2023阪神スプリングジャンプ特別登録馬分析前編

中山GJの前哨戦とも言えるレースで過去10年間1着馬の次走の中山GJの成績は4,3,2,0(1頭未出走)と好成績を残しています。今回特別登録された12頭の内、6頭の簡単なプロフィールと好材料、不安材料と個人的な見解を述べたいと思います。今回から斤量は特に記述がない場合は60キロとさせていただきます。想定オッズは3/6午前2時時点のnetkeibaを参考にしています。

ケンホファヴァルト

想定15.3倍4番人気 牡10歳 熊沢騎手

障害成績2,4,2,3。サトノダイヤモンドやマカヒキと同じ世代。平地では4勝を挙げましたが、7歳で障害入りしました。当時の試験タイムは94.3秒。デビュー戦は8着でしたが、そこから3連続馬券圏内に入り5戦目で初勝利。昇級戦に選んだのが秋陽JS1着のヒロシゲセブンから0.3秒差の3着。次走は中山DSで当時新王者に君臨していたメイショウダッサイから0.3秒差の2着に好走し障害序列に名を連ねる事に。翌年の中山GJでも2着に好走しシルバーコレクターの2つ名をゲット!7ヶ月の休養を挟みついに京都JSで2勝目。初の重賞タイトルを取ることができました。その後鞍上の熊沢騎手が負傷したため、森一馬騎手騎乗した中山GJは4着と初障害以来の馬券外。小牧加矢太騎手が騎乗した中山DSは8着と初障害以来の掲示板外と成績が振るわず障害序列から外れてしまいました。今回熊沢騎手に手綱が戻ったのは好材料ですね。前々走に新潟芝2000メートルを上がりタイム35.2秒2分1秒1とまずまずのタイムを出しましたので衰えはまだないかなと思います。不安材料はピークは21年の京都JSではないかと思います。騎手が違うとは言え森一馬騎手も障害リーリング上位ですし、小牧加矢太騎手も初障害G1とは言え下手な騎乗はしない騎手です。手が合わない可能性は否定できませんが、衰えはあるかもしれません。また、新潟芝2000メートルは1ターンですので他場と比べるとコーナーロスがない分早くなります。2分1秒1をどこまで評価できるか様子見たいですね。障害馬の殆どが9歳までで10歳以上はいつ衰えるかわかりません。早ければ10歳初戦で落ちる場合もあります。そういったリスクは承知の上で考えた方がいいですね。

ジェミニキング

想定207倍12番人気 せ7歳 騎手未定

障害成績2,2,2,5。平地ではサートゥルナーリア、アドマイヤマーズ、障害ではニシノデイジーやトゥルボーと同世代です。。平地では未勝利を勝ち上がれず地方へ転出。地方で5勝して中央へ再転入しますが、勝ち切れず5歳で障害入り。平地力は正直あまり良くない。当時の試験タイムは99.1秒。初障害小倉で4着に好走し次走も同条件で3着に好走。次走が期待されましたが落馬。そこから休養、平地、休養、平地と挟み、再挑戦した小倉で初の掲示板外でしたが、そこから2連続2着からの初勝利を飾り昇級戦に選んだのが清秋JSで2勝目を挙げます。初重賞の京都JS、一般OPで連続落馬し今年の中山新春JSで3着に好走しました。馬券になったレースのほとんどが上がり1位で長い脚が使えるのがこの馬の武器です。また阪神でも好走していますし、脚が使いやすい芝直線の阪神コースなら好走する可能性は高いです。不安材料は落馬した京都JSと一般OPを見ると低すぎる飛越による躓きです。それも最初の障害と襷コースの障害で躓きました。前走で改善できたのか。ペースが問題なら、スピード型のゼノヴァースがいるので軸にはしにくそう。

