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とうとう「でぶっちょ」と言われてしまった話

幼稚園に娘を迎えに行ったら、部屋から出てくるなりこんなことを言われた。
「○○くんが、おかあさんのことをみて『でぶっちょ』っていってた。」
どおりで、今日は窓越しに笑顔の○○くんとよく目が合っていたわけだ。

何を隠そう、私は「でぶっちょ」である。
「欧米基準では『でぶっちょ』ではないし〜」と言い訳しつつ、日本基準では「でぶっちょ」である私は、一向に痩せる気配がない。
母からは、将来娘が「アンタのお母さんデブ」ってからかわれるで、と何度も注意喚起を受けている。
そんなエピソードから、ふと、小学2年の頃の記憶が蘇った。

ある日、クラスメイトの男子が2人、教室のすみで喧嘩をしていた。
片方は事実として「ちびっ子」、もう片方は事実としてかなりの「でぶっちょ」であった。
そして、その「でぶっちょ」のお母さんも、事実として「でぶっちょ」であり、顔も含めてよく似た親子であった。
喧嘩の勢いに任せて、「ちびっ子」が「でぶっちょ」にこんなことを言い放った。
「お前が『子ブタ』なら、お前のお母さん『大ブタ』じゃ!」
傍で見ていて、子どもながらに「そのセリフはないよなぁ」みたいなことを思った。
まだまだ「おかあさんだいすき」な年齢である。
自分への悪口だけでなく、大好きなお母さんにまで悪口を言われたのだ。
「でぶっちょ」は大声で泣いた。
「ちびっ子」は、そのあと担任の先生からしこたま叱られていた。

さらに。

お母さんの悪口を言われて大泣きした純粋な「でぶっちょ」は、数年後、中学に上がってヤンキーになり、事実として「でぶっちょ」であった転校生の女の子に対して、転校初日に「でぶっちょ」と大笑いし、不登校にさせてしまった。

という残念な記憶まで掘り返されてしまった。


それは、さておき。
例の「ちびっ子」のようなセリフを放つ子には育ってほしくない。
娘はもちろん、娘のクラスメイトにも。
だから、
「今度言われたら、『それチクチク言葉(※)やで〜』って言うときぃ。」
と娘には返しておいた。
娘は特に悲しい思いはしなかったようである。
※チクチク言葉…相手を傷つける言葉。対義語は「フワフワ言葉」。幼稚園でそのように習っているようである。

ちなみに、娘が冒頭の彼になんて返したのか聞いたところ、
「それいったら、おかあさんめっちゃおこるで」
と言ったとのこと。
彼の私に対する印象は「『でぶっちょ』なうえに、それをいったらめっちゃおこる、おにばばあ」となったことだろう…。

うん、そうだね。
たしかにアナタの前ではめっちゃ怒っているよね。
だって、発言元がアナタのお父さんなんだもの。
アナタのお父さんは、「でぶっちょ」なお母さんを好き好んで結婚相手に選んだのだから、簡単に「でぶっちょ」と揶揄することは許されないのだよ。
5歳の子供相手に、「めっちゃおこる」ことはしないよ。
……ちょっぴり、傷ついたけどね。。

さあ、明日からも頑張るか!!

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