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「ただいられる」才能

夕方、編集者でライターのもてスリムが突然弊社のオフィスにやってきた。

「いらっしゃい。どうしたの?」とぼくが聴くと、「レッドブルをもらいに来ました」ともてスリム。

うちのオフィスには、引っ越し祝いにもらったレッドブルのノンシュガー200ml缶が24本ある。それを1本もらいに来たのだという。こうして彼がうちにやってくるのは、一度や二度ではない。たぶん、累計で6本以上は飲んでると思う。弊社のレッドブルの1/4は、彼の眠気覚ましに使われたことになる。

冷えたものがなかったので、氷を入れたグラスにレッドブルをそそぎ、彼に手渡した。うちの副社長と適当に雑談しつつ「ただそこにいた」彼は、レッドブルを飲みほしたら、本当にそれだけで帰っていった。とにかくいさぎよい。ぼくと副社長は「あいつ、まじで飲むだけ飲んで帰ってったな」とふたりで笑った。

できそうで、なかなかできないことだと思う。

文章がめちゃくちゃうまい(文末で紹介してます)とか、編集者としてすごくセンスがいいとか、そのくせまだ20代とか、嫉妬するぐらいいろいろすごい人ではあるんだけども、この人なつっこさというか、誰かの場所にスッと入って、まったくストレスをかけずそこにただ「いる」ことができるのも、でっかい才能だなと思う。そういう人に、わたしもなりたい。

そんなもてスリムが毎週書く「トーチ」のコラム、絶品なのでぜひご賞味ください。

また何度でも来て欲しいから、レッドブル買い足しておきますね。