中山グランドジャンプ全頭診断と最終予想

遂に24時間を切った障害ファンなら年に二度ある一大イベントの一つ中山グランドジャンプ。
正直なところ、中山大障害より中山グランドジャンプの方が格式が高いような気がします。まあ、一緒なんですけどね。個人的には東西でやってほしいですよね。無理か。
さて、中山グランドジャンプと中山大障害の最大の違いって何かわかります?距離の違い。。まあ、それもありますが。
実は、圧倒的にこの2レース全く性格が違うんです。それは、二度目の大障害コースから1コーナー抜けて3号障害を越えて2コーナーから外回りコースへ出ます。実はこの3号障害辺りからが本当の中山グランドジャンプがスタートします。と言うのは、中山大障害は全てが移動できない障害で、高さもそれなりにあります。なので、どちらかと言うと飛越力が必要になります。対して中山グランドジャンプは外回りコースの障害はハードル障害で、高さが急に低くなります。なので、跳躍力よりもスピードが求められてます。個人的に2号障害付近にあるマイル棒までが位置取りを決め、2号障害辺りからヨーイドンが始まります。2650メートルまでのスタミナと1600メートルのスピードが求められます。中山大障害はそれがありません。
鞍上は自分にとっていい位置に付ける事ができる賭け引き、馬には大障害を難なく越え、前目に付ける事ができるスタミナ。そして、残り1600メートルからのスピードが要求されるコースなのです。
それでは、全頭考察と最終予想に入ります。

○①シングンマイケル 2番人気
デビュー3戦は中京で走り3戦目で初勝利。三木ホースで4着に健闘。福島オープンで2着、新潟オープンで13.0秒で4着。福島オープンで13.2秒で2勝目。2着はあのテイエムオペラドン。この辺りから覚醒します。2走後の中京オープンで13.1秒の速さで3勝目。3走後の東京ジャンプステークスで19年の中山グランドジャンプ3着、18年の中山大障害3着のマイネルプロンプトに先着し重賞初制覇。東京ハイジャンプで当日小倉サマージャンプ1着のメイショウダッサイに先着し重賞2勝目。暮れの中山大障害で19年中山グランドジャンプ2着のシンキングダンサー 、メイショウダッサイに競り勝ち障害暫定王者になりました。前走の阪神スプリングジャンプで障害界絶対王者のオジュウチョウサンに9馬身差の2着でしたが、障害界暫定2位(勝手に命名)のトラストとは接戦でしたが、今回のグランドジャンプメンバーでは明らかに2着に入れる実力はあります。万が一オジュウチョウサンに先着するには、落馬か故障しかないでしょう。不安要素として当日の天候は雨で重馬場以上が懸念されます。障害コースは普通の芝コースと違い痛んではいないと思いますが、泥んこ試合になった時に思わぬアクシデントや自分の競馬ができない可能性があります。

△②ヒロシゲセブン 8番人気
前の記事で5歳勢最有力候補です。中山大障害2着のブライトクォーツに競り勝っていますので、4着のシンキングダンサーと良い勝負になると思います。不安要素ははじめての63kgを背負う事とそこまでのスピードを持っていない事です。また、元々は先行馬なので、オジュウチョウサン攻略のためにハナを主張する競馬をすると掲示板外になる可能性は十分にあります。

③コスモロブロイ 7番人気
前の記事でも書きましたが福島未勝利ど13.2秒のハロンタイムを出し、イルミネーションジャンプステークスで連勝しましたが、ペガサスジャンプステークスでは掲示板外という残念な結果になりました。恐らくここを意識して調整したのでしょう。スピードと飛越力を兼ね揃っていますが、イルミネーションジャンプステークスのメンバーがそれほど強くなかった事。前走のペガサスじゃんぶジャンプステークスのハロンタイムはイルミネーションと同じ13.5秒。中山大障害では掲示板を狙えると思いますが、ここでは勝負にならないかもしれません。

④ユイノシンドバッド 10番人気
前の記事にも書きましたが、9/28中山未勝利でハロンタイム13.3秒という速いペースで走りました。これは評価すべきポイントですが、相手が弱かったので参考にならないかもしれません。

