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共存・適応・奪還

2021年の仕事が本格的にはじまった。ツドイは一応1/11までを休みにしていたので、きのうが仕事はじめなのです。みなさま、あけましておめでとうございます。

とはいえ、昨週も必要な対応はしていたし、なんならぼくは2日から出社しているのでいわゆる「新年感」はない。鏡餅も置いていないし、「タン タララララララン」の琴の音からはじまる『春の海』も鳴らしてないし、ぼくと副社長しか出社していないオフィスは静かだ。

オフィスの静けさは、緊急事態宣言を受けてリモート体制へと移行したから……なのだけど、そもそもうちの会社は、出社日が週2日しかない半リモートワーク体制でずっとやってるので、あんまりエマージェンシーな気持ちにもならない。

なんだかぬるっとはじまってしまった新年である。

元来怠惰でメリハリがなく、どちらかというといつも弛緩している人間なので、三が日が強要してくる「シャンとせえ!」という雰囲気は、自分を見つめ直すのにちょうどよかった。

親戚はじめ、小さい頃からの自分を知る人たちに会い、「今年もよろしくお願いします」と頭を下げる三日間。そして、一緒に働く仲間や取引先のみなさんに「今年もよろしくお願いします!」と元気2割増しであいさつしてまわる1週間。思えば年始の十日間が、裏切っちゃいけない人たちの顔を見て旧年の自分を反省し襟を正す、ちょうどいい自己暗示期間になっていたように思う。

スタートのピストルが鳴らないままマラソンがはじまったような気分だ。新型コロナウイルスは、飲み会やライブのみならず、ぼくから「節目」まで奪ってしまった。なめやがって。

共存や適応もいいけど、今年はそろそろ大事なものを「奪還」していきたいなと思います。今年もよろしくお願いいたします。