2021東京ハイジャンプ全頭分析

さあ、新王者メイショウダッサイが左前脚故障のため長期離脱する事となり、王者不在の中で行われる中山大障害のまさに前哨戦となる本レース。12頭の熱き猛者たちを紹介しつつ分析をしていきたいと思います!想定人気は10/12午前1時現在のnetkeibaの想定人気をそのまま掲載しています。

アースドラゴン

想定9番人気 牡馬5歳60キロ 騎手未定→大江原騎手

昇級後の成績は0,0,1,3で昇級3戦まで福島で着差を縮める競馬ができていましたが、そこから1年2か月空き前走清秋JSで11着でした。叩きとしては平地力が明らかに不足しており、2走目であるこの競走でどこまで通用するかと言ったところでしょうか。

アサクサゲンキ

想定1人気 せん馬6歳60キロ 熊沢騎手

昇級後の成績は3,2,0,4。今年の小倉SJを制し王者挑戦権を得るとこができました。この5年間での小倉SJからの成績は0,2,0,0と母数は少ないとは言え連対率100%はこの馬にとっては好材料です。元々はスプリンターでスピード競馬得意としており3300メートル以上のレースにも出て好走していますので、平地力が問われる本レースで好走は間違いないでしょう。また重賞に強い熊沢騎手が鞍上ですので期待は高いです。不安要素は前走の小倉SJのメンバーで重賞好走した馬はスズカプレストのみでそのスズカプレストもピークを過ぎていた事を考えると、確かに勝ちを重ねて強くなっていますが、ここを勝てる能力があるかと言われると自信を持って言うことが難しいです。間違いなく掲示板には載る馬ですので、ここで通用すれば間違いなく強い馬という事になります。

オジュウチョウサン

想定2番人気 牡馬10歳62キロ 石神騎手

昇級後の成績は15,1,1,6。絶対王者として日本障害競馬界を牽引したのは言うまでもなく、存在自体が伝説と化したアイドルホースです。そんなレジェンドですが、遂に今年の中山GJで王者をメイショウダッサイに譲り本ブログの序列としては5番目辺りかと思います。10歳と言えど中山GJに5着掲示板を死守し、昨年の阪神開催の京都JSでは傷つきながらでも3着と衰えはなく、まだまだやれるぞと言う雰囲気はまだあります。不安要素は10歳62キロと言ったところでしょうか。また、昨年の京都JSで仕掛けどころで前に出れないと気持ちが吹っ切れるという弱点が出ました。逃げる事ができない馬なので、上手く外に出すとかの対応策が取れないと今度こそは掲示板外とかあまり考えたくないですが。。

キタノテイオウ

想定10番人気 牡馬6歳60キロ 大江原騎手→草野騎手

昇級後の成績は0,0,0,3。一般OPで掲示板争いとは言い難いレースが2回。不良馬場での掲示板争いが1回。明らかな戦闘力不足。

クラウンディバイダ

想定12番人気 せん馬8歳60キロ 伴騎手

昇級戦です。未勝利を脱出するのに12戦要していますが、元は平地オープン馬。平地力はメンバーナンバー2〜3はあるとおもいます。とはいうものの昇級戦。メンバー的には怪しい可能性はあります。しかしながら、伴騎手の今年の2桁人気25走あり6〜9着は14回。4〜9番人気は21回あって掲示板以内は10回で内3着以内は7回。最低でも9番人気は欲しい。

コウヌーヌレエフ

想定6番人気 牡馬7歳60キロ 森一騎手

昇級後の成績は2,3,0,5。昇級戦を除き全て掲示板。ジャンプ重賞を勝ったことはありませんが、ジャンプ重賞の掲示板に必ず載るというタフさは高評価。今年の東京JSでは昨年の新潟JSの勝馬のフォイヤーヴェルクと一昨年の勝馬のマイブルーヘブンや19年の東京JS2着のマイネルプロンプトに先着するなど好印象のある馬です。不安材料は一発の強さがない印象があります。ライバルのヒロシゲセブンやマイブルーヘブンと比較すると、なんか重賞では名前をみますが、なんか軸にはしづらい部分がありますね。

