2021京都ジャンプステークス全馬分析

今年の京都ジャンプステークスは昨年以上に大物しかいない顔ぶれとなり、正直どの馬が勝つか読めない状況となっています。その馬の強みとなる要素と不安要素を見ながら冷静に分析していきましょう。11/11追記 騎手と回避馬を掲載しました。

クラウンディバイダ

伴騎手

前走昇級戦の東京ハイジャンプで4着に健闘しました。この4着は大きく、今年の小倉SJを勝利したアサクサゲンキや重賞常連組のシンキングダンサー、コウユーヌレエフを押さえて4着ですから金星と言っていいでしょう。今回も掲示板は狙えると思います。不安材料は確かに東京HJ4着ですが、3着のオジュウチョウサンから2.1秒差。まだまだ重賞級の力は持ち合わせていません。出るなら秋陽でしょうが、勝てるレースより大障害を意識しての出走でしょうか。馬券は難しいかもしれません。

ケンホファヴァルト

熊沢騎手

障害序列2位がここに来ました。昇級後の成績は0,2,1,0で昨年の秋陽JS3着、中山DS2着。今年の中山GJ2着と今のところ2回負けた経験のある馬は現王者のメイショウダッサイだけです。阪神コースは未勝利時代に走ったことがありますし、距離も問題なし。間違いなく馬券圏内には来るでしょう。不安要素は距離ではなくスピード競馬に弱い事です。雨の新潟でハロンタイム13.2秒ですが、実は基準タイムは東京と小倉のみ。スピードが要求される阪神3140メートルはどうか。

ジョーカーワイルド

上野騎手

昇級後の成績0,0,0,6。スピード競馬を得意としており、新潟でハロンタイム13.0秒と基準タイムで走れているのは好材料。高速決着になりやすい今回のレースは掲示板争いに加われる可能性はあります。不安要素は昇級後後ろからの競馬が目立つため前で競馬ができるまでは好成績が見込めないところでしょうか。

タガノエスプレッソ

平沢騎手

障害序列3位で昨年の同レースの勝者です。昇級後の成績は3,0,3,2。3300メートル以内かつ平沢騎手なら3,0,0,2。未勝利を含めると4,0,1,2と好印象。阪神3140メートルのみの成績は2,0,0,0です。究極のスピードタイプで中京3300メートルではレコードタイムの3分33秒3。昨年の京都JSではハロンタイム13.4秒と阪神基準タイムを余裕にクリア。今回の最有力候補と言っても過言ではないでしょう。不安要素はケンホファヴァルトに2度負けている事ですが、どこまで自分の競馬ができるかでしょうか。

ニシノベイオウルフ

大江原騎手

昇級後の成績は0,0,0,10。前走積極的な競馬をして7着と健闘しました。今回も捨て身の逃げができればひょっとしたら掲示板争いするかもしれません。ジョーカーワイルドにも1度先着しましたので、一桁着順を目標としてもいいかもしれません。とは言っても掲示板に一度も入ったことがないので、今回も厳しいかもしれません。。

ハルキストン(回避)

昇級後の成績4,1,2,13とマイネルプロンプトの並びメンバー最長キャリアです。昨年の小倉サマーまでは存在感を表しておりましたが、13ヶ月の長期休養を経て迎えた復帰戦だった京都HJでは10着、前走の東京HJでは6着とパッとしない競馬が続いています。

ビッグスモーキー

植野騎手

昨年大出世を遂げた1頭で、昨年の同レースの4着馬です。昇級後の成績は1,1,2,6で、昨年の清秋JSを勝利しジャンプ重賞に挑戦。昨年の同レースはオジュウチョウサンに対してハナ差の4着は好材料。今年の阪神SJも3着のシンキングダンサーから0.7秒差の5着なので間違いなく序列級に迫る勢いです。不安材料は、何となくですが、シンキングダンサーの下位互換というイメージがあること。根拠はありませんが、この馬の適性距離は3200〜3300メートルではないかという事です。また雨が降ると成績が良くなる傾向があるので、雨頼みと展開次第という条件が付きますね。

フィールインラヴ

中村騎手

昇級後の成績は0,1,1,5。スピードよりパワーが要求される渋った馬場を得意とするタイプのようで、稍重以下の成績0,0,1,2で馬券外の2回とも掲示板。雨が欲しいところです。不安材料はスピード決着になりやすい本レースにどこまで対応できるかというところです。

ブラゾンダムール

西谷誠騎手

昇級後の成績は0,0,1,2。正直読めない馬ですが良馬場かつ完走すれば何らかの結果を残してくれるかもしれないという曖昧な評価。また、迷騎手が騎乗というのも不安を煽ぎます。昨年も先行馬をわざと遅らせるという謎騎乗をしましたし、今回のレースの鍵を握っているかもしれません。

ホッコーメヴィウス

黒岩騎手

昇級後の成績は1,3,1,4で中央4場での成績は、0,0,3,1で馬券外も5着と好成績。阪神コースも一般OPですが2着に好走しているのは好材料です。また、今年の東京JSでは序列暫定4位のスマートアペックスにハナ差の2着。前走東京HJでは序列暫定5位のラヴアンドポップ0.1秒差の2着と間違いなく力を付けています。不安材料は、過去の成績からどこを目標にしているのかが分からないところです。大障害を目標にしているのであれば、前走の東京HJで十分でありなぜここに来たか正直理解できないです。また、鞍上の成績も気になるところです。。

マイネルオフィール

白浜騎手

昇級後の成績は1,1,2,3で馬券外の3回中2回は掲示板で残りの1回も掲示板争いをしています。阪神コースも一般OPで1着と2着ですので、一発に期待できそうです。不安材料は、一般OPで成績を残しているところです。今回は重賞で序列級やそれに近い成績を残している馬とやり合いますからどこまでやれかというところでしょうか。

マイネルプロンプト

北沢騎手

昇級後の成績は4,4,4,9で2019年までは間違いなく強かった馬です。とは言え、前走の阪神JSでは積極的な競馬をして4着に好走。今回復活できるか期待です。不安材料はやはり19年から見ると見劣りしているところ。前走も4着でしたが、不良馬場の中京を考えると今回は同じように行けるかが微妙なところです。。

マサハヤドリーム

森一騎手

昇級後の成績は2,4,1,2で馬券外の2回とも掲示板という優秀な馬です。馬券外の2回とも敗因は明らかで馬場が渋っていたところから良馬場が欲しいところ。福島でハロンタイム12.9〜13.0秒という以上ラップを叩き出しているので、この馬も期待できそうです。不安材料は前走の小倉SJで負けたアサクサゲンキが東京HJで5着でした。敗因は早仕掛けですが、この馬も重賞級ではない可能性はあります。

レンジストライク

石神騎手

昇級後の成績は1,1,1,3。良馬場のデータが未勝利を含めても3レースしかないので良馬場で走れるかは分かりません。未勝利も含めたバンケットがなしで成績を見ると2,0,0,1。阪神も不良馬場の一般OPではありますがぶっちぎりの勝利を収めていますので、前走の鬱憤を晴らして欲しいですね。不安材料は前走の競走中止。当初跛行と言われていましたが、異常なしという情報も。ひょっとしたら精神的なところがある可能性があります。

以上が全頭のプロフィールと評価です。それでは

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