△⑤ブライトクォーツ 6番人気
5歳で障害デビューし2戦目の福島未勝利でハロンタイム13.2秒3着、4戦目の東京未勝利で初勝利。昇級後、阪神ジャンプステークス5着、東京ハイジャンプ4着、イルミネーションジャンプステークス4着と掲示板圏内。迎えた中山大障害でシングンマイケルからけの2馬身差の2着に好走。ピークを過ぎたとは言えまだまだ強いルペールノエルに先着し、シンキングダンサーやメイショウダッサイに先着したのは大きいです。前走の阪神スプリングジャンプでは、先行しましたが、トラスト、シンキングダンサーに先着されたばかりかヒロシゲセブンにも差されてしまったのは、鞍上のミスだったのでしょうか。その鞍上が不安材料。99〜09年はJG1に勝ってますが、最近は勝利数を減らし18年の小倉サマージャンプを最後に重賞勝ちはありません。20年の成績も勝率が6.7%複勝率13.3%と低いのが目立ちます。

◎⑥オジュウチョウサン 1番人気
もう多くを語る必要がないくらいの障害界の絶対王者。障害ジョッキー達も早く引退してくれと思うという馬らしいです。唯一不安をあげるとするなら、低い飛越からのバランスを崩さない体幹の強さがあるのですが、それでもバランス絶対に崩さない訳ではないので、落馬や転倒の可能性はあります。明日は雨予報なので馬場は渋りますので、どこまで対応できるかですかね。

注⑦シンキングダンサー 5番人気
中山グランドジャンプ、中山大障害では常連なっている馬。19年の中山グランドジャンプで2着に好走しまた。前走の阪神スプリングジャンプでは4着に惨敗しましたが、ハロンタイム13.4秒はまだまだ衰えはないと思います。不安材料は好走していたのは金子騎手や石神騎手だった時の成績。今回は五十嵐騎手。今年の成績は勝率3.3%複勝率は13.3%今回は厳しい競馬になるかもしれません。しかも重賞勝利は14年の中山グランドジャンプのアポロマーベリックが最後で6年白星なし。鞍上不安があるため△から注に落としました。

☆⑧メドウラーウ 5番人気
前走ペガサスジャンプステークスでハロンタイム13.3秒メイショウダッサイに先着されるもルペールノエルに先着できたのは大きいです。不安材料は9歳という馬齢ですが、展開次第と自分の競馬ができれば、好位につける可能性はあると思います。

⑨セガールフォンテン 11番人気
障害デビュー15戦で初勝利。オープン昇級後の成績が芳しくないです。また、中山グランドジャン過去10年で二桁人気は全て4着以下。かなり厳しい競馬になると予想します。

⑩アズマタックン 9番人気
東京未勝利で初勝利しましたが、好走しているのはローカル競馬が目立ちます。

▲⑪メイショウダッサイ 3番人気
障害3戦目で初勝利しましたが、覚醒したのはオープン5戦目の東京オープン。13.2秒という驚異的なタイムで勝利し次走の小倉サマージャンプで13.2秒の基準タイムで重賞初勝利。東京ハイジャンプではシングンマイケルに先着さましたが、クビ差の2着。中山大障害ではシンキングダンサーに先着するなどいい競馬をしています。外枠発走なので、雨の影響を内枠より受けづらいのも好材料です。鞍上の森一馬騎手。今年の勝率、複勝率は高いです。重賞勝ちは少ないですが、中山グランドジャンプ、中山大障害ともに3着の経験があります。シングンマイケルとの直接対決3戦目になります。こちらの勝負も見ものです。

という事で、まとめると
◎⑥オジュウチョウサン
○①シングンマイケル
▲⑪メイショウダッサイ
△②ヒロシゲセブン
△⑤ブライトクォーツ
☆⑧メドウラーク
注⑦シンキングダンサー
となりました。
雨の影響がどうなるのか場合によっては土砂降りの中での競馬になる可能性があります。全頭完走してほしいですよね。それではご幸運を

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