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今井雄紀のnote

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2019年4月の記事一覧

イベントは割と「同窓会」になる

ひさしぶりに会いたいけれど、連絡するのはちょっと違う。そんな人がいる。理由なく「会おうよ」と言えるのが友だちだとしたら、その条件は満たしていない。「知り合い以上、友だち未満」といった人たちだ。 願望通りに行動を起こさない理由はさまざまだ。忙しそうにされているからと遠慮したり、自分なんかが貴重な時間をもらうのは申し訳ないと勝手に卑屈になったり、日程調整がめんどうだったり。 連絡すれば喜んでもらえるのは自明なんだけど、できれば何か理由がほしい。 水曜日は、そんな人たちにまと

なんかめちゃくちゃいい感じのカフェ

小説家の小野美由紀さんとお茶した。 彼女からの連絡はいつもとつぜんで、話がはやい。今回も、連絡をもらってから48時間以内に会い、ふたりで大笑いする時間を過ごした。 小野さんとは、冒頭で引用したツイートにもあるように、弊社の近くにある喫茶店で落ち合った。コーヒーがおいしく、来客数によってジャズの音量を調節するホスピタリティがあり、居心地よく雰囲気の良い内装で、いつ行っても座れる。会社の近所にあって、こんなにありがたい店はない。 しかし、ぼくは知っている。こういう店ほどあや

不自由の効能

パソコンのキーボードが壊れてしまったので、修理に出した。5日間のパソコンなし生活になっている。 だいたいの仕事はiPadと、外付けのBluetoothキーボードでやれているが、ふだんと違う打鍵感はやっぱりしっくりこず、借りた自動車に乗っている感覚だ。 いいこともあった。自分が思っている以上に、iPhoneでやってしまえる仕事がたくさんあることにきづいた。 ふだんは簡単なメールやLINEの返信、タスクの追加ぐらいしかしないのだけど、やろうと思えば大事なメールも打てるし、議

声の射程

「スーパーロボット大戦」の最新作『スーパーロボット大戦T』が発売中だ。 「スーパーロボット大戦」シリーズは、作品のテンションや世界観の異なる古今東西のロボット、マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオンなどが集まって、共通の敵と戦うシミュレーションゲームだ。ぼくはこのシリーズが25年前から好きで、今でも新作が発表されると上記のようなPVを自宅のテレビに大写しにし、お気に入りのロボットがどのような動きで登場するかチェックするぐらいには関心がある。 ゲーム内容としてはアベンジャ

夜ふかした

上記で予告していた通り、4/8放送の『月曜から夜ふかし』に映りました。 地上波の高視聴率番組に出た人あるあるとして、「元カノから連絡がきた」とか「初恋の人から連絡がきた」とか「LINEの通知がすごいことに」みたいな話を聴きますが、あれはウソです。

緊張してやれ!

6月に入社予定の方が東京に来ていたので、神保町でやった社内打ち合わせに参加してもらい、その後渋谷に移動してご飯を食べた。 「入社予定の方」なんて言い方をしたが、21歳ぐらいの頃からの知り合いで、後輩にあたる人物である。「ツドイ」という会社をはじめると決めたとき、副社長の松田の次に入社を想定した人間だった。合流まで、丸2年ぐらいかかったことになる。 彼がどんな人間かはまたここで紹介させてもらうことがあるかもしれないし、忙しくてそれどころじゃなくなるかもしれない(それが望まし

サウナの不動明王

近所の銭湯に行ったら、背中いっぱい、首から腰まで入れ墨の入った男性と一緒になった。右の肩甲骨のあたりには縦書きで「不動明王」と書かれている。なんというか、ファッションではない入れ墨だ。年の頃なら、23歳ぐらいだろうか。ぼくの住むエリアは割と「入れ墨OK(と明言もしないんだけど)」の銭湯が多く、彼のような人がいるのは珍しい光景ではない。 サウナに入ると彼もやってきて、最上段に座るぼくのすぐ前の位置に腰を落とした。こんなに近くで入れ墨を見る機会もないので凝視する。不動明王と目が

山里亮太さんの「ボス」戦略がすごい

「試合後、終電間近にもかかわらずイチローの現役最後の姿を見るため、ほとんどの観客が帰らずに待っていました。イチローの再登場を待っている三十分間、私は『頼むから出てきてくれ』と心から祈っていました。出てこなかったらイチローが積み上げてきたものが全てパーになるところだった。『絶対に出て来い』と。もう生きた心地がしなかった」 「週刊文春 60周年記念特大号(2019年4月4日 )」 文春に掲載されたイチローの父・鈴木宣之さんのインタビューだ。これを読んで野球好きの友人が「お父さん

『ブラック・クランズマン』といびきおやじ

ファーストデーの月曜日に映画『ブラック・クランズマン』を観ました。TOHO新宿は、24時過ぎに上映終了の回にもかかわらず満席。さすがカンヌグランプリ。 黒人警官ロンが電話でKKK(白人上主義のやばい組織)の偉い人をだまし、ロンになりすましたフリップ(白人)が代わりに潜入捜査をするという、実話ベースのお話です。ロンを演じるのはデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デイヴィッド・ワシントン、フリップを演じるのは『スター・ウォーズ』のカイロ・レン役でもおなじみアダム・ドライバーです。