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40歳すぎても「誕生日を迎えられて嬉しい」と声を大にして言いたい

今年も無事に誕生日を迎えられました。誕生日会などはしませんが、普段なら買わない高めのケーキを手にとりました。と言っても1ピース500円くらいですが、私には十分です。

30代、40代辺りは微妙な年齢で、言うのをためらう人はたくさんいます。若くとも、老いてもいない、中年扱いされて気に触る人もいます。

TV番組でレポーターに尋ねられ、言い渋る姿を何度も見てきました。また、社会生活においても「年齢を聞くのは失礼だ」というのは前々から変わりません。

氏名と結びつくのであれば、年齢も個人情報として保護されるべき項目です。ただ、関係性や環境、状況によっては言わなければならないこともあります。そんなときに、ためらったり恥ずかしいと感じることなく、堂々と口にできたらいいと思いませんか?

なぜ、恥ずかしいと思うのでしょうか。

私は昔から気にしていませんでした。むしろ実年齢と見た目年齢が同一であることを誇りに思っています。

荒波どころか波紋すらない静かな人生ですが、40年以上生きてきた歴史を持っています。誰かの役に立つエピソードはなくても、私しか持っていない私だけの宝物です。

間違った道へ進もうとしている若者にとっては、先駆者として助けとなる可能性もあります。「シミ対策は生まれた時から始めた方がいい」とか「結婚願望があるなら10代のうちから情報収集を始めよう」など、失敗談からのアドバイスならできます。

昔を知ることは今を生きる上で重要な意味を持つ場合があります。学校では教えてもらえないリアルな情報を持っていること、胸を張ってもいいはずです。年上の方々から聞く話はとても興味深いものばかりです。

もちろん若い人から学ぶこともたくさんあります。例えば、インターネットが存在している世界しか知らない世代と我々では、見えているものが異なります。ネット社会についての情報量が段違いなのは明らかで、聞いて損することはありません。

LINEやSNSに振り回されている10代の子達を見て、何もできない自分を不甲斐なく思うことはありませんか?

昔は家電しかありませんでした。「バイバイ」と別れてしまえば、次に会うまでの時間は自分だけのものです。TVを見ながらそれを誰かと共有することもないし、本を読むのも寝るのも自由です。着信音に邪魔されることはありませんでした。

経験したことがないので、気持ちがわからないのです。わからないのに「緊急の用事じゃないなら返信は後でもいいじゃん」「明日会うならそのとき話せばいいじゃん」なんて軽くは言えません。

少し重い話になってしまいました。ようするに、より良い環境を作るためには情報交換が必要ということです。

年を重ねた人にも若かった頃があります。その時を思い出して、大人から教えてもらいたかったことを伝えられたらいいですよね。また、新技術や新環境について若い人から教えてもらえたら、生活が向上するかもしれません。

若い人もいつかは年老います。その歳までにしておいた方がいいことを教えてもらえたら、より良い道を選べる可能性が高くなります。また、自分達の考えを伝え、立場ある人しかできないことをやってもらえたらうまくいくこともあります。

生まれた年によって得られる情報は異なります。それぞれの情報を宝物だと思えれば、年齢を恥ずかしがる必要はなくなると、私は思います。

最後に。

「天災や人災」「病気」「事故」などで命を落とされる方々のニュースを耳にするたび、年齢が1つ増えることを幸せと感じたい。そう願わずにはいられません。

「安全に」「健康に」1年を生きて、また誕生日を祝いたい。歳を取りたい。静かに老衰で旅立ちたい。

今年も無事に歳を重ねることができて、心から嬉しく思います。

皆様も、喜び溢れる誕生日を迎えられることを願っています。

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