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だいもん……いや、五山の送り火です

今朝は、京都で目が覚めた。実家のある滋賀へと戻る道すがら、特に用もなくひとり京都に泊まったのだ。

昨晩は荒神橋という、鴨川にかかる小さな橋の上から、東の山にでっかく燃える「大」の字をみた。「大文字焼きってさ」と言いかけたら、息子(めちゃくちゃかわいい)を抱きながらぼくのショートトリップに付き合ってくれていた生粋の京都人の久保が「今井さん、大文字焼きちゃいます。五山の送り火です」と訂正してくれた。

荒神橋には昔「hohoemi」というパン屋があって、学生には少し高いパンを背伸びして買い、すぐそばの河原に降りて食べるのが楽しみだった。いつしかお店が閉まってしまったのを聴いてさみしく思っていたのだけど、昨日行ったら「LAND」というパン屋さんができていて、モチっとした素朴なドーナツが、これまたたいそうおいしかった。

五山の送り火は点火から15分ほどで終わり、歩いて久保の家まで戻って息子を奥さんに預けた。同じく付き合ってくれていた亀井と3人で、ふたりがずっと気になっているという烏丸御池駅近くの「じじばば木馬亭」へ。京風イタリアンバルといった風情の店でおいしかった。

90分ほどでさっと食べて、オープンしたばかりのバー、ロロロん家(ダレカんち)へ。学生時代から幾度となく出入りしたnanoビルの新顔だ。オーナー兼店主は、遠い後輩の箕浦くん。

開店したばかりということもあるだろうけれど、彼の顔見知りを中心に多くの人が集まっていて、でも内輪感もそこまで強くなくて、居心地のいい空間だった。3軒目にぴったり。6人ぐらいで行って、奥にある座敷を占拠したい。実家のある淡路島から取り寄せた玉ねぎのローストもおいしかった。

最後には大先輩のライブハウスnano 店長モグラさんも現れ、めでたしめでたし。

京都の夜は、こうでなくっちゃ。