アミリアの日記

4月1日　晴れ　パンケーキ

7:00
朝日が窓から差し込んできているのでいい天気！なんて気持ちのいい朝なのでしょう！これも毎日のわたしの祈りのおかげね！

とは思うけど、まだ眠たいのでもうちょっとだけ寝ます…あとお外にいる小鳥が5回鳴くまで寝ます。
朝のお祈りは寝ぼけながらなんてダメだしね！最高の状態でしっかりお祈りしたいので、もうちょっとだけ…

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7:30
テオに起こされた。また朝のお祈りをサボるつもりですかって言われちゃった…まだサボったことはないのに…

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7:45
朝ごはん！テオがパンケーキを焼いてくれた！
どうしたのって聞いたら、相談所宛のお手紙が来てたみたい。今日はお仕事頑張ってくださいねって頭を撫でてくれた。
食後に紅茶を淹れてくれた。サシャさんのところで茶葉を分けてもらったみたい。美味しかった〜

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8:30
いつもより30分遅れだけど、朝のお祈りをした。テオもわたしの隣で一緒にお祈りを捧げてくれてる。
前はお父さんとお母さんと一緒にお祈りをしてたみたいなんだけど、昔のことはあんまり覚えてないの。
自分がシスターだったなんて今でも信じられないけど、いつか思い出せたらいいな。

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9:00
支度をしてお仕事に行ってきます！
テオからご飯のときに言ってた依頼のお手紙をもらって確認してみた。
今日の依頼は「お母さんのおたんじょうびプレゼントを作りたいです。きれいなお花をください。あとおいしいおかしをつくりたいから、いっしょに作ってほしいです。」
こういう依頼がよく来るので、相談所から便利屋さんに名前変えた方がいいかなってたまに思う。

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9:30
依頼してくれた女の子、ユマちゃんのおうちに到着！お母さんは市場の方で八百屋の手伝いをしているみたいなので、そのうちにお誕生日の準備をしよう！ということらしい。

お花は赤いお花がいいと言っていたので、後でお花畑から摘んでくる。おかしは誕生日だしケーキをつくることにした！

お母さんがだいすきな子みたい。プレゼントに用意しているお母さんの似顔絵を見せてくれた。

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10:00
必要なものをリストにした。まずは材料を買うところからね！
ユマちゃんにはお留守番を頼んであるので、ささーっと揃えておうちに行こう。
果物を買いに行ったら、イチゴが安く売ってた！ラッキー！お店にいたお姉さんも優しくて綺麗な人だったなあ…なんかいい日かも！

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10:25
おうちに向かう途中でルルちゃんにばったり会った！朝の見回り中なんだって。
騎士様〜って街の人からも話しかけられてて、なんかわたしまで嬉しくなっちゃった。
夕方少し時間が空いてるっていってたから、サシャさんのカフェでお茶をすることにした！楽しみ〜

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10:40
材料を買っておうちに戻ってきた！作り方を教えてあげたので、一緒に作っていくぞー！
お母さんはイチゴがすきみたいなので、買ってきたイチゴを見てすごく喜んでた！

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11:20
ユマちゃんが一生懸命ケーキを作ってる。かわいいなあ…
出来上がるまでもう少しかかりそうだけど、この様子なら問題なく完成できそう！
果物は切っておいたから、一度お花をとりに相談所に戻ろう。

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11:50
相談所の裏にあるお花畑についた！ユマちゃんから頼まれていたお花を摘んで、ブーケにした。
テオは相談所にいなかった。もうサシャさんのカフェに行ったのかな。

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12:20
ユマちゃんのお家に戻ってきた。今は生クリームを作っているみたい。お花を見せてあげたら「かわいい！きれい！」って喜んでくれた！

ケーキの方はスポンジを焼いて飾り付けをすればおしまいかな。もう一息！

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12:40
スポンジを焼いてる途中でユマちゃんは寝てしまった。いろんな準備して疲れちゃったのかな？
ブランケットをかけてあげた。焼き上がるまでは寝かせてあげよう。

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14:00
ケーキ完成〜！！デコレーションもバッチリだし、お部屋も片付けてお祝いの準備もおわった。
ユマちゃんもすごく喜んでくれたし、今回の依頼はなんかすごくあったかくていい依頼だったなあ…

お母さんが帰ってくるのはもう少し先みたい。わたしはもう一件の依頼報告をするためにユマちゃんの家を後にした。

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14:20
わたしのもう1人の依頼者、ユマちゃんのお母さんに会った。
あの手紙にはもう一枚あって、ユマちゃんのお母さんからの依頼書になっていた。内容は、「明日わたしが仕事の間、娘の様子を見ておいていただきたいです。あと娘がどうしてもお菓子を作りたいらしく、付き添いもしていただきたいです。14時過ぎに仕事が終わるので、頃合いを見て市場の時計下で合流いたしましょう。」

