ペガサスジャンプステークス全馬診断

中山グランドジャンプの前哨戦第2弾であり、OP特別競走の中でも最長のペガサスジャンプステークス。勝馬は昨年中山GJ2着、中山DSの勝馬メイショウダッサイ。19年は中山GJ3着、東京JS2着のマイネルプロンプト。17年は中山GJ5着のワンダフルワールド。14年は中山GJの勝馬レッドキングダムと中山GJの掲示板争いする馬が集結しています。では、今回の特別登録された14頭の顔ぶれと好走要素と不安材料を見ていきましょう。なおオッズは3/15時点のnetkeibaの想定オッズを元にしています。

ウインリベロ

20.4倍 8番人気 牡馬6歳60キロ 五十嵐雄祐騎手→上野翔騎手

昇級後の成績は0,0,0,7ですが、昇級3戦はボロボロでしたが、その後の4戦は掲示板争いをしてきました。負かした相手には小倉春麗の勝馬アサクサゲンキや一般OPを勝ったマーニなど一般OPなら通用するレベルにまで上達してきました。今回は初のOP特別。勝ち切れるかは厳しいと思いますが掲示板争いには間違いなく加わる実力はあります。不安材料としてアサクサゲンキやマーニに先着していますが、それは展開に不利があったり、調子が悪かった時にたまたま先着した可能性があります。また、掲示板争いをしてきたと言いましたが、頑張っても4番手まで。馬券圏内と掲示板争いの間にはすごい差があるので、その辺りを考慮する必要はあります。また、気になるのは週末の雨です。稍重以下の成績は0,0,0,3。ただし不良馬場になると4着に好走するところから変に渋るより道悪の方がいいのかもしれません。

カポラヴォーロ

15.5倍 6番人気 せん馬6歳60キロ 草野太郎騎手→五十嵐雄祐騎手

昇級後の成績0,2,1,6ですが、OP特別にだけ限定すると0,1,1,2とOP特別を特別なレースとしているかは分かりませんが、特別戦だけ本気を出す馬。また、中山巧者で未勝利戦も含めての障害成績だけでみると0,1,1,1一発が期待できます。不安材料は良馬場の成績が0,1,1,4に対し稍重以下の1,0,0,4とと差がないように見えますが、掲示板外の大敗は稍重以下と不安定です。しかも今週末は雨予報。吉と出るか凶と出るか注目したいです。

キングテセウス

71.2倍13番人気 牡馬5歳60キロ 草野太郎騎手→25.9倍 25.9倍 9番人気

昇級戦ですが、障害3戦してデビュー戦と次戦を後方からの競馬で10着で全くのノーマークから3戦目で積極的な競馬をして初勝利。こういう馬はかなり危険です。大好走するか大凡走するか非常に注目したいです。何となくですが、マイネルクロップによく似てるような気がします。また、雨の障害競馬は初めてなので、未知数です。

ザメイダン

71.2倍 12番人気 牡馬5歳60キロ 金子光希騎手→39.7倍 10番人気

昇級後の成績0,0,0,4ですが、そのうち3戦はOP特別です。その着順が12、8、5着と良化しているのが好材料。不安材料が平地力で競馬しているところがあり明らかにレースレベルが上がる今回。平地力だけでどこまでいけるかですね。稍重以下の成績は1,0,1,2。好走は降雨時の不良馬場。当日の天気も気にしたい。

シングンオフビート

320倍14番人気 せん馬6歳60キロ金子光希騎手→48.3倍 11番人気 石神深一騎手

昇級後の成績が1,0,0,2ですが、着外の2戦が昨年の東京JSと清秋JS。共に14頭出走で14着と厳しい競馬が続いています。今回も正直重賞級が名を連ねていますので、厳しいでしょうね。稍重以下の成績は全て掲示板外です。

ディオーネプリンス

43.9倍10番人気 牡馬5歳60キロ 北沢伸也騎手→113倍 14番人気

昇級後の成績0,0,0,2。中止と7着。前走も正直やる気のない走りをしていました。今回も厳しいでしょうね。

トラスト

2.7倍 2番人気 牡馬7歳60キロ 熊沢重文騎手→2.4倍 1番人気

障害デビュー勝ちし、昇級後の成績3,0,2,1と素晴らしい成績を持っています。唯一の馬券外も東京JSの5着掲示板ですので、障害デビューから掲示板外がないということです。昨年の阪神SJでブライトクォーツ、シンキングダンサー、ヒロシゲセブンに先着しており実力なら序列をつけていいくらいですが、付けていないのは、前走の東京JSの内容ですね。ここで勝って違いを見せて欲しいですね。不安材料は2年前の中山春麗までのハロンタイムは基準タイム内ですが、その後のレースは基準タイムより遅いタイム。唯一昨年の阪神SJでは基準タイム以内で走っていますが、やはり脚元不安があるのでしょうか。なお、稍重のみですが成績が1,0,2,0と良いのですが、重以下が未経験。道悪巧者なのかそれとも。。。

