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中山グランドジャンプコース紹介

中山グランドジャンプは1998年まで中山大障害(春)として施行されていましたが、ジャンプグレード制導入を機に同レースを廃止し中山グランドジャンプとして新たなスタートを切りました。距離は1・2回は中山大障害と同じく4100メートル。第3回以降は現在の4260メートルになりました。中山大障害に比べると歴史は浅いですが、距離難易度は中山大障害以上と言われています。それでは、コースレイアウトを見てみましょう。画像はJRAより転載

中山障害4260メートル

中山グランドジャンプ4260メートルと中山大障害4100メートルは距離こそ160メートル違いますが、大きな違いは2度目の2コーナーから障害周回コースから芝の外回りコースを走ります。それは何を意味しているかというと、中山大障害は全て固定障害に対して、2度目の2コーナーからハードル障害に変わり、福島、新潟、中京のような障害コースを走るという2つの異なるコースが合体しているという事です。昨年の記事にもしましたが、2660メートルの障害周回コースでスタミナを削り、1600メートルのスピードが要求されるという二つの要素が必要になります。

3コーナーからスタートします。

有馬記念のスタートと似たところからスタートしますが、正確にはバンケット障害の出口からスタートします。最初の障害であり中間の障害である5号いけ垣障害を飛越し4コーナーを周ります。唯一の水ごう障害である1号障害を飛越します。ジャンプG1クラスのメンバーなら問題なく飛越できるでしょう。唯一の連続障害である2号いけ垣を飛越し1コーナーを周り3号いけ垣、1号バンケットを通過し2コーナーを通過します。写真は2018年の中山グランドジャンプの水ごう障害です。

2号坂路からの大障害コース

113メートルで高低差5.3メートルと強烈な2号バンケット、ダートを横切り、大障害コースへ進入します。人馬共に躊躇する高さ1.6メートル幅2.05メートルの6号大竹柵が待ち構えています。

大竹柵からの逆回りへ

大竹柵を飛越して、障害周回コースを逆回りへ4コーナー、5号いけ垣、3号バンケット、3コーナーを通過します。

再び2号バンケットからの大障害コース

再び2号バンケットを通過しダートを横切り大障害コースへ入ります。そこに待ち構えているのが、高さ1.6メートル幅2.4メートルの7号大いけ垣が待っています。高さが必要な大竹柵は度胸が試され、飛越距離が求められる大いけ垣はスタミナが試される訳です。

大障害コースから周回コースに戻りますが、1コーナー手前にマイル棒があります。ここから、レースペースが変わります。

順周りの周回コースから芝外回りコースへ

1コーナーから1号バンケットまでは1周目と変わりませんが、そこから芝外回りコースへ変わります。

3コーナーの手前、3コーナー出口付近、最後の直線の坂の手前にハードル障害があります。実はハードルはローカルと高さは変わりませんが、幅はそれほどありません。

しかし、大障害コースを2度走ってきた名ジャンパー達もこの障害を越えるだけでも一苦労です。

ちなみに勝馬のオジュウチョウサン、このレースの上がり3Fは競馬ブックのデータによる36.9秒。平地のダートか?というくらいの恐ろしい上がりタイムでコースレコードを2秒3縮めました。

それでは

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