で、合流して報酬はもらえたんだけど、まさかあの時の八百屋のお姉さんだったとは……。
何はともあれ今日のお仕事はおしまい！お腹もすいたし、サシャさんのカフェに行こう。

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15:10
相談所に帰ろうとしたら、相談所の近くで前に依頼してきた男性、マルスさんとばったり会った。向こうも気が付いてくれたみたいで、少しおしゃべりした〜

この後お茶でもいかがですかって誘ってくれた！少しお腹もすいちゃったし、ルルちゃんもまだお仕事終わらないと思うし、せっかくなのでご馳走していただくことにした！やったぁ！

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15:45
美味しいお店があるって言われてきたけど、まさかサシャさんのお店だったとは…！テオはもうお仕事終わりみたいでお店にはいなかった。

サンドイッチと紅茶を遅めのお昼ご飯としていただた！相変わらずおいしい……
ほんとはお茶だけのつもりだったんだけど、お腹が鳴ってしまったのでお食事もどうぞと言ってもらった…ちょっと恥ずかしいけどせっかくなのでお言葉に甘えさせていただきます。

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16:00
マルスさんはわたしがサンドイッチを食べてる様子をニコニコと眺めていた。美味しそうに食べているので嬉しくなるって言ってたけどなんか恥ずかしい…

サシャさんにお茶のおかわりをいただいたら、テオが探していたらしいということを聞いた。あとで一度相談所に戻っておこうかな

マルスさんがテオのことを聞いてきたので、テオのことを教えてあげた。
そのあと少ししてから、用事があると引きつった声を出しながら僕はこれでと帰ってしまった。サシャさんはカウンターのほうでやたらニコニコしてた。わたしなんか変なことしちゃった…？？

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16:10
お茶とサンドイッチを食べ終えたころ、ちょうどルルちゃんとテオがお店に来た。偶然お店の前で会ったみたい！
サシャさんのお店は、夜お酒や軽食を出すバーになる。その準備でこの時間は一旦お店を閉めることになっている。

3人でお店の準備のお手伝いをしてから、少しお茶をした。
この3人と一緒にいるとなんだかすごく幸せで、ずっとこうしてたいなあ…って思う。

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17:00
お店を出て相談所に帰った！けどこれからまだやることがあったんだった。
ご飯作ってお掃除して、今日の依頼を手帳にまとめて…

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19:00
いつのまにかソファで寝てしまった…
窓から気持ちいい風がそよそよ入ってきてるし、春は眠くなっちゃうなあ…

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20:00
テオがお夕飯作ってくれた！わたしが作ろうと思ってたけど、テオのご飯おいしいからいいや！
最初は料理苦手そうにしてたけど、すぐ上達しちゃった。テオはなんでも器用にこなしちゃうからちょっと羨ましい…。

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21:00
シャワーを浴びてさっぱり！テオは教会のほうにいるのかな？
先に寝る支度整えちゃおう

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21:20
寝る支度をしていたら一冊の本が出てきた。わたしは覚えてないのだけど、テオ曰く、「わたしが小さい時にお父さんが読み聞かせしてくれた本」らしい。

わたしには子供の時の記憶が殆どない。両親も他界してしまっているが、テオがくれた写真があるので容姿はわかる。2人ともとっても優しそうな人だ。
でもわたしは2人との思い出も何もない。それがとっても悲しくて、きっとわたしを大切にしてくれていたに違いないのに、それをわたしは覚えてないなんて…

やめよう。夜に考え事をするのは悪魔のささやきのせい、ってテオも言ってた。
少し窓を開けて、外の空気を吸おう。きっと今日は星が綺麗に見えるはず。

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21:30
外を眺めてぼや〜〜っとしてたら、相談所前の道にサシャさんがいるのがみえた。まだバーをやってる時間だと思ったんだけど、お散歩かな？

サシャさんもこっちに気づいた。こんばんは、って言ったら挨拶を返してくれた。たまにこうして夜見かけることがあって、窓から顔を出してお話ししている。なんといってもご近所さんだしね。

5分くらいそうやって話していたが、眠くなってきてしまった。おやすみなさいと挨拶したら、良い夢をと言われた。サシャさん、ほんと良い人だしおしゃれで素敵だなあ…

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21:35
窓を閉めてベッドに腰掛けた。ふと手元にさっきの本があったので、読んでみることにした。街を見守ってくれる天使様のお話だった。子供向けの読みやすい文章で、スラスラと読めた。暖かくて優しい本だった。

じっくりと読んでたけど少し疲れてしまったので、横になってお布団をかけた。このままもう少しだけ読もう…早くお父さんとお母さんのことを思い出せますように………

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4月1日　晴れ　パンケーキは食べられた
今日も楽しい1日でした。そして、わたしも本の天使様みたいに優しい人でいられますように。