中山グランドジャンプ回顧

本命はメイショウダッサイでした。結果は1着。

タガノエスプレッソとスマートアペックスの後方でオジュウチョウサンと並んで競馬をしていました。障害ナンバー1・2から追われる2頭はどんな気持ちだったのでしょうか?芝外回りコースに出た時に、オジュウチョウサンの動きを封じることに成功し、4コーナーから楽に前に出す完璧な競馬をしました。これで、完全に障害界ナンバー1になりました。次は追われる身ですね。まだ障害界なら若い8歳ですので、今年と来年は目を離されませんね。

2着△ケンホファヴァルト

技師熊沢重文騎手の奇策がハマったレースでした。序盤前に出して逃げるように見せてタガノエスプレッソ、オジュウチョウサン、スマートアペックスを前に出す事に成功。3頭とも逃げ馬ではないので、ペースが落ち逃げる事もできるメイショウダッサイがペースを上げて当馬を抜きます。あとは4頭の後ろからずっと様子を見る不気味とも思える競馬をしました。動いたのは芝外回りコースに出てからオジュウチョウサンが進路を外に求めた隙に当馬は内に潜り込みタガノエスプレッソの後ろに着こうとしますが、ペースが悪かった事とオジュウチョウサンが進路を内に求め、また外側にはマイネルプロンプトがメイショウダッサイの後ろに付いたことで進路がなくなったように見えましたが、熊沢騎手は落ち着いた手綱捌きで一息付き、マイネルプロンプトとメイショウダッサイの間を通り、メイショウダッサイの更に外側を走り追いつこうとしましたが、流石に届きませんでした。これで、障害界ナンバー2にはなれたと思います。次走は夏の重賞でしょうか。それとも秋までお休みさせるのかこの馬も楽しみな一頭ですね。

3着▲タガノエスプレッソ

勝ちにこだわり過ぎて荒い競馬となりました。まずケンホファヴァルトの作戦によりペースを上げてしまいます。そして、水ごうに落ちました。やはり4250メートルは長いのでしょうか。大障害には出るのは思いますので、修行し直しですね。

4着△スマートアペックス

初のジャンプG1、初の3500メートル以上の距離、初の62キロ、名ジャンパー達に囲まれての競馬と色々初めてな経験が多いレースでよくがんばりました。暮れにはリベンジを挑む筈ですので、まずは重賞勝ちでしょうね。一先ず暫定ナンバー5としておきましょうか。

5着○オジュウチョウサン

10歳とは思えない競馬でした。和田正一郎調教師は「大生垣のジャンプで失敗もあったし、最後は気持ちが切れたかもしれません」といいましたが、芝の外回りコースに出るまでは走りに勢いがありました。3コーナー手前でタガノエスプレッソとスマートアペックスのペースが遅くオジュウチョウサンが進路を外に求めようとした時にメイショウダッサイがブロックし内にケンホファヴァルトも入ろうとして進路が失われた時に走る気を失ってしまいましたが、その後、最終障害付近でまたやる気を起こしてスピードを上げて5着となりました。体力というより精神的な問題があるかもしれません。それを裏付けるのが上がりタイム。実は上がり4位だったんですよね。絶対王者から元王者になり序列もナンバー4まで落ちてしまいましたが、オーナーの方針はわかりませんが、まだ走らせそうな気がします。大障害で復活だ!とか言ってるかもしれませんね。一先ずはお疲れ様と言いたいです。

6着マイネルプロンプト

1年7ヶ月のブランクから完全とは言えませんが、勝ち馬から3.1秒差まで復活しました。大舞台で活躍できるまではいけないような気がします。京都HJか夏の重賞狙った方がいいかもしれませんね。

7着ヒロシゲセブン

去年とは明らかにペースが違いました。夏の重賞からやり直しですね。

8着シンキングダンサー

五十嵐騎手と合わないのかもしれませんね。それとまピークが過ぎてしまったのでしょうか。

障害界で長く君臨していた絶対王者が負け、負けすならメイショウダッサイなら仕方ないとは思っていました。体力というよりメンタルの問題は競走馬には致命傷になりえる深刻な問題です。競走馬はオーナーの所有物です。続けさせるのも辞めさせるのもオーナー次第です。怪我だけは絶対にしないでほしいと常に願っています。また、ケンホファヴァルトやスマートアペックスといった新興勢力も目を離せません。熊沢重文騎手の昭和、平成、令和のG1勝利は有り得そうですね。とにかく怪我が多いG1レースですので、全馬完走したことが一番の喜びです。最後にメイショウダッサイと森一馬騎手のG1連勝を祝したいと思います。おめでとうございます。

最後と言いましたが、生ファンファーレが聴けたのは嬉しかったです。

それでは

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