アリの悲劇(観察日記)

皆さん アリという働き者をご存知だろうか。

真っ黒で小さな体で一生懸命
ちょこまかと動いては物を運ぶ。

暇な時はアリの行列を眺めて見て欲しい。
これが、なかなかに楽しい。

まず、理屈はさておき
子供と公園へ行った時のこと

子供がせっせと働くアリの姿を見ていた
私もそれに相席させてもらう

するとどうだ

自分より大きな荷物を運ぼうと、
アリは2匹がかりでブツを運んでいる

おお…頑張れ!

思わず応援したくなる。
ブツが何なのかは分からない。
葉っぱのようにも見えるそれは、
2匹でやっと、引きずりながら運べるシロモノだ。

ところがどっこい、観察すること数分。

1匹が離脱した。

やってられねーよ!
お前とはもう金輪際組まねー!

そう言ったかどうかは分からないが
スタコラサッサとどこかへ逃亡。

アリが…
1匹残されたアリが呆然としてる…

それでも気を取り直し(?)
1匹で荷物を運ぼうとし始めた。

しかし2匹でやっと引きずるレベルの荷物は
1匹のアリがどう頑張ろうともビクともせず
アリは荷物を持ったままその場で
グルグルと回っている。

子「アリさん何してる?」

荷物運んでるとはとても思えない惨状。
今来て見たら
このアリ何やってんだ?
くらいの状況でこれを聞かれる。

辛い。

母「アリにも色々あるんだよ…」

どう言えば良かったんだろう。
薄情にも逃げたアリは戻らなかった
いや戻ってきたのだろうか?

アリよ、強く生きてくれ…。


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