治療院を開業する前に押さえて欲しい3つのポイント



どうも。

現在のコロナ禍で、一時ほどの治療院開業ラッシュは無いかなと感じてはいますが


自分の治療院を持ちたい!と、頑張っている方もいるかな。と思います


ただ、やはり開業となると何から準備したら良いか分からない。


どうせやるなら失敗しないようにしたいし・・・。

的なことを思っている方もいるかもな。ということで

一応、鍼灸院を既にやっている身として、先輩風を吹かせつつ、何かヒントになれば。という気持ちで書いていきます。


ちなみに、鍼灸院を開業して5年経った私ですが、もし5年前に遡れるなら耳にタコが出来るくらい言ってやりたい!(笑)

という意味合いも含めて、治療院開業前に 絶対に 押さえておけよ!というポイントを書いていきます

なお、読み進めるにつれ、ちょっとハードになっていく(予定)なので、その点ご留意いただければと思います〜




                                                

① 「蓄え」は大丈夫?



そのまんまですが、開業に当たっては兎にも角にも「金」が必要です



初期費用だけでも、割と機械に頼る感じの整骨院なら1,000万近くかかるし

大きな機械を入れない、腕一本の整体院なんかでも、テナント料やベッドくらいはかかること多いので100万くらいは見ておく必要があるでしょう。


銀行などからの借入でいけるっしょ!

的な考えは分かりますが、それはあくまでも「初期費用」でしょうから、その先、しばらくは食っていけないことを覚悟しなきゃいけません


具体的になんぼ必要かは、どれくらいの規模でやるかによっても違うので明言できませんが

最低でも「初期費用を抜いて、半年は余裕」くらいの蓄えは持っておいた方が良いです。


単純に貯金があるのはもちろん、③で後述しますが、別の収入源も確保できるようなら安心感が増します。



② 「実力」はある?


いや、無いやつは開業せんやろ。

と思いますが、案外多いのですよ…。



やり方は違えど、患者さんの症状改善に向けた支援をする立場である以上

最低限の実力は無きゃいけないし、無いやつは周りに迷惑かけるだけなので、一旦踏みとどまってほしい。


んじゃ、実力とはなんぞや。って事になりますが


「治す技術」?


んなもん持ってて当然です。


ちょっと今勤めている患者さんの受けが良いから。とかで天狗になっているなら別の所でもう一回勤めておいで。って感じ


技術者には多いのですが、「技術だけで食っていける」っていう神話級の勘違いは捨ててください。



話を戻すと、治す(治ってもらう)ための技術だけでは実力として不十分ですよってこと。

あくまでも、無きゃ話にならないけど、あるのが当然であって、それだけじゃまだ足りない。って事です


ここでは、どれだけ難しい症状を治すか。という話はしていません。

「プロの治療家」としてより長く、より信頼されるか。という目線での話です


個人的な解釈含みますが、開業できる最低限の実力として

・「適応、不適応の判別力」

そして

・「患者さんに納得してもらうための営業力」

を身につけたほうがいいと思っています




・「適応、不適応の判別力」


YouTube見て→セミナー通って→開業!

みたいな方が一時期周りに現れて、(まぁすぐツブれたけど)迷惑をかけられまくりました。

こういう方々は「各部位の治療方法」の1つを学んで、そのまま勢いで開業するというエネルギッシュ(笑)な方達でしたが。


病気の疑いあるのに、施術しちゃったり、それだけならまだしも、何回も通わせて手遅れにしちゃう。という私の昔の上司みたいなウ○コもいます。

(昔勤めていた所の院長が、患者さんを連れ込んで、施術用ベッドで夜な夜な情事に耽ってた時に比べたらマシなもんですがね。)


