孤独を悲しんだりしない

ある本でフランス人の「個」の意識について書かれているのを読みました。
要約すると、

フランス人は個の内と外のけじめがついていて、自分と他人は別の存在であることを知っているから、夫婦でも親子でも、他人に期待をしないのだそう(とはいえ、フランスにおいて家族愛は強い)。
あらゆる人が孤独であることは当たり前だから、孤独を悲しんだりしない。

フランス人は、一人でいるときはどんなに不機嫌でも、他人といるときは機嫌がいい。
不機嫌とは、自分の中のことであるから。


私は現代日本人の性質が嫌い、とか、フランス人コンプレックスというでもないし、この傾向がどれだけ本当かはわからないのですが、
フランス人がとか関係なしに、もし日本人にこの価値観が浸透したらどれだけ結婚観が変わるだろう。家族同士や男女間の争いがどれだけ減るだろう。と思った。(なくなることはないと思うけど)


他人に期待をすることで、頼みごとができる。面白い話ができる。
期待をするからこそ、正直になれる。心を開くことができる。
けど必要以上の期待は命とりだ。勝手に他人を悪者にすることになる。

恋人ができたら、結婚できたら、子どもができたら、何かが変わるはずだとか、
自分がこうすればこの人はこうしてくれるはずだとか、

勝手なんですよね。


自分と他人は違う、本来人は孤独なもんだから、他人が自分の期待に反したからって寂しい悲しいと思うことはない。

ということなのでしょう。
なかなか難しい話ではあるが^^;


いつから孤独=悲しいことだと言われるようになったのか。


誰かに甘えてても、つかのま満たされてても、
結局誰も、あなたのために生きてる人なんてどこにもいないんですよって、

どこかで自覚をしていなければ。

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