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「予約電話が苦手」というストレスは、3年前に解消可能だったのだ。

お店予約の電話が苦手だ。

営業時間内にかけないといけないし、人気のお店だと繋がらないこともザラ。できるだけ忙しくない時間にかけたいなと思っているうちに前日になり、席はもう一杯なんてこともよくある。自分の声が低く、くぐもっているので、要件を聞き取ってもらいづらいのもつらい。

なのでここだけの話、プライベートの分も含めて、アルバイトに来て貰っているYくんにお願いしたりしていた。Yくんは、テレビ制作会社で1日に数百件電話をかけるバイトをやっていたこともあり、電話を苦にしないという。そこに甘えた。副社長に「それぐらい自分でやれ」と怒られつつも、「悪いけど……」と何度もお願いしていた。

オフィス内のゴミ箱の位置、お客さんに出すメールの末尾に何を書くか、議事録のフォーマット——そうした歯にはさまったささみのような、小さな小さなストレスを見逃さないことが職場円満の秘訣だと思っているので、できれば自分で電話して副社長のストレスを減らしたいのだけど、こればっかりはどうにもこうにも。

しかし数ヶ月前、この小さな社内の不協和音を解消してくれるサービスを知った。その名をペコッターという。

ペコッターは、チャット形式で使える飲食店の予約代行サービスだ。希望のお店の食べログのリンクに日付と人数を添えて送ると、オペレーターさんがお店に電話をし、その予約結果を報告してくれる。

出典:

人力なので、細かいオーダー、たとえば子連れなので座敷がいいとか、誕生日なのでケーキを◯◯という名前で用意してほしいとか、そういうことも伝えてくれるし、席が一杯だったときも「じゃあ、同じ条件でここはどうでしょう?」とURLを送れば、別のお店にも連絡を入れてくれる。

しかも、無料。3年前から同様のサービスを提供しているらしく、もっと早く知っていればストレスも手間も減らせたと思うと、自分のアンテナの低さを呪わずにはいられない。

誰かとご飯の約束をしたとき、あとはお店を選んでペコちゃんに送っておくだけで、「予約とれたぺこー!」と連絡が来る。電話のストレスをはもちろん、アルバイトにお願いする手間も、それを副社長にとがめられたときの後ろめたさからも解放され、人生から小さな重しのひとつが取れた気分だ。

無料を貫き、がんとして譲らないのもペコッターのかわいいところなのだが、「予約を急いでもらうときのファストパス」と「予約のお礼」としてだけお金を払うことを許されるので、極力課金するようにしている。

本当に便利なので、ご存じないかたは是非使ってみてください。きっとこういう風に「もう解消しているストレス」って他にもあるんでしょうねえ。