中山グランドジャンプジャンプ全頭診断

中山グランドジャンプは2016年から5年間オジュウチョウサンの独壇場というレースでデータ分析が非常にやり辛いですが、ひとまず全頭診断から好走条件と不安材料を述べていきたいと思います。なお、想定オッズはnetkeibaの4/12正午あたりのものを使用しています。

オジュウチョウサン

想定1.6倍 1番人気 牡馬10歳63キロ 石神深一騎手

中山GJを5連勝もしている障害界ナンバー1です。障害競走11連勝していましたが、前走阪神開催の京都JSでタガノエスプレッソとブライトクォーツに先着を許し記録も止まってしまい一部では陰りが見えていると囁かれていますが、あのレースのレベルは異常でしたので、参考外でいいと思います。年齢の問題もありますが、過去にオーストラリアのカラジという同レースを3連勝した馬がいますが、同馬が初参戦したのが10歳ですので、そこら辺も問題なしです。勝てなくても間違いなく3着以内に入るとは思います。不安材料は中山DSと違い障害周回コースをスローペースで走ると芝外回りコースで脚が溜まっている他馬より間違いなくついて行くのが困難になる事です。これは前走で経験済みですので、末脚が使えないくらい先行するかスタミナを使われる競馬をしないといけません。まあ、今までのように楽には勝たせてもらえないという事ですね。

ケンホファヴァルト

想定35.6倍 4番人気 牡馬8歳63キロ 熊沢重文騎手

前走中山DS2着に好走しました。今回も先行馬にピッタリ付けての競馬をすると思います。鞍上の熊沢重文騎手の奇策がハマれば好走。ハマらないと惨敗します。色んな意味で面白い存在です。負担要素は中山DSのハロンタイムより間違いなく速くなる今回のレースレベルにこの馬のが追従できるかという事です。また熊沢騎手の中山GJの対戦成績は0,0,3,3。着外は全て掲示板外です。ちなみにゆうぴぃさんの中では暫定ナンバー5です。

シンキングダンサー

想定39.5倍 5番人気 せん馬8歳63キロ 五十嵐雄祐騎手

ブライトクォーツが引退したため障害界ナンバー4に返り咲きました。前走阪神SJでスマートアペックスに先着を許しましたが、3着に好走するなど陰りはない事をアピールしました。平地力はあまりありませんが持続的な末脚を使ったり、先行力があるのでスタミナが要求される本レースは得意な方です。また中山DSの成績は4着、4着、4着、8着に対し中山GJの成績は7着、2着、4着とこちらの方が好成績を残しているのは好材料です。不安材料は明らかにピークは19年までで前年の中山DSの8着を見ても陰りが見えています。また、昨年の中山GJ全頭診断でもはなしましたが、好走していたのは金子騎手(4,1,4,10)や石神騎手(1,1,1,1)だった時の成績。今回は五十嵐騎手(0,0,0,3)今年の成績は0,2,3,16と複勝率は昨年より上回っているものの、勝ちはなし。今回は厳しい競馬になるかもしれません。しかも重賞勝利は14年の中山グランドジャンプのアポロマーベリックが最後で7年白星なしです。

スマートアペックス

74.5倍 7番人気 牡馬4歳62キロ 中村将之騎手

全てがデータ外から馬券になったチート馬です。4歳馬の中山グランドジャンプに6頭出馬して0,1,0,5着外のうち2頭が4着と善戦しています。この2着になったのがリワードプレザンという馬ですが、障害未勝利をデビュー勝ちし昇級戦が中山新春で2連勝。淀JS(今の時期的に牛若丸JS)を3着。そして直前の中山一般OPを勝っての中山GJ2着ですので、何か同馬と似たプロフィールではありますが、スマートアペックスは違います。昇級戦こそ清秋JS2着でしたが、そこから3戦後中京一般OPを3馬身半差で快勝し、明け4歳となった中山新春は7馬身差て快勝。前走阪神SJはメイショウダッサイには7馬身差を付けられてしまいましたが、シンキングダンサーに6馬身差の2着は大きな評価です。斤量が今までで一番重い62キロを背負い阪神SJより360メートル長いコースを走るという不安要素はありますが、元々データ外から好走している馬ですので、今回もダークホースになる事は間違い無いでしょう。中村騎手は中山GJ3戦して5着が最高ですので、今回更に上を目指すでしょうね。

タガノエスプレッソ

想定12.1倍 3番人気 牡馬9歳 平沢健治騎手

障害界ナンバー3です。他の有力馬と違い7歳まで平地で頑張っていました。平地力はやはり7歳までやっていただけあって今回のメンバー一と言っても過言ではないです。芝外回り周回コースまで体力を温存できれば、勝利もあり得ると思います。また馬場も良から重までこなすタイプで隙は少ないです。不安材料は3300メートル以下の成績は4,0,1,2に対し、3900メートル以上の成績は0,0,2,0と馬券圏内にはいますが、勝ちきれない部分があるのでそれが唯一の弱点でしょう。

ヒロシゲセブン

想定50.8倍6番人気 牡馬6歳63キロ 高田潤騎手

昨年名ジャンパー達と揉まれて強くなった馬です。結果、昨年の東京HJで2着、中山DSではシンキングダンサーに先着し7着。小倉牛若丸で昇級2勝目を挙げるなど好走しました。ピークは今だと思いますので、序列達に一泡吹かすチャンスが来たと言っても過言ではないでしょう。不安材料は中山DSの内容。OP特別では強さを見せましたが、ジャンプG1では掲示板に載せていないので、まだまだ力不足は否めません。

マイネルプロンプト

想定248倍 8番人気 せん馬9歳63キロ 北沢伸也騎手

2018年の中山DS、2019年中山GJの3着馬です。その後東京JSでシングンマイケルに次ぐ2着と好走し、暮れの大障害を期待されましたが、1年7か月という長い休養を余儀なくされました。平地で調整して迎えた前走の小倉春麗では格下相手に4着という結果になりました。もちろんここがメイチであることは言うまでもなく、目立った走りはしませんが持ち前の先行力でひょっこり3着はあり得ると馬だと思います。不安材料は前走の内容。明らかに格下相手に苦戦しており、ピークは過ぎてしまった感じはあります。

メイショウダッサイ

想定1.7倍 2番人気 牡馬8歳63キロ 森一馬騎手

オープン昇級後13連続馬券圏内という化け物で障害界ナンバー2です。実はオジュウチョウサンとの直接対決は前年のこのレースのみ。前々走の中山DSで前年の京都JSでオジュウチョウサンに先着したタガノエスプレッソに先着したため、勝敗的にはイーブンに持ち込んだ形になり、倒すべき相手はオジュウチョウサン×石神深一騎手であろう事は明白です。恐らくですが、ケンホ、シンキングの2頭先行に控える形の競馬をするか、エスプレッソとオジュウ警戒で逃げるかの2択の展開が予想されます。同じことはオジュウにも言えますが、オジュウとの違いは当馬はそれほど俊敏な脚は持っていないので、先行してのスタミナ勝負に持込むしかないでしょう。不安材料は森一馬騎手は道中で他馬に囲まれると脱出できないという弱点がありますが、2度も襷がある中山GJではすぐ馬群がバラける傾向があるためその可能性は低いと思われます。

以上が8頭の診断でした。正直どの馬も掲示板は当然のこと馬券圏内もあり得るので、1着から8着までの差が平地競走と変わらない可能性があります。歴史に刻まれるレースになるかもしれません。それでは

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