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『シン・ゴジラ』は最高でした。

『シン・ゴジラ』を観てきました。
ひとことで言うと最高でした。

今年の邦画、個人的には暫定同率1位が
『ちはやふる 上の句』&『FAKE』だったのですが、
完全に入れ替わってしまいました。
あと1回は必ず観に行くと思います。

良かった点をネタバレせずに挙げると……。

①テンポがいい
怪獣映画は、怪獣の出てこない場面が退屈なものですが、
この『シン・ゴジラ』はむちゃくちゃテンポのいい
カットワークとセリフ回しで、飽きさせません。
ゴジラが出てなくても面白いのではないかというぐらい。

②キャラクター全員が全力を尽くしていていい
『プライベートライアン』のあの人とか、
『アルマゲドン』のあの人とか、
物語上どうしても邪魔をするキャラクターというのが
いたりしますが、この映画にはそれがほぼいません。
登場人物はほとんど官僚か政治家で、みんなが、
自分の出来ることを精一杯やろうとします。
この映画が大ヒットしたら、官僚志望者が増えそうです。

③「エヴァの監督」というのに誇りを持っていていい
詳しくは言いませんが、フォントの使い方や、
とある場面の色使い、音楽(これが特に顕著)などで、
「エヴァ」を感じさせる場面がたくさん出てきます。
それがすごく効果的で、気持ちいい。
庵野監督の矜持を見た思いです。

④高橋一生さん演じる文科省の官僚がいい
高橋一生さんという俳優さんを存知上げなかったのですが、
一気にファンになりました。
有能で不健康な官僚役がすばらしかった。
調べたら『耳をすませば』で天沢聖司を
やった方なんですね。しずく−!!

ざっと、こんな感じです。

自衛隊が大活躍する点や、
いわゆる「ヒロシマ」の扱い方など、
突っ込もうと思えば突っ込めるところもあるのですが、
「日本万歳!」でも、「日本は腐ってる!」でもなく、
「日本が、好き」という気持ちが伝わってきて、
さわやかな気持ちで席を立つことができます。

未見の方はぜひ映画館でご覧ください。