他にも施術中に力加減ミスって骨折させたり、肺に穴開けたり。

そういうミスは命とか患者さんの人生に関わるわけです


これを理解して、それらを未然に防げるような知識なり、危機管理能力なりを付けてないならプロの土俵に上がるのは時期尚早と思います。


そして不適応な症状に出会ったら、専門の医療機関にお願いするという意識も持っておかなければいけないのです。


・「患者さんに納得してもらうための営業力」


これは自衛という意味もありますが、コミュニケーション的な能力が低すぎるとやっていくのは難しくなります。

もちろん、寡黙な先生が好き!という方も多いので、喋るのが上手である必要は絶対でない。かなとは思いますが


コミュニケーションが下手というのは総じて、「聞くのが下手」ということでもあります


普通、患者さんは何かしらの症状で困って頼ってくるハズなので、その悩みを汲み取れる。

ちょっと専門用語でラポールってやつですが、信頼関係さえ築ければ、多少施術して望んだ効果が出なくても納得してくれるようになります。


だからって技術を疎かにして詐欺師になれ。ってことでは無いですが


問診やアフターフォロー等々、コミュニケーションを必要とする場面も多いので、専門家としてリスペクトされるような営業力は身につけて損はありません。




③ 蓄えと実力あればやっていけるとか思ってない?


ここなんですよね。問題は・・・。

私もそうだったし、なんなら学習して実践して、結果手を抜いてるんですけど。

何が必要なの?というと


経営の勉強してる?

ってことです。

もっと具体的に言えば「マーケティング」ですね。



仮に、あなたが日本でも5本の指に入るような治療院の院長だったとして

その実績を引っ提げて開業したとしても、待っているだけじゃ患者さんは来ません

患者さんが来ない=収入がない。なのでやっていけません


そんなん、実力あれば嫌でも来るわ。と思っているなら甘い。

いや、まぁ勤めていた所の患者さん引っこ抜いてくるなら違うけど

「ゼロから始める治療院生活」をしようとしてるなら甘過ぎて目眩しそうです。


ゼロからスタートしたら誰もあなたのことを知らないし、実績も信頼もない状態なんだから患者側からしたら、何言っても胡散臭いの一言なんですよね。

そういった実績を作るまでに数年かかるってのを覚悟しておかなければいけません。


舐めたまま実際やれば分かりますが、開業当初はもしかしたら患者さんがくるかもしれません。話題性とかで。

でもマーケティングも経営努力もしてなければ、そのバブルが過ぎれば閑古鳥さんこんにちは。です

そこから焦って広告打って、金無くなって、廃業したり。ってのがよくあるパターンです。

そういう時には詐欺にも遭いやすいので、騙されれば、更なるハードモードに突入します。



なので、開業前でまだ勤めているなら「保険がある」状態のうちにマーケティングの学習と実践をすることを強くオススメします!

その延長で、もし副収入があれば、メンタル的な余裕が違います。


私もコロナ前までは右肩上がりだった業績も、対人ビジネスであるという部分で、売上が大幅に下がりましたが

副収入が多少あったことでなんとかしのげた。という事実もあります。

副収入については、気が向いたら別記事などで書こうかと思いますが、色んな記事やサイトがあると思うので、そちらを漁ってください〜


んで、マーケティングはどんなのを勉強したら良いかについては、規模等で違うのでこれまたハッキリとは言えませんが

個人的な意見としては


・SNSやブログで症状改善のための情報を発信してファンを作る練習したり
・小規模向けのマーケティング教材で勉強したり


くらいから始めていくのが良いかと思います。


いきなり何十万もするセミナーとかに通うのは注意が必要で

まずは、地域の商工会などが主催する、開業・起業セミナーみたいなので十分でしょう




おわりに


治療院を開業するにあたっての準備としてやっといた方ええぞー。ということを長々と書き綴ってしまいましたが

もちろん、患者さんの助けになりたい。って気持ちあってこそかなと思っているので

正直ライバル増えたら困るわ。と思いつつも、同じ志を持っている方なら上手くいって欲しいな。

って気持ちもあるので、この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。




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