2022東京ハイジャンプ特別登録馬考察前編

ついに始まりました。秋の障害重賞戦線第二戦である東京ハイジャンプです。ここで勝った馬はその年の中山大障害で活躍するためある意味前哨戦となっています。今回特別登録された12頭のうち五十音順に6頭紹介していきます。

オジュウチョウサン

昇級後の成績を語る必要がない伝説級の馬ですね。一応参考までにジャンプ重賞での成績は15,0,3,3。20年の中山GJまでは兎に角強かったですが、その年の京都JSで陰りを見えはじめました。とはいうもののJG1、JG2というジャンプ重賞で掲示板を外さない事は並大抵の馬ではできない事ですし、他のJG2以上のレースで一番距離の短いこのレースなのでいい準備運動になるでしょう。11歳という歳を感じさせない走りを期待したいです。不安材料はやはり高齢である事です。毎回この話題を出しますが、10歳以上はどうしてもスピードは出せずパワーも劣ってしまいます。いくら伝説とは言っても歳という最大の障害には勝つのはなかなかな難しいものです。また、東京巧者の存在が多くいる中でどこまで成績を伸ばせるかがポイントです。今回ばかりは軸にし難い。難しい判断をしなくてはならないかもしれません。

グローリーグローリ

昇級後の成績は0,0,0,3で、初勝利が東京というのはいいですね。また前走まで掲示板を外していないのも好材料です。その前走ですが、雨が苦手なのかもしれません。あと重馬場も苦手みたいですね。今のところ天気は持ちそうな予報ですが、コンディションは気にした方がいいかもしれません。不安材料は先に出してしまいましたが、天候に左右されやすく同じ東京とは言え、正面の障害の種類は変わり、最後の直線もダートではなく芝になるので求められるモノが変わってしまいます。積極的な競馬をすれば展開が向くかもしれませんね。

スマートアペックス

若きアイドルホースが帰ってきました。昇級後の成績は3,1,1,2で昇級後掲示板を外していないのは好材料。コース距離関係なく好走しているところは素晴らしいですね。昨年の東京JSで勝利して1年3か月の脚部不安で休養を挟み平地を使いここに来ました。距離もペースもそこそことレースなのでいいリハビリになるのではないでしょうか。不安材料は脚部不安と前走の太め残しの490キロをどこまで落とせるか。何となくですが一昨年東京JSを勝ち休養して昨年叩きでこのレースで勝ったラヴアンドポップに似てるような気がします。脚に爆弾を抱えている可能性は高くここも緩く仕上げていると思いますので、掲示板に入れても勝ち負けはするかはわからないところです。推し馬なので、推しますけどね。

ゼノファーズ

新潟最速がここに来ました。昇級後の成績は1,1,0,2で掲示板を外していないのが好材料。新潟は連対率100%で一般OPですがハロンタイム12.8秒という異常ラップを持っています。好位置からの強襲を考えると恐い存在になりそうです。不安材料は新潟巧者は東京に弱いようで、何となく同じく新潟巧者で有名だったフォイヤーヴェルクも東京では全然活躍できず。不発になる可能性は十分ありえます。それでもオジュウの後ろをマークするでしょうね。

ダイシンクローバー

昇級後の成績は1,0,1,4。未勝利戦ではありますが、東京で掲示板を外していないのは好材料。脚が遅いので、積極的に逃げるのがこの馬のセオリーです。東京3110メートルは2コーナー途中からスタートするため内枠が欲しいですね。不安材料は、一般OPでは通用する馬ですが、OP特別だと掲示板争いがやっとなところ。緩め仕上げとは言え序列級や順序列が出てくる本レースでどこまでやれるかは、未知なところが多いです。また、近走の成績を見ると積極性に欠ける動きが多いため逃げれなくなっている可能性はありますね。兎に角枠次第。

テイエムクロムシャ

昇級後の成績は0,0,1,4で新潟が得意な馬です。脚は遅いですが、長い脚が使えるので、東京のような大箱は展開次第では面白いかもしれません。前走阪神JSは7着でしたが、❼枠だった事もあり参考外でいいと思います。不安材料はその阪神JSでの勝馬ホッコーメヴィウスからの着差2秒。順序列といっていいホッコーメヴィウスとの着差。それを上回るレースとなるため、いくら枠が不利だったとは言え2秒は開きすぎてます。また、ゼノファーズでも言いましたが、新潟巧者は東京で苦戦しています。後ろからの馬なので、スタート直後にインに入りロスのない競馬ができれば3コーナーで良い脚が使える可能性はありますね。

以上が前半6頭の紹介でした。明日は後半6頭の紹介をします。それでは

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