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『月刊MdN』のアニメ撮影特集でお仕事させていただきました

デザイン誌『月刊MdN』11月号の「アニメを観たり、語るのは楽しい。でも……撮影を知るとその200倍は楽しい!」特集内において、ふたつのインタビューの取材と執筆を担当させていただきました。

ひとつめは、「映像表現の中で、グラフィックはどのように発展するのか? アニメ・映画・ゲームのモニターワークを語るデザイナー対談!」です。

近年のアニメの映像表現の中で、モニターグラフィックやUIなどのGFX(グラフィック・エフェクツ)も進化を遂げています。実際にアニメ作品内のビジュアルも手がけるデザイナーのお二人、flapper3の鈴木陽太さんと、日本デザインセンターの有馬トモユキさんに、映像内のモニターワークについて、時代を牽引してきた作品を挙げながら、その魅力や自身の仕事の中での考えを語ってもらいました。

有馬さんの機関銃トーク(めっちゃ褒めてます!)と、それに若干たじろぎつつも、静かに鋭い持論を展開される鈴木さんの対比がたのしい対談です。

ふたつめは、「撮影的な映像感や奥行きを、ブックカバーにも演出する!? デザイナー・川谷康久さんインタビュー」。

『別冊マーガレット』の表紙をはじめ、マンガや文芸書のカバーデザインも数多く手がける川谷康久さん。その仕事の中には、レンズを通したようなボケ感や、イラストと文字が折り重なるような多層的な空間が感じられるものがいくつもあります。アニメの撮影ともつながる、その空間演出的なデザインについて話をうかがいました。

川谷さん独特の「平面で奥行きを使う演出」がいかにして生まれたのか、具体的にお聞きしました。川谷さんはすごく物腰のやわらかい方なのですが、自分の技法のルーツを客観視・整理したうえで淀みなく語ってくださり、底知れぬ知性と自己研鑽を感じました。

以上のおふたつを担当させていただきました。雑誌に、しかも、いつも「今月もヤバいな……」と語彙が奪われるくらい飛び抜けた特集をする『MdN』に呼んでもらえてすごく嬉しかったです! 編集の野口さんの、千手観音のような辣腕ぶりにもおおいに刺激を受けました。ほんといつもメールが丁寧でリスペクトフルで、そういう意味でも観音さまでした。クレジットに「ツドイ 」入れてくださってるのもめちゃ嬉しいです。

デザインにかかわらない人が読んでも面白い特集なので、みなさんぜひ、手にとってみてください。