小倉サマージャンプ全頭分析

アサクサゲンキ

昇級後の成績は2,2,0,4ですが、昇級戦だった19年の秋陽JSの10着以外は掲示板内という優秀な馬です。今回初のジャンプ重賞に参戦ということになります。小倉は得意中の得意で1着2回と2着1回と素晴らしい成績を残しています。その2着が小倉牛若丸で1着のヒロシゲセブンに着差0.4秒差。そのヒロシゲセブンは昨年の東京HJで障害王者のメイショウダッサイに次ぐ2着で3着が19年の新潟JSの勝馬マイブルーヘブン。優勝候補の一頭となる事は間違いなく、重賞級かどうかはこのレースで明らかになると思います。不安材料はそのヒロシゲセブン。OP特別では上位に食い込みますが、重賞になると馬券圏内になったのは東京HJの1度のみ。今年の東京JSではメイショウウチデにも負けている。となると当馬はビッグスモーキー級かもしれません。

コウキチョウサン

オジュウチョウサンの全弟です。昇級後の成績は2,0,0,6ですが、勝った2回は福島での成績。小倉と福島の相性は良いため、ここでの活躍が期待できます。また、前走初めての小倉で積極的な競馬をして5着に好走。このレースで勝ったのはアサクサゲンキですが、アサクサゲンキが斤量61キロに対して当馬は62キロ斤量。スタミナ勝負に持っていけばこの馬にもチャンスがあるかもしれません。不安材料はオジュウチョウサンの全弟で馬具もオジュウとほぼ同じなので、非常に人気がある事ですが、オジュウチョウサンは510〜520キロという大型に対してコウキチョウサンは470キロクラスと馬格が違う事や体幹の違いが大きく、兄貴とは違って圧勝という競馬ができないところです。掲示板争いがやっとじゃないかなと言うところです。また鞍上予定の石神深一騎手。美浦所属という事もあるのか小倉はめっぽう弱く、重賞設定のある競馬場で唯一小倉だけ勝っていません。

シゲルロウニンアジ

シゲル軍団の障害での最高傑作。昇級後の成績は0,3,3,15。小倉サマージャンプは3年連続出場を果たし、一昨年は4着に善戦しましたが、昨年は11着に大敗。そこから10か月の休養し、復帰戦の阪神一般OPで3着に好走。前走の福島は3番人気に支持されましたが、9着に負けてしまいました。固定もハードルもこなすタイプで近走は雨での競馬を得意としていますので、雨が降ると面白い馬です。不安材料は18、19年まではスピードに対応しており、メンバー中持ち時計は最速ですが、20年からは明らかにスピードが落ちてきています。高速決着になりやすい今の小倉では分が悪いかもしれません。

スズカプレスト

スズカ軍団の障害エース的な馬でメンバー唯一の重賞勝利馬です。昇級後の成績は2,1,4,6で複勝率が50%超えの優秀馬です。京都コースを得意としており、小倉コースは初めてでありますが、17年の清秋JSで勝っており中山にもコース適性があるので、小倉も問題ないと思います。稍重以下での成績が2,1,2,3である事から、雨が欲しいたころ。不安材料はスピードがないので、良馬場の乾いた馬場だと苦戦を強いられる可能性は高いです。

セプタリアン

障害戦デビュー勝ちして昇級戦でここを選んできました。勝った東京未勝利では、終始先頭を走り上がりタイムも37.2秒と速い脚を使いました。不安材料は昇級戦でメンバーも揃ってますからどこまでやれるかは未知数と言ったところでしょうか。また、勝利した東京未勝利の2着以下がまだ勝ち上がっていないところから、レースレベルはそれほど高くなかった可能性もあります。また、東京での上がりですがメンバー最速の脚を持っていることは確かですが、ハロンタイムはそれほど早くなく小倉3390メートル換算すると10頭中9位と遅い印象です。

ビーオールアイズ

昇級戦だった前走小倉一般OPで4着に好走しました。今回初の3000メートル超のレースになるので、未知数の部分が多いところはセプタリアンと変わりませんが、小倉を使っているところや上がり3位の末脚が使えたのはやや好材料です。不安材料は前走の昇級戦。不良馬場の中で行われた競走での好走のため、今回のメンバーに通用するかは未知数です。

マイネルプロンプト

昇級後の成績は4,4,4,7で、重賞のみに絞っても0,0,3,2で3着のうち2回は2018年中山DSや2019年中山GJとルペールノエルに似た成績を持っているのは好材料です。不安材料は今回のメンバーで一番成績がよく見えますが、19年の東京JSで脚部不安のため1年7か月も休養を余儀なくされこと。休養明けから成績はあまり良くありませんが、内容はそれほど悪くはありません。ここで復活が見せられるか。

マサハヤドリーム

昇級後の成績は2,3,2,2。複勝率77%で馬券外の2回とも掲示板という超優秀な馬です。障害初勝利の2着は昨年の中山DSと今年の中山GJ2着のケンホファヴァルトに先着ししているのは好材料です。福島でハロンタイム12.9秒を叩き出すなどスピード競馬に特化しており、良馬場なら間違いなく勝負になると思います。不安材料は馬場が渋った時の障害成績が0,1,1,3で昇級後になると0,0,0,2。これをどう見るかですね。また、昇級後に負けた相手を見ると本当の意味で強いかは疑問が残ります。。

ミラビリア(回避)

先週未勝利戦を勝ってからの連闘です。未勝利の成績は1,1,3,0と昇級後の成績とは比較はできませんが、安定感はあります。本当に出てくるかはわかりませんが、メンバー的にどうでしょうか。不安材料は牝馬の出走が過去10年で4頭いましたが全て馬券外。一般OP2勝したラステラもここでは10着大敗するなど牝馬には厳しいレースなのかもしれません。

メイショウウチデ(回避)

昇級後の成績は1,0,2,0。未勝利戦も全て掲示板内という優秀さ。前走東京JSでスマートアペックスから0.2秒の3着。初勝利も小倉というのは好材料です。この馬も優勝争い加わると予想します。不安材料は、前走スマートアペックスと着差なしの2着だったホッコーメヴィウスが次走の新潟JSで8着に敗れている事。この馬も重賞級の力を持っているかは微妙なところです。

以上が全頭診断です。好印象なのはアサクサゲンキ、マサハヤドリーム、メイショウウチデ。続いてマイネルプロンプト、能力だけならコウキチョウサンも掲示板争いには入るでしょう。雨なら、シゲルロウニンアジ、スズカプレストと言ったところでしょうか。それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?