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アイビスサマーダッシュデータ分析

アイビスサマーダッシュとは

一部Wikipediaより転載。

中央競馬で唯一、直線コースのみで施行される重賞競走(G3)。

2001年に新潟競馬場のコース改修が行われた際に新設された芝直線1000メートルのコースを使用。第1回から5回まではスプリンターズステークスのステップレースであったが、6回から施行時期が新潟開催開幕週に移設され現在に至る。

走破タイムは遅くても55秒台というめちゃめちゃ早いタイムを出し、コースレコードはなんと53.7秒というこれもめちゃめちゃ早いですね。。。なお、上りタイムは31.6~32.5秒と33秒台なんて、スプリンターじゃねーよ!というくらいの異次元タイムを出しています。

ここで勝った馬は、近年一般的にいうスプリント路線で活躍できる馬は少なく、ここでしか活躍できないという宿命を背負っています。

なお、新潟直線1000メートルの事を直千と言ったり、千直と言ったりしますね。以降は千直と言わせていただきます。

千直で組まれるレース

また、重賞はアイビスSDのみですが、OP特別では本競争の前哨戦となる韋駄天S、秋に行われるルミエールAD、3勝特別では夏の終わりに行われる稲妻S、去年と今年はありませんでしたが、春に行われていた駿風S、2勝特別では5月に邁進S、10月に飛翼S、1勝特別にはやぶさ賞、閃光特別、稲光特別と一般、未勝利戦は6回開催されますが、新馬戦はありません。こうやって見ると意外と千直って多い印象です。


千直コース紹介

画像はJRAより転載。

画像1

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スタートして200メートルちょっとだけ上り坂があります。4コーナーの出口付近から200メートル下り坂で100メートルの上り坂、100メートルの下り坂で350メートル位が平坦なというコースレイアウトです。また別サイトに芝コース真横から見るとコース中央を頂点に緩やかなかまぼこ状になっているらしくこれが内枠不利な原因の一つになっているようです。

人気別成績

2016年から2020年の5年間でデータを取っています。

1番人気 3,2,0,0
2番人気 1,2,0,2
3番人気 0,1,1,3

4番人気 0,0,1,4
5番人気 0,0,0,5
6番人気 0,0,0,5
7番人気 0,0,0,5
8番人気 1,0,1,3
9番人気 0,0,2,3

10番人気 0,0,0,5
11番人気 0,0,0,5
12番人気 0,0,0,5
13番人気 0,0,0,5
14番人気 0,0,0,4
15番人気 0,0,0,4
16番人気 0,0,0,4
17番人気 0,0,0,3
18番人気 0,0,0,3

1番人気の連体率が100%と素晴らしい成績を残しています。続いて2番人気、3、8、9番人気と続きます。二桁人気は全滅なので、大崩れはないみたいですね。また1~3番人気で決着したのは1回のみなので、固い決着もないのが印象です。

馬番別成績

① 0,0,0,5
② 0,0,0,5
③ 0,0,1,4
④ 1,0,0,4
⑤ 0,0,0,5
⑥ 0,0,0,5
⑦ 0,0,0,5
⑧ 0,1,0,4
⑨ 1,0,0,4
⑩ 0,1,0,4
⑪ 1,0,0,4
⑫ 0,0,2,3
⑬ 0,2,0,3
⑭ 0,0,1,3
⑮ 2,0,0,2
⑯ 0,0,2,3

⑰ 0,0,0,3
⑱ 0,0,0,3

外枠➑有利という割にフルゲート18頭での⑰⑱が全滅というのは気になります。しかし、13頭立てだった2016年のネロは2番人気で大外枠の➑枠⑬で2着に好走。2018年1番人気⑮のダイメイプリンセスも➑枠と人気を背負た馬の外枠は大きく外れることは無いようです。今年の出走馬に当てはめると⑯の現在12番人気のルドラクシャにとっては評価を落とす結果となりました。また気になる内枠ですが、人気馬でも➋枠③が最高順位のようですので、➊は絶望的と言っても過言ではないようです。4番人気以下の好走は➎より外側となると単純に評価するなら、現在1番人気のモントライゼと➎枠⑨トキメキ以外の内側はオール消しで良いことになります。前走韋駄天S1着のタマモメイトウが4番人気で➍枠⑧なので、取捨選択が微妙なラインとなります。ライオンボスを軸に考えている人は、切ってもいいかもしれません。

前走別成績

高松宮 0,0,0,1
京王杯 0,0,0,1
函館SS 0,0,0,3
CBC賞 2,0,0,10
阪急杯 0,0,0,1
シルク 0,0,0,1
プロキ 0,0,0,1
葵S  0,1,0,0
春雷S 0,0,0,1
淀短距 0,0,0,1
鞍馬  0,0,0,2
水無月 0,0,0,1
北九州 0,0,0,1
天王山 0,0,0,1
韋駄天 3,3,2,13
TVh杯 0,0,1,0
駿風S 0,0,0,1
バーデン 0,0,1,8
パラダイス  0,0,0,2
安芸S 0,0,0,1
安土城 0,0,0,1
襷S  0,0,0,1
テレビU 0,0,0,3
花のみち0,0,0,1
さくら2  0,0,0,1
フィリピン 0,0,0,1
1勝クラス0,0,0,1
地方   0,0,0,1

