2023中山グランドジャンプ特別登録馬分析前編

絶対王者オジュウチョウサンの引退と序列級の崩壊。暫定王者のニシノデイジー、No.2のゼノヴァースの二強時代の到来かと思われた2023年。阪神SJでまさかの3着。ゼノファースも掲示板は確保できたが5着という正に障害競馬戦国時代に突入。そんな予測不可能な事態の中、始まる中山グランドジャンプです。今回特別登録された11頭のうち6頭のプロフィールと好材料、不安要素と個人的な短評を紹介したいと思います。負担重量は全て63キロ。想定オッズは4/10の0時時点のnetkeibaのものを参考にしています。

イロゴトシ

想定41.6倍8番人気 牡6歳 騎手未定

障害成績1,0,2,0。クラシック前哨戦で名前は出ていましたが、クラシックに出ることなく3勝クラス止まりで6歳で入障。試験タイム101.8秒。平地は1800〜2000メートルで瞬発力重視といったところ。やや後方からの競馬で早い上がりで突っ込む。中山GJは逃げが崩れる展開が多いので、そうなったら面白い。できれば重馬場の方が好走すると思います。不安要素は後方からの競馬がデフォなので、前が止まらなかったら不発に終わる可能性は高いです。雨が降れば…

エミーリオ

想定156倍10番人気 牡9歳 騎手未定

障害成績1,5,1,9。未勝利で勝てず、地方で4連勝。地方から帰ってくるも活躍できず、6歳で入障。試験タイム118.0秒。平地はマイラーの先行型。初障害で21年京都HJ勝利したマーニに先着。こちらも後方からの競馬ですが、永い脚を使いじわじわと攻めていくタイプです。道悪もこなしますが、できれば良馬場の方がいいです。イロゴトシでも言いましたが、前が止まらない展開ならエミーリオも不発に終わります。明らかにピークは過ぎてる感がありますよね。。

クリノオウジャ

想定203倍11番人気 牡7歳 騎手未定

障害成績1,0,1,2。平地は2勝止まりで6歳で入障。試験タイム101.2秒。平地は1800〜2400使われたり、1400使ったりよくわからない使われ方をしています。瞬発力型。障害では道悪しか経験がないので、良馬場は未知数。道悪で逃げ馬が引っ張る展開と2つ条件が揃わないと難しいです。不安要素も同じですが、道悪の中山4250メートル程キツイものはないです。

ジューンベロシティ

想定68.4倍9番人気 牡5歳 騎手未定

障害成績2,1,0,1。平地では2勝止まりで4歳で入障。試験タイム97.8秒。障害では逃げるタイプで今回のペースメーカーになるか。ハロンタイムも早いので、早いラップになると面白いです。不安要素は中山GJは早い展開になりにくい。ハイペースで走れたのはオジュウチョウサンとアップトゥデイトくらい。この馬はその力があるか。

スマートアペックス

想定28.6倍6番人気 牡6歳 中村将之騎手

障害成績4,4,2,6。未勝利勝ちして3歳で入障。試験タイム不明。障害は前目で競馬を行い、逃げ馬にプレッシャーを掛けて前に出るタイプ。21年東京JSでまさかの1年3か月の休養。休養明けの成績が0,0,1,3となっていますが、敗因は道悪かハイペースだった事。できれば良馬場の方が好走する可能性は高いでしょう。不安要素は元序列とはいえ、休養明けから明らかに弱くなってしまった事です。これまでの成績はただのブラフか?ここではっきりするでしょう。

ダイシンクローバー

想定40.6倍7番人気 せ7歳 森一馬騎手

障害成績3,4,3,8。平地は2勝止まりで4歳で入障。試験タイム99.3秒。平地はダート1400メートル専用で逃げタイプ。21年までは一般OP程度でしたが、昨年の東京HJから手応えを感じたのか攻めた感じがあります。今年の中山新春を勝ち、ペガサスJS2着と中山で合ってる感じがあります。不安要素はこの馬も前が潰れる展開でないと好走できないです。また、脚は速くないので、かなり前で仕掛けないと好走が厳しいです。森一馬騎手ならやってくれそうだと思います。

以上が前半6頭の紹介です。明日は後半5頭の紹介です。それではー



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