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化粧箱、化粧塩

原稿が進まない。

もうずいぶんお待たせしてしまっている原稿があり、今日もその遅延のお詫びから1日がはじまった。いよいよ今日中に仕上げないと、ほんのちょっとだけ残っているはず(そうであってほしい)の信頼がすっからかんになってしまう。

前にもそんなことを書いたが、進行がダメなときほど、机のまわりを掃除したくなる。今日もやってしまった。このアルバムを聴きながら軽快にそうじをした。

さらに今日は思い切って、いつも本棚から取っていた辞書を机の上に常備するというレイアウト変更もしてみた。ラップトップのモニターを拡張するために設置している27インチのモニターに、分冊の『広辞苑』が2冊、よりかかっている。その横で、『てにをは辞典』と『てにをは連想表現辞典』が自立するフォーメーション。なんとも頼もしく、なんでも書けそうな気がしてくる。必然、本棚にぽかんと残ったそれぞれの化粧箱。どうするか迷ったが、毎度取り出すのも面倒だったので処分することにした。

辞書が目の前にある生活はいい。今も「化粧箱」という言葉の使い方が正しいかどうか、念のため調べることができたし、その過程で「化粧塩」という言葉があることも知れた。鮎とか焼くときに尻尾やひれに付ける塩のことをそういうらしいよ。知らなかった。

そうじも完了して集中できる環境が整ったので、心身とも座り直して、目の前の原稿に取り組んでいく所存です。日付が変わったころ、くるりの新しいアルバム「ソングライン」がSpotifyで聞けるようになる気がするので、それをたのしみにしつつがんばります。