斤量(負担重量)について
久々のコラムです。
斤量と聞いてパッとしない方が多いと思います。ぼくは競馬初心者の時、斤量=体重と勘違いしていて、可愛そうにあの騎手自分の体重晒されて恥ずかしいだろうなと思っていました(笑)
冗談はさておき、斤量(負担重量)とは競走馬に課せられた重さの事で、騎手の体重+馬具の合計です。指定された重量に満たない場合は重りを騎手か鞍に装着して走らせます。
座学はそれくらいとして、じゃあ人間で言ったらどれくらいなんだとよく他サイトでもよく聞くお話がありまずが当ブログは斤量をそのまま人間に置き換えません。ちゃんと計算して出します。
陸上競技の短距離選手の体重は50〜55キロと言われています。では、競走馬の馬体重はというとだいたい450〜530キロくらいです。
中央値である人間52.5キロと競走馬490キロです。人間の体重を馬体重で割るとだいたい0.107キロになります。これが人間から見た馬の1キロです。意外と軽いですね。これを障害の負担重量で見てみましょう。
60が6.42キロ
61が6.527キロ
62が6.634キロ
63が6.741キロ
64が6.848キロ
陸上競技では負担重量はないので、一概に比較はできませんが、800メートル日本記録1分52秒7と札幌2000メートルのレコードタイム1分56秒1がまあまあ似た数字でしたので、それを参考値とします。
800メートルを約6キログラム背負って走るのは苦ではないと思います。ただ、全力疾走すればどうでしょうか。例え100グラムの差が大きく出ると思います。
斤量差はそれほど感じない馬も居れば、タイムが落ちる馬もいます。これが障害になるとタイムは違いますが、変わることがあります。
60キロで勝負になった馬が、61キロだとさっぱりとか62キロだと成績が落ちる馬とかいますよね。
気をつけるのは、はじめての斤量か。
はじめてじゃない場合、成績はどうか。
騎手成績はどうか。
道悪での成績はどうか。
その辺りでしょうかね。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、要するに馬の1キロは人間の107グラム。110グラムと考えていいでしょう。2000メートル換算の馬の1ハロンは人間の80メートルくらい。
人間に平地なら6キロ。障害なら6.4〜6.6キロくらいの重りを背負って走っている事。長距離や短距離の全力疾走すると100グラムの違いが出てくる事。それを跳ね返すパワーがある者とそうでない者がいる事。
判断材料はその負担重量を経験しているか、その成績、平地力、道悪、騎手成績を考慮する事です。
それではー
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