小倉春麗ジャンプステークス全頭診断前編

今回は小倉3390メートルで行われる春麗ジャンプステークス出走全馬の考察を前中後半に分けて行いたいと思います。
今まで有力馬と下位人気でやっていましたが、今回から五十音順で行います。また想定人気やオッズは投稿時のnetkeibaのものを参考にしていますので、ご了承ください。

春麗ジャンプステークスとは

春競馬の初めに行われるオープン特別で1999年からはじまり、今年で22回となるレースです。1999年から2011年まで東京3300メートル。2012年から2018年まで東京3100メートル。2019年と2020年は中山3200メートルで今年は小倉3390メートルと3つの競馬場と4種類の距離があるという特殊なレースであります。かつての勝馬は
99年ゴッドスピード(99年中山DS)
00年メイショウワカシオ(00京都JS)
02年ゴーカイ(01年中山GJ)
03年ビッグテースト(03年中山GJ)
05年コウエイトライ(07年小倉SJ、07、08、10年阪神JS、10年新潟JS)
と強い馬を輩出していましたが、近年はそこまで強い馬は出ていません。しかし、その年のOP特別以上で2、3着を争う存在は変わりはないので、注目のレースとなります。それでは、考察したいと思います。

ケイティクレバー

想定1.9倍1番人気 牡6歳60キロ 平沢健治騎手

ダノンプレミアム、タイムフライヤーと同世代の馬です。朝日杯FSと皐月賞に出走しましたが惨敗。セントライト記念でも惨敗しクラシック戦線に別れを告げ条件戦へ。4歳初戦で勝利を挙げオープン入りするも奮わず入障し。試験タイムは97.2秒。デビュー勝ち。オープン後の成績は2,0,2,2と好成績。一般OPでは敵なしと思っても良いかと思います。着外になった昇級戦京都一般OPは5着でしたが、大逃げを打たれてペースが合わなかった事が敗因。また初重賞の東京JSで12着に惨敗しましたが、こちらも逃げ馬2頭によって作られたハイペースな展開に差し馬優勢になった事が敗因なので、参考外でいいと思います。また、新潟JSで3着に好走。前走中山新春で62キロの斤量を背負って3着に好走しました。今回は60キロ斤量に戻るのが好材料です。今回も逃げ馬が2頭いるのでハイペースになりがちですが、荒れた馬場によってそこまでペースは上がらないのかなと思いますので、勝負になると思います。

コーンスス

想定57.8倍11番人気 牡6歳59キロ 植野貴也騎手→黒岩悠騎手に乗替

中央で勝てず地方に出されますが、1勝して中央に帰りましたが、条件戦で勝てず5歳で入障。試験タイム97.5秒とやや早い時計を出した初戦新潟で7着。この時なんとケンホファヴァルトに先着していました。このレースで出走頭中14頭中7頭未勝利戦を勝ち上がり勝馬のマーニは一般OPを勝利。2着のケイブルグラムは昨年の中京開催の阪神JS2着。ケンホファヴァルトは中山DS2着と非常にレースレベルの高い内容でした。そのレースから3走後の前走初勝利を収めました。この馬自体そこまで弱くはないと思いますので、人気以上の好走は期待できます。不安材料は5回休養があり1〜2走で休養するというローテーションの中今回4走目という事でいつもと違うローテションでどこまで対応できるかが課題です。

サトノエメラルド(回避)

想定7.6倍4番人気 牡6歳60キロ 高田潤騎手

条件戦を勝ち上がれずに4歳で入障。試験タイムは102.4秒と遅い方でしたが、初戦の福島6着、小倉で2着と初勝利。昇級戦は阪神JSでメドウラークから0.3秒差の3着に好走。5着に現在障害競馬界ナンバー4と勝手に命名しているブライトクォーツに先着しているのは好評価です。その次に選んだのは何と平地500万の条件戦に何と勝利し1000万では16頭中12着と結果は残せませんでしたが、障害の効果はあったと思います。障害に戻り一般OPではその後一般OPで1勝をあげるマサハヤドリームやマーニ。清秋JSの勝馬ビッグスモーキーに先着するなど力の差を見せつける競馬をしました。前走中京開催の阪神JSでは4着に好走するなどスピード競馬にも対応する脚を持っているのは好材料です。また、休明け初戦の好走が目立つ馬で今回も休明けという事でいきなり勝つ可能性は十分あります。不安要素はハナを主張できなかったときに馬券外になる可能性はあります。

シゲルピーマン

想定26.1倍6番人気 せ6歳60キロ 植野貴也騎手

新馬、未勝利を2戦して地方に流されますが、すぐ中央に呼び戻されるやいなや入障。試験タイムは113.8秒と遅いタイムでした。6戦目で初勝利。それまでの成績は1,1,2,2。昇級後の2019年の成績が0,0,0,8に対し2020年の成績が1,0,1,6と何かが変わった気がする馬ですが、前走の牛若丸JSでは11着と惨敗してしまいました。バンケットなしの成績が0,0,0,10に対しバンケットありの成績が2,1,2を,9と良い成績を残しているのか好材料です。また斤量が60キロと1キロ減った事好材料です。不安材料はOP特別での成績は0,0,1,6です。掲示板に上がったレースとそうでないレースを見比べても勝った相手は弱かったから勝てた。負けた相手は強いから負けたと言うことです。

シングルアップ(回避)

想定5.8倍3番人気 牡5歳59キロ 森一馬騎手

新馬勝ちから2歳オープン特別を連勝し期待されましたがそこから勝てなくなり3歳で入障。試験タイムは97.5秒と早い時計を出しました。初戦は5着掲示板。2戦目で初勝利を飾り昇級戦の牛若丸JSでは11着に惨敗しますが、次走の中京一般OPでは3330メートルと思えないハロンタイム13.1秒という異常ラップが出る中逃げ先行勢で唯一の3着馬券圏内を確保しました。このレースがメイチと考えると軽斤量で臨めるので、この馬の期待値も高いです。不安要素はこの1年間での小倉3390メートルでの1コーナー1番手の成績が0,0,0,3と振るっていないことです。好走するなら2、3番手で様子を見れるか、逃げても大逃げではなくてゆったりしたペースで逃げれるかですね。

今回は5頭上げあせていただきました。明日また5頭紹介して明後日最後の5頭を紹介したいと思います。それでは!

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