いやだな

とよく思うようになった。とっくにキャリア的には道を外れているしもうどこも目指す気もない。好きな人や憧れる人もいない、適当に仕事をのらりくらりとこなし、何かに一喜一憂するフリをしたり、犬の人を撫でたり、ゲームしたりNetflixを観たり漫画読んだりTwitterしたりご飯作ったりして、それはそれで、それなりな生活をギリギリでこなしている。やだなぁ。
これが幸せというものだろうなと思うくらい恵まれている自覚はある。見せ方によっては人の羨むような人生なんだろうとすら思う。やだなぁ。
なにがいやなの、何で満足してくれないの、やだなぁ。

ところで「恋人」っていう言葉が嫌いだ。
なんだかキザったらしくて寒々しいし、どう考えてもこの言葉を使う自分に酔ってる。
そしてなにより「恋」という言葉がいやだ。私と犬の人は恋なんてしてないしあるのは育った愛だけなのに、愛人と呼ぶとインモラルな言葉になるのが許せない。本来認められない関係に宿るものこそが愛だとでも言うのか、あるいは愛にそこまでのピュアな意味はないか。恋は互いにすれ違う妄想で愛は身体を持つその接点のことなのかもしれない。
どちらにしてもなんかいやだな。

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