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中山大障害コース紹介


中山大障害は1934年大障碍特別競走というレースで始まり、今年で143回を数えます。障害レースの中では一番古いレースとなります。それでは、コースレイアウトを見てみましょう。

中山4100メートル

中山大障害は中山障害周回コースと大障害コースと呼ばれた襷コースを2度通る過酷なコースとなります。中山4250メートルで行われる中山グランドジャンプと似ていますが、最大の違いは中山グランドジャンプは2周目の2コーナーで芝外回りコースに出てハードル障害を飛越するスピード勝負になりますが中山大障害はそのまま障害周回コースを周るという全てが固定障害である事が特徴です。また3、4コーナー中間障害が最終障害でそこから約600メートル障害がないため平地力も試されます。画像はJRAより転載

3コーナーからスタートします。

有馬記念のスタートと似たところからスタートしますが、正確にはバンケット障害の出口からスタートします。最初の障害であり中間の障害であり最後の障害でもある5号いけ垣障害を飛越し4コーナーを周ります。唯一の水ごう障害である1号障害を飛越します。ジャンプG1クラスのメンバーなら問題なく飛越できるでしょう。唯一の連続障害である2号いけ垣を飛越し1コーナーを周り3号いけ垣、1号バンケットを通過し2コーナーを通過します。

写真は2017年の中山大障害のアップトゥデイトです。

2号坂路からの大障害コース

113メートルで高低差5.3メートルと強烈な2号バンケット、ダートを横切り、大障害コースへ進入します。人馬共に躊躇する高さ1.6メートル幅2.05メートルの6号大竹柵が待ち構えています。

大竹柵からの逆回りへ

大竹柵を飛越して、障害周回コースを逆回りへ4コーナー、5号いけ垣、3号バンケット、3コーナーを通過します。

再び2号バンケットからの大障害コース

再び2号バンケットを通過しダートを横切り大障害コースへ入ります。そこに待ち構えているのが、高さ1.6メートル幅2.4メートルの7号大いけ垣が待っています。高さが必要な大竹柵は度胸が試され、飛越距離が求められる大いけ垣はスタミナが試される訳です。大障害コースから周回コースに戻りますが、戻る途中のコーナーにマイル棒があります。写真は大いけ垣を飛越する2017年中山大障害の勝馬オジュウチョウサンです。

順周りの周回コースから3号バンケットまで

1コーナーから2コーナーまでは1周目と変わりません。向正面で唯一の竹柵障害である4号障害を飛越して3コーナー、3号バンケットを通過します。

ダートからスピード勝負が始まります。

おおよそダート付近が残り600メートルとなりおおよそ掲示板が確定している5頭が一塊になり、優勝争いを開始します。最終障害である5号いけ垣を飛越し約500メートルを脚比べします。といっても、上がり38〜40秒とダートの条件戦とそれほど差はない時計で始まりますので、運動会みたいな事はないです。

2017年の中山大障害を見た事ない人は観るとすごいレースが見られます。通常ハロンタイムが13.8〜14.0秒くらいですが、このレースは13.5秒という異常なタイムで走っています。当然レコードタイムです。翌年の中山グランドジャンプはそれを上回る13.3秒という異常タイムで走ってますが(笑)

飛越力と度胸とスタミナが要求される中山大障害。楽しみですね。それでは

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