方には
「単発のギャグが得意なようだから、4コママンガが向いている。4コママンガにすべし」
と言われました。
過去の私が描けたのだから今描けないはずがありません。

ネタを厳選しろというアドバイスを肝に銘じ、ネタ本の中の、カオス状態のギャグたちからきちんと選んで描きます。

もう「たたたエンジェル」のような迷宮入りのガラクタのために無駄な時間と労力は費やしません。

このようなことを学べたのだから、「たたたエンジェル」にかけた時間とコストは無駄ではなかったのです。
だってあのあと諦めたけど、結局また漫画に戻ってきてしまったもの。
イチローさんの引退のときのお言葉がとても胸に沁みましたよ。
イチローさんが言うともう、ぐうの音も出ないほど説得力ありますよ。

私、ぶっちゃけいうと小学校入学前から漫画家になりたいって言ってたと思います。
小1のとき、紙を冊子にしてホチキス止めした本に描いた漫画を、友達に依頼されてよく描いてたもん。

そんで、暇さえあれば家で漫画描いて、まあでも小学校の間でも描かない時期もあって、受験勉強もしてたし、でも卒業文集には「やっぱり私、漫画を描くの好きなんだ」という作文載せたし、卒業式のときの入場では「将来の夢は漫画家」って紹介してもらったんです確か。

それで中学入学で、体操というなんともアクティブな活動にハマってしまって、それから、高校入って、人の前に立って演じることもやってみたいって演技のレッスンも始めて、漫画のことなんか過去の趣味になってたんですけど、

大学入って家にある漫画をふと読んでみたらなんか描きたくなってきて、
とりあえずイラストスクールに通って、でも賞に応募するというまではいかなくて、
就活の時期になってやっと、この、ずっとくすぶってた想いと向き合うことになって、

漫画描きながら役者の仕事しながら会社で働くってことをしばらくしてて、
漫画は御察しの通り挫折して、まあ挫折なんていうとちょっとカッコいいけど全然そんなんじゃなくて、

「私には漫画家になるという夢があるんです」というアイデンティティがいつしか形だけのものになってモチベーションがついていけてなかった。自信もなかった。

それでまたこの1年足らずの間に漫画に戻ってきてしまった。
プロの漫画家さんたちにとっては大変失礼というか甘ったれた考えかもしれないけど、
これだけ何度も離れては戻ってきてを繰り返す漫画(描くほう)という存在と私はやはり切っても切れない縁なのかもしれない、だからこれからも、モチベーションを保てる程度に、「描きたい!!!!」が溢れ出たときに描こうと思った。

そうか、4コマ漫画か。
私でも勝負できる土俵があるんだ。4コマだ。4コママンガを描くんだ。












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