ゼノヴァース

想定2.5倍2番人気 牡6歳 61キロ 森一馬騎手

障害成績3,2,1,3。コントレイルと同世代で障害ではスマートアペックスとす。クラシックに挑戦することなく条件戦を勝ち抜きましたが、3勝クラスで足踏みし4歳で障害入り。試験タイムは111.5秒。平地力は良い。入障から1度も掲示板外がなく優秀な馬です。また、試験タイムからは想像できないくらいのスピードタイプで新潟2890メートルでも3250メートルの障害重賞でもハロンタイム12.8秒の異常ラップを叩出し、レコードタイムを1.1秒も更新する3分5秒5を叩出します。また、新潟巧者はバンケットが弱いイメージがありますが、中山も強く初障害の中山2880メートルで3着、次走も同条件で4着。前走の中山DSでは2着でしたが、上りタイムは40.9秒の1位で2位のマイネルレオーネが41.0秒。3位のマッスルビーチが41.4秒を考えると如何に早い上りが使えたかわかります。間違いなく今回の優勝候補の1頭と考えてもいいと思います。不安材料はスピードタイプでは珍しい先行タイプですので、逃げた馬のペース次第というところがあります。スローからの末脚勝負になった場合は元々スプリントで活躍していた馬が有利になるので、どうでしょうか。とは言ってもそこまで遅くならないのがこのレースなので、あまり深く考えなくてもいいと思います。

ニシノデイジー

想定1.5倍1番人気 牡7歳 62キロ 石神騎手

障害成績2,1,1,0。同世代はジェミニキングで紹介してますので割愛。平地時代は札幌2歳、東スポ杯2歳を勝利し期待されていましたが、ホープフルSで3着、ディープインパクト記念4着、東京優駿5着、セントライト記念5着が精一杯という成績で6歳で入障。試験タイム108.8秒。平地力は中長距離向きのやや良い。障害デビュー戦では積極的な競馬をして3着に好走。次走の東京未勝利で初勝利を飾り、昇級戦で選んだのが秋陽JSでコウユーヌレエフから0.1秒差の2着に好走。鞍上の五十嵐騎手の進言で昇級2戦目に選んだのが何と中山大障害。逃げるケンホファヴァルトにプレッシャーをかけ続けた結果、見事昇級初勝利と重賞初勝利と障害G1勝利という偉業を果たし、新王者になりました。今回は王者になって初めてのレース。鞍上の石神深一騎手は阪神SJの成績は3,0,2,0と優秀。不安材料は前走の相手がここに来ているので、間違いなく徹底マークされるのは容易に予想できます。脚はそこまで早くないので、ハイペースになるとどうでしょうかね。。また、乗替りも気になります。。。石神騎手なら問題ないと思いますけどね。

ポルトラーノ

想定72倍8番人気 せ7歳 草野騎手

障害成績2,1,2,5。同世代はジェミニキングとニシノデイジーで紹介してますので割愛。平地は未勝利のまま3歳で入障。当時の試験タイムは109.0秒。平地力は普通。初障害は他馬に驚き騎手を振り落とす形での競争中止。鞍上を草野太郎騎手に乗替り成績が安定し3戦目の新潟で初勝利。その後は1戦毎に短期休養するローテが組まれ、その効果が出てきたのは6走前の新潟一般OP掲示板争いの6着。新潟一般OPで5着。初バンケットの福島一般OPで2勝目。61キロを背負っての小倉一般OPでは3着に好走。中京3900メートルの京都HJではタガノエスプレッソを徹底的にマークしましたがワーウルフに競り負けて3着。ワーウルフに騎乗していたのは、初障害で振り落とした小野寺騎手だったので、雪辱を果たしたとも言えるのではないでしょうか(笑)一線級の力はないにせよ、展開次第では馬券争いはできると思います。不安材料は、脚が早くないので、スローペースになった場合は競り負けてしまい、ハイペースでも着いていけないので、狭いスピードレンジでどこまで付いて行けるかが見どころでしょうか。

マッスルビーチ

想定85.4倍10番人気 牡7歳 北沢未定

障害成績2,1,0,5。7歳世代多いな。。。平地ではダート戦のみ。新馬、500下2勝と順調に勝ち上りましたが、3勝クラスで伸び悩み6歳で入障。当時の試験タイム104.3秒。平地力は良い。初障害こそ6着でしたが、それ以外は掲示板を外していない優秀さ。前走中山DSでも馬券争いはできませんでしたが、4着に好走。やや重の直線ダートの方が好走できますが、芝でもそんなに遅くはないので、展開次第で掲示板争いはできると思います。不安材料は速い上りは使えてますが、ギヤが上がるのに時間がかかるためハイペースな展開が苦手です。今回スピード自慢が多いので今回は厳しいかもしれません。また鞍上の北沢伸也騎手の阪神SJの10年での成績は0,0,1,6とよろしくありません。

以上が前半6頭の紹介です。ケンホだけで全体の1/3の文字数行ってしまいました汗
明日は後半6頭の紹介と分析を行います。それではー

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