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水濠(水ごう)障害について

水ごう障害と言われているものがあります。「水しぶきは上がりません」か「水しぶきが上がったか?」か「水しぶきは上がったが大丈夫」くらいしか聞かない障害です。思いました。生垣より低いし、水しぶき上がらないなら要らなくね?

という事で、各競馬場の水濠障害について調べました。

まずWikipediaからの転載

周回の障害コースをもつ競馬場ではそれぞれ1つ設置されている。障害は飛越側の生垣とその後方の水濠で構成され、飛越の高さより幅を求められる障害である。飛越が足りず、水濠に後肢を踏み入れるとバランスを崩すことになり、大きなロスにつながる。障害の生垣部分の高さは1.2m以下、幅は生垣と水濠を合わせて3.7mから4mとなっている。番組改編以前は、生垣の大きさが80cm以下と小さく、東京競馬場の場合は高さ50cmの小さな柵が使われていた。現在のような形の水濠障害は京都競馬場の旧大障害コースに存在した大水濠以外には見られなかった。なお、水濠障害に入れられる水は、出走馬の本馬場入場から競走終了の間のみ入れられる。またかつては、京都競馬場と小倉競馬場に水のない「空堀障害」も存在した。

周回の障害コースと言われても実際どうなんだよという事で、障害レースを開催している8競馬場の水ごう障害を調べてみました。

福島:なし
新潟:なし
東京: 1号障害高さ1.2m 幅4.0m(いけ垣1.0m、水ごう2.7m)
中山: 1号障害高さ1.2m  幅3.7m(いけ垣0.7m 水ごう2.7m)
中京:なし
京都: 2号障害高さ1.2m 幅3.7m(いけ垣0.7m  水ごう2.7m)
阪神:2号障害高さ1.2m 幅4.0m(いけ垣0.7m 水ごう3.0m )
小倉:7号障害高さ1.2m 幅4.0m(いけ垣1.0m 水ごう2.7m)
関東2場は1号障害関西2場は2号障害でローカルは小倉だけで7号障害です。大きさはバラバラかと思いや高さは全場同じ幅が東京、阪神、小倉が同じ4メートル中山、京都が3.7メートルでした。
要するに障害専門コースがある競馬場は水ごうがあるという考えでよいかと。

かつては京都競馬場に大水ごうがあり、京都大障害のみに使用された障害で、生垣高さが1.6m 水ごう幅3.85mがありました。

騎手の身体と比較すると如何に大きいか分かりますが、馬からすれば水たまりみたいなものですね。

飛越が足りず、水濠に後肢を踏み入れるとバランスを崩すことになり、大きなロスにつながると記されていますが、じゃあ落ちた馬いるんかよという事で2019年の水ごうがある障害レース56レースを確認しました。(暇だなおい)

結果…

結構ありました(笑)

一番よくわかったのは2019年1月13日中山4レース障害未勝利でした。ちなみにこのレースの勝馬はメドウラークです。それは、スタートして3/4周した1号障害の水ごう写真です。先頭の⑨カシノランドが先頭で追走するのは、内⑬シゲルシマダイと外⑫メドウラーク

カシノランドが綺麗に飛越しました。シゲルシマダイが飛越態勢に入っているのがわかります。

シゲルシマダイは生垣を越えてますので、水ごうも問題なくクリアーできるでしょう。メドウラークはと言うと。。。そのまま生垣にぶつかっていますね。

見事に着水しました。

騎手もバランスを崩しています。

完全によろけていますね。

4番手以降が水ごうを飛越しようとしています。

もう一頭着水しました。キールコネクションです。

ちゃんと踏ん張ってますが、水ごう手前では半馬身差だったのが、1馬身差に広がりました。横からでは分かりにくいので、パトロールビデオを見てみましょう。

メドウラークは見事に水ごうに着水し並走していたシゲルシマダイにぶつかりました。キールコレクションはかっこよく走っています。ちなみに、実況の山本直也アナウンサーは、シゲルシマダイが水ごうにトモを落としたといいましたが、お隣のメドウラークでした。で結果は

水ごうに落ちた馬のワンツーでした(笑)

結論、水ごうに落ちても強い馬は強い(笑)

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