2021年京都ハイジャンプ全頭診断

これまでの京都ハイジャンプは

ジャンプ重賞常連組でも掲示板に届かずジャンプG1ではまともに戦えない馬やOP特別では通用してもジャンプ重賞は微妙な馬たちの最高峰な位置付けのレースです。何故ならば、他の阪神スプリングジャンプと東京ハイジャンプはジャンプG1の前哨戦という位置づけですが、この京都ハイジャンプは2009年5月に移動してからこの後のレースがないため有力馬が出ない傾向が強く、ここの勝馬で大きく出世した馬はニホンピロバロンしかいません。しかし、今年は京都ではなく中京開催の3900メートル。求められる要素が異なりますので、今回出る馬たちの活躍が期待できます。それでは、全頭診断していきたいと思います。なお、想定オッズと人気は投稿時のnetkeibaのデータとなります。実際のオッズではありませんのでご了承ください。
5/13追記枠番なしの出走馬が確定したため、騎乗予定騎手とその時の最新オッズに更新しました。太字のオッズと人気と騎手名は変更があった部分です。

アズマタックン

想定85.0倍8番人気 牡8歳60キロ 難波騎手

昇級後の成績は2,4,2,24。昨年の春までは掲示板争いしていますが、その後は一般OPですら6着がやっと。今回距離延長が好材料となりますが平地力がなく、スピードが要求される事が想定される今回は厳しいレースになりそうです。

ケイブルグラム

想定20.2倍3番人気 せん8歳60キロ 蓑島騎手

昇級後の成績が0,1,0,1と経験が少ないですが昇級戦だった昨年の中京開催の阪神JSではタガノエスプレッソから1.3秒差の2着に好走。次走の中山DSでは9着ですが、ビッグスモーキーに先着していることは好材料です。平地力はまあまあある方ですが、今回のメンバーで掲示板争いはできても、馬券争いはどうなんでしょうか。

コウユーホクト

想定136倍13番人気 牡6歳60キロ 大江原騎手

昇級後の成績は1,0,0,1。典型的なレフティで、障害戦は1度だけ福島で使われましたが、その他は新潟と中京で使われていました。新潟で昇級初戦で勝利を収めました。プレシャスタイムやビッグスモーキーに先着しているのは大きいですが、今回のメンバーと初の3900メートルでどこまでやれるかは未知数です。

シゲルミズガメザ

想定36.0倍5番人気 牡4歳59キロ 草野騎手

昇級戦は8着に敗れています。ただし、平地時代良馬場ではまあまあな上りを出しています。3歳と古馬では重くなるせいか上がりタイムは落ちてしまうので一概には言えませんが、天候次第ではどうでしょうか。

シングンオフビート

想定93.0倍9番人気 せん6歳60キロ 石神騎手

昇級後の成績は1,0,0,3で唯一の勝利は一般OP。その後は東京JS14着。清秋JS14着。ペガサスJS8着と微妙な成績が続いていますが、平地時代は佐賀競馬で37秒台の脚を使えています。実は平地力高いんじゃないか?と思わせる馬ですが、前で競馬をしたら化けるかもしれませんね。

スマートアペックス

想定2.8倍2番人気 牡4歳59キロ 中村騎手

障害ナンバー5であり、当ブログ一番の推しがここに来ました。というか驚いています。若いからといって、使い詰めはいくないですよ。まあそこが唯一の不安要素ではありますが、今回のメンツで3900メートル以上を経験しているのがアズマタックン、トラストと当馬だけです。ここで勝利することが1番いいと陣営が判断したのでしょう。また、前走中山JGで62キロを背負って4着ですので、今回の60キロはプラス材料です。

スマートボムシェル

想定129倍10番人気 牡9歳60キロ 植野騎手

昇級後の成績は2,0,0,5で勝ったレースはどちらも一般OPです。OP特別以上のレースは新潟JS10着。中京開催の阪神SJ10着。秋陽JS7着という内容ですが、前々走に寮馬であるスマートアペックス先着したことはプラス材料。また、平地力はいい方でダートで36秒台を出しています。