ヒロシゲセブン

2.6倍 1番人気 牡馬6歳60キロ 高田潤騎手→2.9倍 2番人気

昇級後の成績が2,1,0,5ですが、着外の5戦のうち4戦はジャンプ重賞。しかも序列がつく馬たちとやり合った結果のため参考外でいいと思います。序列なしの中ではトラストや先週行われた阪神SJの2着馬のスマートアペックスと互角にやりあえると思います。今回一番のライバルはトラストくらいだと思います。OP特別で2勝していますが、斤量が60キロというのが好材料です。不安材料は中山の経験は3回ありますが、障害周回コースは1度しか経験がなく大障害コースを走らない今回はレースペースが早くなります。どこまで対応できるかが課題です。なお、稍重以下の成績は0,3,0,5ですが、着外の2戦は不良馬場のもの。そう考えると渋った馬場も対応できると思います。

ファイアプルーフ

43.9倍 11番人気 牡馬6歳60キロ 大江原圭騎手→52.0倍 12番人気

典型的な差し追込み馬。昇級後の成績は0,0,2,7。流れるペースが得意とするので、ペースが遅くなる新潟以外の重賞よりOP特別の方が展開が向くと思います。決まれば馬券圏内、決まらないと掲示板外という穴党にはもってこいの馬です。不安要素は週末の雨。稍重以下の成績が母数が少ないので何とも言えないですが、障害成績0,0,0,3。障害デビュー戦の6着と昨年の新潟JSの4着と前走小倉一般OPの11着です。好走した新潟JSはそれほど荒れていなかった馬場を考慮するとやはり重い馬場には対応できていない可能性があります。当日の馬場傾向を見て判断するしかないと思います。

フィールインラヴ

16.1倍 7番人気 せん馬6歳60キロ 中村将之騎手

昇級後2戦して両方とも5着に好走しました。鞍上も今年成績の良い中村将之騎手。好走が期待できます。不安材料はここ3走は小倉で中山でどこまで対応できるか未知数のところです。

ボランテレオ

40.0倍 9番人気 牡馬5歳60キロ 三津谷隼人騎手→56.4倍13番人気

昇級後の成績は0,0,0,2と二桁着順が続いています。掲示板は厳しいかもしれません。

マイネルレオーネ

15.0倍5番人気 牡馬9歳60キロ 小坂忠士騎手→14.0倍 4番人気 平沢健治騎手

昇級後の成績は2,5,1,7と良く掲示板外も3回とまず掲示板争いには加わるでしょう。前走小倉春麗でもボナパルトの逃げには届きませんでしたが、0.4秒差の2着に好走。福島一般OPで2勝をあげており、福島と相性のいい中山は好走する可能性が高いです。不安材料は中山が初という事です。福島でいい結果を出している馬は中山でも好走する傾向があるので、正直走ってみないとわからないですが、どうでしょうか。なお、稍重以下の成績は0,4,1,3。重だけで見ると0,1,1,1。唯一の着外は不良に限りなく近かった去年の京都HJの4着。レースレベルを考えると参考外でいいかもしれません。稍重よりは渋った馬場を好む傾向が強いかもしれません。

マサハヤドリーム

4.7倍 3番人気 せん馬9歳60キロ 森一馬騎手

昇級後の成績は1,3,0,1と好成績。唯一の着外も4着に好走。2、3着馬に0.4秒差を考えれば強い事が伺えます。鞍上も安定しています。先着した相手が弱いこと。2着に好走しているように見えますが、負けた相手と負かした相手を見るとたまたま好走したようにも見えます。今回重賞で好走した相手が出ますので、ここが試金石となるレースになります。また、稍重以下の成績も0,0,1,1とよくありません。

ミュートエアー

14.6倍 4番人気 牡馬8歳60キロ 石神深一騎手→16.8倍 6番人気 伴啓太騎手

昇級後の成績は2,1,1,15。19年2月の勝利を最後に10戦連続で掲示板外に飛んでいるのにこの人気。前走から石神深一騎手に乗り替わりましたが、いきなり落馬して競走中止してしまいました。二桁人気まで下がるとは思いませんが、この人気は過剰のような気がします。なお、雨が降ると全て馬券外になっています。一先ず、馬券と言いませんので、完走して欲しいですね。

以上が全馬診断となります。次回はデータ分析します。それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?