見出し画像

なぜ、海上コンテナは僕たちをこんなにも興奮させるのか(@yoda_ota)

みなさん、海上コンテナを見ると興奮しますよね。でも、安心してください。僕もそのひとりです。

街中を走っているコンテナ、コンテナターミナルにあるコンテナ、コンテナ船に積まれているコンテナ、野ざらしに置かれている倉庫になっているコンテナ、デスクに置いてあるミニチュアのコンテナなどなど。

先日ですね、ふと、日本海事新聞写真部さんがこんなツイートをされてました。

うん、うん、分かるぞ〜興奮しますよね〜。

でも、でもなんですよ。
興奮するのは分かる。辛いほどわかります。
でも、なんで興奮するんだろ・・・?と、自分に問い合わせてみたんですが、明確な答えがパッと返ってこなかったんですよね。

好きなものに理由なんてないだろ。と、その一言で片付けてしまうのは簡単ですが、せっかくなので・・・なぜ海上コンテナたちは僕たちをここまで興奮させてしまうのか考察してみようと思います。

今までも、僕はこんなツイートを垂れ流しています。

そもそもですよ、海上コンテナ初心者の方からしたら、そもそも海上コンテナって何?ってなるわけじゃないですか。なので、海上コンテナについてかい摘んでWikipedia様から引用します。

ISO規格での海上コンテナの長さは、主に20フィート (6,058mm)、40フィート (12,192mm) の2種類がある。幅は8フィート (2,438mm)、高さは8フィート6インチ (2,591mm) だが、9フィート6インチ (2,896mm) のハイ・キューブ・コンテナ(背高コンテナ、クンロクとも呼ばれる)も普及している。

なお、長さが45フィートタイプのコンテナも近年では新たにISO規格化され、欧米などで普及しつつあるが、それを積載したシャーシは極一部の例外(別記、ボーイング社部品輸送、物流改善研究の試験輸送)等を除き、現在の道交法下では日本国内の公道を走れない。このために日本で見かけるのは、港に海外から寄港したコンテナ船上での積載状態の風景か、これ等のコンテナ船が接岸中にコンテナ荷役作業の都合で、一時的に船上から降ろし隣接するヤード内で仮置しているなど、ごく限られた条件下の場合に限られる。海上コンテナの最大総重量(自重も含めたコンテナ全体の制限重量)は、20フィートタイプでは17,950〜24,000kg、40フィートタイプでは26,770〜30,480kg[注 2]であるが、世界的な物流環境の変化に伴い下記の積載規格表示画像例の表記にもあるように、近年製作されている20フィートタイプでは、30,480kgでも対応可能になってきている。
ただし、実際に最大総重量30,480kgで輸送する場合は、20フィート又は、40フィートのいずれの場合でもコンテナの四面に目立つように、黄色地に黒色太字の三角線で囲んだ「Super heavy(黒色文字)」又は、白色地に赤色太字の三角線で囲んだ「Super heavy(赤色文字)」のいずれかの警告シール貼り付けが必要となる。海上コンテナの自重 (Tare Weight) は、ドライ・コンテナで20フィートタイプが約2,300kg、40フィートタイプが約3,800kg。リーファー・コンテナで、20フィートタイプが約2,800kg、40フィートタイプが約4,200kgである。
なお、これらを含むコンテナ個々のコンテナの詳細な情報は、外壁の在る場合は妻側の開閉できるドア表面、ドアのない又はタンク等の外壁のない場合は、片妻側のメインとなる妻側面の見やすい適切な場所への記載がISO規格での登録と、管理されている統一のコンテナには義務付けられている。 ただし海上コンテナの自重やその他の詳細は、製作するメーカー及び、付属する備品や装置・機器類の他、材質や製作年代等により若干異なる。(Wikipediaから引用:コンテナ

余計分からなくなってしまいました。。

お詫びと言ってはなんですが、弊社の海上コンテナについて書いた記事を貼っておきます。わかりやすいので絶対見てください。何ならコンテナの記事以外にもお役立ち情報がたくさん詰まっているので遠慮しないで全記事読み込んでください。

まぁ、一言で表すと、輸送用の鉄箱です。

そんな輸送用の鉄箱、、たかが輸送用の鉄箱、、と思うかもしれませんが、どうしてこんなにも魅力的なんでしょうか。。
とりあえず、海上コンテナの歴史からサクッと紐解いていきますか。。

海上コンテナの歴史

まずですね、海上コンテナが普及したのは、1960年代からです。

めっちゃ最近じゃないすか?

まだ60年くらいしか経ってないんですよ。うちの親父と同い歳くらいっすわ。なんか200年前くらいからありそうな感覚なんですけどね。
先ほど、海上コンテナの用途は「輸送用の鉄箱」って書いたんですが、じゃあ、70年前とかどうやって貨物を運んでたの!?(怒)ってなるじゃないですか。

気になるけど、調べるのもアレだしな〜という全国コンテナ初心者の皆さんはぜひこの映画を観てください。

1954年制作のアメリカ映画です。沖仲仕(おきなかせ)と呼ばれる労働者が船から貨物を積んだり卸したりするシーンを堪能できます。
貨物船に積まれているものが彼らの手によってじゃんじゃん盗まれるシーンは傑作です。

あと、荷役と言えばこの動画は絶対に外せません。

貨物の盗みが多すぎるために、日本の沖仲仕は半裸で荷役を行っていたんだとか。てか、パレット輸送すご!

