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沖縄の繁華街

長いnoteを書こうとしていたら時間切れになってしまった。

すごくいいことがあったからそのことについて書いたのだけど、いかんせん嬉しかったので丁寧になるし、ただしく伝えたいから臆病にもなる。その原稿は、また明日か、来週にでも出せればと思う。

いまぼくは、那覇にいる。今晩行われるとあるライブパフォーマンスをどうしても観たくてやってきた。

出版社で仕事をしていた頃、宮古島に滞在していた作家さんに会いに行ったり、新書の取材で高江に行ったりしたことはあったけれど、那覇に来るのは高校の修学旅行以来だ。

修学旅行はまったく楽しくなかった。事前に行われたくじ引きの結果、ちっとも仲良くないクラスメイトとふたり部屋になってしまったこと、異性との交流が皆無だったこと、野球部の先生が隣のクラスの担任だっために毎朝浜辺で素振りをさせられる羽目になったことなどが原因だと思うが、この話はまた別の機会にしよう。

滞在するホテルのある松山というエリアは、東京で言うと歌舞伎町のような場所。テナントの回転が早いのだろう。通りには「せんべろ」とか「溶岩焼き」とか、流行りの業態の飲食店舗がいくつも並び、その看板がどれも比較的新しく、薄い。たぶんまたすぐ変えるから、撤去しやすくしてあるのだ。逆に風俗店の看板はどれも寂れていて、「長く愛されている」ことの証明になっている。

こんな街では、「旧い店」に入るに限る。看板のくすんだ定食屋で遅めのランチとして牛肉と豆腐のいためたものを食べ、レンガ造りの小さな喫茶店でコーヒーフラッペを食べた。もちろん、どっちもおいしかった。


喫茶店では、常連と思しきおじさんが、カウンターに立つママと空手の話をずっとしていた。『ベストキッド』みたいな空手だったら面白いな。

今は青天の土砂降りという沖縄らしい天気のなか、ライブ会場に向かっている。