とよくわからなくなりましたので、見方を変えたいと思います。

千直

韋駄天   3,3,2,13
その他   0,0,0,2

韋駄天組が強いですね。その他の千直組は苦しいようです。

1200メートル

重賞1200メートル 1,1,1,18
L1200メートル          0,0,0,3
OP1200メートル      0,0,1,8
3勝1200メートル     0,0,2,4
2勝1200メートル     0,0,1,2
1勝1200メートル  0,0,0,1

1200メートル組も劣勢ながら頑張っています。OPより2~3勝クラス組の方がよさそうです。1勝クラスは母数が少ないので何とも言えませんが、厳しいと思います。

その他

1400メートル 0,0,0,7
地方     0,0,0,2

1400メートルと地方は全滅です。

前走着差

-0.8 0,0,0,1
-0.3 0,0,0,1 
-0.2 0,1,2,1
-0.1 0,0,2,1
+0.0 1,1,0,1
+0.1 2,1,0,1
+0.2 0,2,0,7
+0.3 1,0,0,6
+0.4 0,0,0,1
+0.5 1,0,0,9
+0.6 0,0,0,8
+0.7 0,0,0,6
+0.8 0,0,0,3
+0.9 0,0,0,1 
+1.0 0,0,0,3
+1.1 0,0,0,2
+1.2 0,0,0,1
+1.3 0,0,0,1
+1.4 0,0,0,1
+1.5 0,0,1,2
+1.8 0,0,0,1
+1.9 0,0,0,2
+2.0 0,0,0,2
+2.4 0,0,0,1
+2.5 0,0,0,1
+3.1 0,0,0,1
取消 0,0,0,1

-0.2~+0.2秒差がベストのようです。+0.3秒は2017年の勝馬ラインミーティアで千直では掲示板を外さない馬でした。+0.5秒は2018年の勝馬のダイメイプリンセスで1200メートルで勝てなくなり2018年に千直へ転向し駿風、韋駄天Sと連勝していました。+1.5秒は2019年のオールポッシブル。千直は未経験でしたが、脚質は逃げ先行タイプで馬券になったほとんどが初角3番手だった。

という事で、0.2秒以内の勝ちか負けの馬かそれ以外のタイムは千直巧者か先行逃げの脚質だったら可能性が高いという事ですね。これに当てはめると0.2秒以内の勝ちか負けはジュランビル、モントライゼ、グレイトゲイナー、タマモメイトウ、ロードレース、オールアットワンス、それ以外のタイムで千直巧者はライオンボス、先行逃げタイプはセピアノーツになりますね。

それらを踏まえて予想

◎⑭オールアットワンス

1200メートルのみ経験しかありませんが、乗替関係なく好走しているのは操縦性の高いという事です。また大崩れしていない事が好材料です。今回有利な➐枠なので、好走が期待できます。

○⑫ライオンボス

前走韋駄天Sで9着でしたが58キロ斤量でかつ馬場が敗因ですので、参考外でいいと思います。千直巧者には間違いないですし、斤量が57キロで良馬場想定なので、対抗に。

▲⑮セピアノーツ

前走雪うさぎ賞(1勝クラス)で13着でしたが、初勝利は千直。持ち時計がやや遅いのが不安材料ですが、先行逃げですので初重賞勝利もあり得ます。

△⑥モントライゼ

前走葵Sで0.2秒差の5着に好走しました。朝日杯FS以外は大きく崩れていないのが好材料。ルメールではなく川田騎手ですが、京王杯2歳以来の重賞勝利を目指します。

△⑪ロードエース

5番人気というのが不安材料ですが、それ以外はデータ上では好走する可能性が高い馬です。3勝クラスをダートで勝つなど、パワーも持ち合わせています。先行逃げタイプなので、前目に付ければ好走する可能性高いです。重要なので2回言いました。

×⑦グレイトゲイナー

前走テレビU福島で着差なしの2着に好走しました。この馬も逃げ馬。いきなりまあるかもしれません。

×⑧タマモメイトウ

前走韋駄天Sで千直巧者のライオンボスに先着したのは好材料です。今回馬場が変わりますので、×評価としました。

×⑬ビリーバー

昨年の3着馬です。この馬も千直でしか活躍の場がない馬です。前々走韋駄天Sで7着ですが、これは❶枠②番という絶望的な枠を引いてしまったためで、スタート時の折合いがつかなかったことや外ラチに進行方向を変えるなどロスがあったからなので、それで7着は素晴らしいと思います。前走1400メートルからここにきていますが、元々は千直巧者なので、評価したいと思います。

障害レース予想より長い記事となってしまいました。

それでは!

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