という訳で、海上コンテナが普及する前は、貨物船(通称:在来船)から人力で貨物の荷卸しをしていました。

そんな中、輸送界に革命を起こした人物がいたんです。。。

トラック会社経営、マルコム・マクリーン

そうです。マルコム様です。
そんなんコンテナ輸送の基礎中の基礎やで〜という方はもう離脱していただいて構いません。

えーっとですね、この方は「シーランド」というアメリカの船会社を設立された方でございます!!(バァーン)

トラック会社経営?船会社設立?ちょっと何を言っているかわからなくなるのも当然なんですが、超絶噛み砕いて解説すると、、、

マルコム様「超効率よくモノ運びて〜!」
マルコム様「てか、トラックごと船にぶち込んで運べばめちゃラクじゃね?(現在で言うRORO船の輸送)」
マルコム様「う〜ん、トラックの部分も船の輸送で持っていかれるのか〜ちと効率悪いな〜」

「せや!!トレーラーをシャーシとコンテナに分離し、コンテナ部分だけを効率よく船倉内に固定するための画期的なセルガイド方式にすればええんや!!」

そうして、世界初のコンテナ船「Ideal X」が誕生!世界初のコンテナ船社「SeaLand」が誕生しました!いい名前ですね!元々陸送屋だった方が海上に出てきて、名前を「Sea + Land」とは、、感激です。

(※1999年、SeaLandの国際定航部門は、現在世界一の船会社A.P Moller Maerskに買収されました、、がっ!約20年の時を経て、アジア域内船社MCC Transport、米州域内のSeaLand、欧州域内のSeago Lineの3つの地域ブランドを統合して、「SeaLand A Maersk」として再出発をしたんです!)

あとは、もうこれ読んでください。

港湾労働者の職域を奪うのか!とコンテナリゼーション自体は猛烈反対されている社会に対してマルコム様は真っ向から立ち向かっていきます。。
コンテナ船とコンテナを作ったものの、、、「港に持って行っても荷揚げしてくんない問題」(だって、全ての港にクレーンがあるわけないもね)も効率化の鬼は負けませんでした。感動。

ちなみに、

(ちなみに、日本初のコンテナ船は"箱根丸"です!これも要チェック!)

そして、本題へ。

なぜ、海上コンテナは僕たちをこんなにも興奮させるのか

長々と色々書いてきましたが、ようやく本題に入りたいと思います。。こちらももう眠くなってきました。。それでは参ります。

仮説1.「 実はザイオンス効果が働いているのでは!?」

ザイオンス効果ってなんやねんって感じだと思うんですが、単純に接触している回数が増えるほど、好きになっちゃう!と言う効果らしいです。確かに、学卒でこの業界に入ってから、結構海上コンテナ見ていると思います。特に前職で通関からコンテナ営業にうつってからはほぼ毎日見てました。ドライバンだけでなく、リーファーの中でデバンしてる時とか「あ〜滑る〜!」とか言いながらも楽しんでましたからね。

仮説2. 「コンテナ船社ごとのコンテナの色がたくさんあるから見ていて楽しいのでは!?」

これはあると思います。コンテナ好きな方達と飲みに行くのなら、絶対どこの船社のバンが好き?って話になりますもんね。(最近はB/Lについて熱く語る方が増えてきていますが)ざっくり言うのであれば、どこどこのアイドルグループが好きなんだよね〜という話から、自分の推しを語り合うってのはやっぱり楽しいですよね!?

仮説3. 「貨物の中身が何入っているのか気になるからでは!?」

これはあると思います。隠されているものって、なんだかちょっぴり見てみたいと思いません?開けてみたら、「残念!空バンでした!」ってなるのもまた一興。(そもそもシールで判断しなさい)

仮説4. 「どこから来たのか?どこへ行くのか?気になるのでは!?」

これもあると思います。ボロッボロの絶対クラスCやろ〜っていうコンテナを見ていると、どんな扱いを受けてきたんだろう。。というのと同時に今まで君はどこの港を見てきたんだい?君はどこの経済を動かしてきたんだい?って気持ちになりますよね!

仮説5.「アレンジ次第では家にもなっちゃう奇天烈具合!?」

あ〜あるあるですね。コンテナハウスと呼ぶのか、ハウスコンテナと呼ぶのか論争は一旦置いてですね、コンテナは家にもなるんですよ。

画像1

Llo,Lloyd家!?

画像2

バッグブランド、「FREITAG(フライターグ)」のスイス店舗。(折角ならスイス本社世界第2位のMSCで統一していただきたかった感も否めない。)

輸送手段だけでなく、住居&店舗にもなりうるこの汎用性の高さ。。魅力ですね!

結論

好きなものは好き。以上。
ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。少しでも将来墓石ではなくてコンテナにしようかな?と思う方々が増えてくれたら嬉しい限りです。

フォワーダーの皆様も、輸出入されている皆様も下記リンクから見積もり送信、発注をお願いします。
「Shippio(https://www.shippio.io/)」

あと良かったら、好きなコンテナタイプと船社名を残して行っていただけると嬉しいです。

いつも、ありがとうございます。
それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?