シンキングダンサー

想定4番人気 せん馬8歳60キロ 五十嵐騎手→平沢騎手

昇級後の成績は4,2,5,14。実は17年東京JSの勝馬。東京巧者でその成績は3,0,1,4で馬券外の4回中2回掲示板。1回掲示板争い。19年の中山GJではオジュウチョウサンから0.4秒差の2着に好走。ジャンプG1で先程の2着も含めて4連続掲示板というこちらも障害界を牽引した立役者といっても過言ではないです。不安材料は今話した内容は20年の中山GJまでのもので、そこから8か月後の休養を経て挑んだ中山DSから調子を落としています。21年の阪神SJで3着に好走しているように見えますが、1着のメイショウダッサイから2.1秒。2着のスマートアペックスから1秒差。4着以下は全て重賞未勝利を考えるとピークは過ぎた感はあります。

ハルキストン

想定8番人気 牡馬6歳60キロ 騎手未定→中村騎手

昇級後の成績4,1,2,12。昇級4戦目で覚醒前ではありましたが、翌年の中山DSを勝利するシングンマイケルに勝利。徐々に成長していましたが、19年の東京JSで覚醒後のシングンマイケルどころか序列級3頭に負けてしまいます。20年3月の阪神では序列級どころか重賞勝馬にも負けてしまい、平地を挟むプランに変更してサマージャンプ重賞3レースに出場し3戦目の小倉SJで3着に好走したまでは良かったのですが、まさかの13か月という長期休養を経て今年の阪神JSを10着に大敗して今日に至ります。一言で言えばオジュウ、シンキングに続くキャリアの持ち主で序列級と勝負した経験は非常に評価は高いのです。不安材料はその13か月の長期休養からの前走10着だった事。中京3300メートルと東京3110メートルの求められるものは違いますが、掲示板争いができていなかったのは、脚の不安はあった事を考慮しても好走は難しいのかもしれません。

ヒロシゲセブン

想定3番人気 牡馬6歳60キロ 白浜騎手

昇級後の成績は2,1,0,8。昨年の東京HJの2着馬。これまで序列級と5回対戦しているのは、好材料。また昨年の秋陽JSでコウユーヌレエフ、今年の小倉牛若丸でアサクサゲンキに勝ったのは高評価です。不安材料は好走したのは高田騎手のもので、前走の東京JSは迷騎手で今回は白浜騎手。2度の騎手変更はあまりいいものではありません。

ホッコーメヴィウス

想定5番人気 せん馬5歳60キロ 黒岩騎手

昇級後の成績は1,2,1,4。今年の東京JSでスマートアペックスからハナ差の2着に好走しましたが、前走の新潟JSでは8着に敗れています。敗因は明白でスピード競馬が出来なかった事です。しかし、スピード競馬が要求されない東京コースに戻ったことは好材料です。不安材料は東京JSの2着は評価できますが、それ以外のレースで負けた相手がそれほど強くない事です。

マイティウェイ

想定11番人気 牡馬5歳60キロ 騎手未定→上野騎手

昇級後の成績は0,0,1,2。馬券外の2回は今年の東 京JS7着と清秋JSの6着とどちらも掲示板争いというのは好材料です。不安材料は平地力がないのに後方からの競馬をするところです。平地力がない馬は普通先行しないといけませんが、後方からの競馬はあまりよろしくありません。今回はどこまで通用するかですね。

ラヴアンドポップ

想定7番人気 牡馬8歳60キロ 五十嵐騎手

昇級後の成績は1,1,0,1。昨年の東京JSの勝ち馬。昇級戦だった18年の阪神JSで元王者のアップトゥデイトに0.1秒差の2着に好走から1年4ヶ月ぶりのレースとなります。1年以上間隔を空けて出走しても好走する馬がいるので、これだけでは不安要素にはなりませんが、実は長期休養は2回目。脚部不安がある可能性はあるので、調教タイムを見ながら判断する必要があります。

以上が全頭分析です。重賞勝馬3頭、重賞馬券圏内3頭、OP特別勝馬1頭そしてレジェンドが出るという高難易度なレースです。正直ゴール板まで誰が勝つかは分かりません。それでは

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