トラスト

想定1.2倍1番人気 牡7歳60キロ 熊沢騎手

昇級後掲示板を外しておらず、かつては障害ナンバー3まで登っていましたが、昨年の東京JSで5着に惨敗しました。ジャンプ重賞では19年東京HJ3着、阪神SJ3着という実力を持ち、ここで勝って巻き返しを図りたいところ。気になる平地力は元々2歳戦線では上位3歳クラシックでは皐月賞とNHKマイルや東京優駿に参戦していた事もあり、障害ではそこまでの馬だったら平地力をとやかく言う必要はないくらい最上位級でしょう。障害でのスピードは18年10月のデビュー勝ちした新潟未勝利でハロンタイム13.0秒。初の3900メートルだった阪神SJでもハロンタイム13.4秒の基準タイムで2着のシングンマイケルから0.1秒差の3着を考えると中京3900メートルも問題ないと思います。不安材料は絶対勝てるはずだった昨年の東京JSで5着、前走のペガサスJSは9か月空いていたとはいえ、格下のマイネルレオーネに0.3秒差の2着というのは、ピークが過ぎたと言われてもおかしくないかもしれません。

ナムラミラクル(回避)


昇級後は一般OPで4着と10着という内容。しかし、平地力は東京ダート1600メートルで上り36.4秒。稍重ですが、18年の武蔵野Sでは上りタイム35.9秒でサンライズノヴァから0.2秒差の3着を考慮するとこの馬の戦闘力の高いことが分かります。前走の東京一般OPは道中他馬に邪魔されて走る気を失った可能性が高いため、参考外でいいと思います。今回は状態面が気になるところです。

ホシルミエール(回避)


昇級後の成績は0,0,5,4で昇級戦と次走の秋陽JSを除き、掲示板争いをしていた事を考慮すると戦闘力は高い馬です。ただし、平地力は高くないので前目で競馬をする必要あると思います。

ボナパルト

想定26.1倍3番人気 牡7歳60キロ 白浜騎手

昇級後の成績は2,0,0,5ですが、小倉春麗を勝利し、一般OPですが中京で基準タイムで勝利したのは大きいです。その中京での成績は未勝利の2,0,0,1と中京専用機といっても過言ではないという中京巧者です。唯一の着外が中京一般OPですが、62キロを背負っていたこととテンが早くてラスト3ハロンが失速したことが原因です。その後前々走から5着とOP特別初勝利と徐々に復調傾向なので、今回好走が期待できそうな1頭です。気になる平地力も高いです。不安要素はハナを奪えて独走状態が勝ちパターンなので、併せになったときやハナを奪えないと負ける馬なので、軸にはしにくい一頭です。

マーニ

想定66.0倍6番人気 牡8歳60キロ 三津谷騎手

昇級後の成績は1,0,0,4で前走平地を挟みここに来ました。平地力はそれほど高くないですがスピード競馬を得意としているので、逃げることができれば化けると思います。未勝利時代にケイブルグラムに先着しているのは好材料です。昇級後の着外は固定障害のもので、今回のハードル障害がうまくマッチできれば上位を狙えると思います。

マサハヤドリーム(回避)


昇級後掲示板を外しておらず、前走ペガサスJSでは2着のトラストから0.3秒差だっとことを考えると強いです。騎手未定ですが、森一馬騎手を鞍上になれば間違いなく上位に食い込むでしょう。不安材料は天候。現在晴予報ですが、雨が降るとどうでしょうか。

ラテールプロミーズ

想定76.7倍7番人気 せん8歳60キロ 五十嵐騎手

昨年の京都HJの2着馬ですが、この馬が好走したのは重馬場のみ。今回は厳しいかもしれません。

以上が全頭診断となります。それでは

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